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論理的文章を書く上で「誤証」とされる論理的展開がかなりあります。たとえば「藁人形」がその好例です。 同様に、「起源を元にする誤り」があります。たとえば、「日本国憲法はGHQが作成したものであるから、日本という主権国家にはふさわしくない」という論理展開は、学術的には誤証です。
2024-04-18 15:17:10私は「和解・リコンシリエーション」という語を定義する再OED(オクスフォード・イングリッシュ・ディクショナリー」に依り、この語がつかわれた最初の事例、その後は所与の時代・所与の社会でどう用いられるようになり、今日ではどう使われているのか紹介し、そのうえでオリジナルな定義をしました。
2024-04-18 15:21:00リコンシリエーションには今も会計学的には「帳尻を合わせる」、キリスト教的には「離れていたキリスト教会に戻る/神と和解する」等の意味で妻われますが、私の使う「戦後和解」という文脈で用いる場合とは異なっています。同時に、文脈から離れて語を用いるのも、誤りです。いわゆる「切り取り」。
2024-04-18 15:25:04昨日、TLに流れてきた事件のうち、一つについては、いちおう人文社会系の研究者として以上のような印象を強く持ちました。
2024-04-18 15:27:04学者であるためには「学問的誠実さ」が必要です。「学問的誠実さ」を失った学者は、学究の徒とは言えません。
2024-04-18 15:39:32私は「学者裁判」には懐疑的です。誤解のないように付け加えておきますが、家永裁判や大江裁判は別です。戦後補償裁判も別です。これらに関わった学者の業績に全面的に同意しているのではないですが、権力に対峙し、あるいは提訴された「学者裁判」には、むしろ敬意を表します。
2024-04-18 15:54:20伝説的な話ですが、学者個人間の名誉棄損裁判には、原告が5円の賠償請求をしたと言う「話」も聞いたことがあります。すなわち、学者は個人的名誉を求める者ではないのです。
2024-04-18 15:57:14ひるがえって、朴裕河さんの言葉を何度か引いていますが、私は「歴史の司法化」を大変憂いています。このようなことが続けば、早晩、私の考える人文社会科学は壊滅的な打撃を受けるかと思います。
2024-04-18 16:00:22以上です。なお、このような私の考え方は、私の良く知る朝日新聞社・岩波書店の顧問弁護士を兼任していらした(いらっしゃる)、とある弁護士さんとの会話を通じて鍛えられたものです。
2024-04-18 16:07:35実際、第9条をめぐる解釈も問題の所在も、論点も、それこそこ「起源を元」にするものは後ろに追いやられ、大きく変わりましたねえ。
2024-04-18 16:38:57もう一つ。とりわけ男性にとっては「セクハラ」のレッテルを貼られたら、社会的生命はそこで終わる。今は女性でもそうだろう。 私が問題にしたいのは、それが濡れ衣だと分かった時、濡れ衣を着せた(着せるような紙面づくりをした)新聞や雑誌は名誉回復に全力を尽くすべきだということ。
2024-04-18 16:54:30これは「セクハラ」や「パワハラ」や「アカハラ」その他のハラスメントの疑いをかけられ、過剰に学内社内で問題化・人事評価を落とされ、報道された後で、ハラスメントではなかった場合もそうで、推定有罪は非常に問題だとも思う。裁判まで持ち込めるのはほんのわずかだから不利益をうける。他方、
2024-04-18 18:02:05ハラスメントの訴えが不当に無視され、被害者がおいつめられ最悪のケースに至る場合もある。要するに、少なくとも日本において、ハラスメントや虐待自体への理解が低く、場当たりで対処したりしなかったりすることが問題。風通しも極めて悪い。
2024-04-18 18:05:04セクハラのレッテルがマスコミやインフルエンサーによって推定有罪ではられ、結果冤罪だった場合のマスコミやインフルエンサーの「責任」がうやむやにされるのは、キャンセルカルチャーのまさに負の面だ。
2024-04-18 18:08:04昨日は体調がことに悪く(今日もいいとは言えない)、印象程度のことしか言えませんが、以前からポストしてきたことを簡潔にまとめました。以上です。
2024-04-18 18:11:09まあ、論文で個人攻撃をされた場合等は、同誌で反論権があるし(行使しなくてもいいし)、編集後記その他で謝罪してもらえたりして名誉回復は可能なわけだから、そういう意味で名誉棄損裁判に打って出なくてもいい。ある意味、学問の自由に守られてるんですよね。
2024-04-18 18:32:25権力というと、新聞(マスコミ)は「第四の権力」観のほうが何かと話題になりやすく非難されがちですが、司法は正真正銘の権力です。批判監視されるべきです。
2024-04-18 19:20:44最高裁判事を除くと、国民が忌避を表明する機会ってないんですよね。で、判事が市井の弁護士になったりその逆もあります。かつ、原則、弁護士会は所属弁護士の「ために」あるわけです。実際、会費払っているわけで。
2024-04-18 19:23:43順法精神は培われるべきであり「悪法でも法は法」であるが、それが悪法であることに変わりなし
2024-04-18 20:34:41淡々というけど、私はいちおう歴史研究と国際関係が専門で、とくに法律実務は素人です。 同様に、いくら歴史に詳しそうに見せていても、歴史知識がほとんどない弁護士ってかなりいる。ツイートやポストを読めばすぐわかる。謙虚さと誠実さを忘れてはいけないと思いますね。
2024-04-19 00:56:57