一球さん感想

七井史門(とびだせ!そういえばあったの森) @7ishimon

はい、今日からエイリアン9から変わりまして一球さんを触れていきませう。全6回の予定で最初の1～5話から。本作は1978年に放送された作品で、原作は週刊少年サンデーに連載されていた水島新司先生の野球漫画。＃一球さん pic.twitter.com/QdnDelbOxd

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七井史門(とびだせ!そういえばあったの森) @7ishimon

大雑把な粗筋としては、巨人学園野球部の代理監督として着任した岩風監督が、名門意識の強い野球部の一新のため、静岡の野生児・真田一球と三球士との異名を持つ堀田（大阪出身）、司（高知出身）、一角（北海道出身）らをいきなり一軍へと抜擢。彼ら四人の電撃登板と共に　＃一球さん pic.twitter.com/J24apaICax

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それまでの一軍の在り方を崩されたうえ、超人的な身体能力を持ちながら野球はド素人の真田一球に対し、エースだった大友は納得できず（理事長令嬢の麗子がそっちに気がある事も含め）、かつての一軍メンバーと一球ら新参組との間の確執も生じる。そして岩風監督は同じ水島先生の野球漫画　＃一球さん pic.twitter.com/rMhp1uyXFC

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七井史門(とびだせ!そういえばあったの森) @7ishimon

「男どアホウ甲子園」に登場する豆タンと同一人物らしく、何やら原作自体が甲子園の続編らしい。アニメ版ではそこまで触れられていないが、原作自体はアニメ化の時点で既に完結していたらしい。それ以上に本放送時は「ルパン三世（第2シリーズ）」の真裏だった故に　＃一球さん

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アニメ版は2クールで打ち切りの憂き目に遭ってしまい、現時点でも水島先生のアニメ作品は本作が最後となる。「ドカベン」「野球狂の詩」と日本アニメーションが次々と水島先生の野球漫画をアニメ化しており成功を収めてきた中で本作も白羽の矢が立ったと思われるが　＃一球さん

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それら2作の実制作が土田プロ担当だった事に対して、本作は当時新興だったシンエイ動画が実制作を担当している。同じ日アニ・シンエイのラインだった「おれは鉄兵」の後番組として本作が放映されたが、鉄兵時代は長浜監督や大塚康生氏と大元の東京ムービーもとい、Aプロ時代の　＃一球さん

七井史門(とびだせ!そういえばあったの森) @7ishimon

作風が顕著だったが、本作はそのころの面影はあまりなく、福冨監督以下富永貞義、本多敏行各氏と後のドラえもんを手掛けるスタッフが中心となっている。また「おねがいマイメロデイ」「探偵オペラミルキィホームズ」「プリパラ」などで知られる森脇真琴女史の演出デビュー作でもある。＃一球さん

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そんな一球さんだが、昔私がビデオを借りた際に、急に!!や!?の映像が画面いっぱいに表示されたり、選手がコチコチに固まって粉々に砕け散ったり結構独特な演出が脳裏に焼き付いていた。正直水島野球作品以上にアニメーションとして　＃一球さん pic.twitter.com/W5nLmaOgmr

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趣向を凝らしたユニークな演出が多い事でも前々から気になっていた。おそらく福冨監督の演出回に顕著だが奇抜な演出が目を引く他、本作は決して動きは多くないものの、一枚絵の使い方がユニークで緩急のメリハリも唸らせるものが多く、＃一球さん

七井史門(とびだせ!そういえばあったの森) @7ishimon

個人的にアニメーションとして面白い観点で触れていけたらなとも、運よくレンタルを見つけたのでこの機会に初めていこうかと。何気に視聴感想では初めてとなる野球アニメでもある。野球についての知識はトーシローながら各話へと……。＃一球さん

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第1話……いきなり岩風監督がそれまでのスタメンから一気に2軍へと降格させられ、大友らがブーイングの末に練習する気にもならないと帰ってしまう。文句を言わんと理事長へ掛け合おうとすればもぬけの殻。上からその様子を描いている所もユニークだが　＃一球さん pic.twitter.com/VaiNyo1R4q

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そんな大友に、理事長令嬢の麗子から去年の事を忘れたのか?と諭される。去年の甲子園で大友はエースとして活躍しながらも、味方のエラーによってベスト8の結果に終わった。その際持ち帰った甲子園の土で苗木を植えいつか大投手になると約束したそうだが　＃一球さん pic.twitter.com/fouCgg02wc

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この頃の大友さんは真直ぐだったと麗子さん言おうとしてたのかもしれないが、正直味方のエラーで負けたという点大友は俺は悪くないと内心思っているのでは……?ちなみに大友役はガベさんこと曽我部和恭さんであり、ガベさんがプライドが高いがかませ感ある役は　＃一球さん pic.twitter.com/5PBdB2EcVw

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この大友役辺りから始まったのかもしれない（ただそれ以前のルーベンカイザーでもそういう役を演じてたっぽい）そして練習に身が入らない大友へ、麗子は神宮西大との練習試合は、大学側の方が挑むリスクが大きいのだと。万が一大学野球が高校野球に敗れたらそれこそ大学のメンツが立たず　＃一球さん pic.twitter.com/V20PPUcLqq

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そんなリスクを承知で巨人学園に挑むのは大友の存在があっての事と……その後すぐ神宮西大との試合が始まるが、開幕早々岩風監督がズームアウトしてく演出が思い切っている。ここまで白目をアップにしていたとは。＃一球さん pic.twitter.com/CoqX9uedCM

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また本作は基本、主要人物がいない観客席の作画はかなり省略されている。大分作画リソースのメリハリをつけているとも。そんな折巨人学園には三球士が登板していたのと別に4番打者が空白のまま。試合開始時間ギリギリになっても全然現れない様子に苛立つ大友だが　＃一球さん pic.twitter.com/aFxX30j3tZ

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そんなギリギリになって登場したのが我らが主役・真田一球。開幕早々選手一同に自己紹介するピュアな一球さん。水島裕さんの演技が凄い初々しく可愛い。＃一球さん pic.twitter.com/HHlultwwle

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そしてキャッチャーとして大友の新たな女房役となったのが司。高身長ながらあらゆる球をソツなくキャッチする柔軟さが武器。ちなみに古谷徹さんが演じられているが、プレイボーイな色男役もこの頃珍しいのでは。その為打者を討ち取ればキャッチャーミットを必ず外してアピールするお人。　#一球さん pic.twitter.com/0cEI9E9Es6

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キャッチャーミットを外す様子は、1枚絵を豪快に動かしており正直動画にするよりもインパクトあるかも。また観客席で麗子に一目ぼれした際もダイナミックなズームで描かれており、ほぼ省略されている作画の観客席の中で麗子の存在が際立つ。また相手の控えが色男の司に対してぼやいている際　#一球さん pic.twitter.com/dB07oipMj3

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そのボヤキの間に次の球を投げたシーンを挟みながらも、会話のテンポが保たれているのも上手い。そしてこの画面2分割の表現も独特。麗子が声を掛けられるまでの視線がどこにあるかハッキリ示されている。#一球さん pic.twitter.com/dUOLo51AOo

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そして第1話の山場として一球の初活躍が描かれるまで、ユニークな演出の集大成（激しい点滅に注意）。先ほどの視線表現から、投手と打者をそれぞれ2画面分割でリアルタイム表現、また一球の送球が傍からすればとんでもないスピードで投げられているものの、ミットからの軽い音で　#一球さん pic.twitter.com/L9AjpCjQ9m

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その球が決して重くない、一球が自然にそれだけの球を投げられる描写も一種の脅威。そんな一球に麗子は興味がある模様……動揺する大友の表現、誓いの苗木がポッキリ折れた様子は二人の破局に繋がるかのよう。#一球さん pic.twitter.com/iQyl5Ad6Ae

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第2話……一球と三球士は新入りながらレギュラーに君臨しているとして、大友から反感を買われているが、観客席もそれは同じらしい（応援団の圧力も大きいが）この辺り岩風監督が払拭したい巨人学園の名門意識なのだろう。実際岩風監督が堀田に勝負へ出ろ!と指示するが　#一球さん pic.twitter.com/KToa4xFt2Q

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堀田は俊足を生かすため敢えてバントと消極的な仕事。だがボールの軌道に視線誘導させながら、撃った直後の1枚絵から時間差を置いて堀田が走塁する演出は上手く少ない動きで見せているなと。投げた相手の視線の先にいつの間にか堀田がいたのも彼の俊足を上手く表現している。#一球さん pic.twitter.com/CxCJyU6zt7

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そして2番打者の石井が元々4番打者だが一球にポジションを奪われて不貞腐れていた。そんな彼に岩風監督が4番打者のつもりで豪快に行け!と指示すればその気になる。これが元々4番打者だったので豪快なスイングで相手を威圧する為のパフォーマンスであり　#一球さん pic.twitter.com/wTukQC8OAm

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