写真展の感想リスト[2012年版]

ぼくが観た写真展の感想ツイートのまとめです。 《芸術新潮編集部ブログにリンクしていただきました》 http://geishin.weblogs.jp/blog/
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emotonoritaka @emotonoritaka

渋谷。サラヴァ東京。畠山直哉×大竹昭子「ことばのポトラック」。対談テーマは“ふるさとと写真”。昨年都写美での畠山さんの個展「ナチュラル・ストーリーズ」で展示された、被災した陸前高田の写真について。(前提として。畠山さんは陸前高田のご出身。震災でお母様と実家を亡くされている)1/9

2012-01-22 03:21:47
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿ニコンサロン。宮嶋康彦「東京起源」。モノクロ。東京の街景が、なんと和紙に写っている。プラチナ・パラジウムプリントという技法だそうで、現代の東京がまるで絵のような、作家の内なる世界に見えておもしろかった。写真って“何を撮るか”と“どう見せるか”の組み合わせだと改めて実感。

2012-01-21 01:24:27
emotonoritaka @emotonoritaka

清澄白河。スプラウト。マリーン・マリノ+谷口真人「Daughters of the Lonesome Isle」。女性の写真と絵画の展示。ヌードのモデルは荒木経惟が長年撮り続けている人だった。別人が撮ったとはいえ、やはりアラーキーの影がちらついてしまう。なぜこの人を選んだんだろう

2012-01-19 19:26:56
emotonoritaka @emotonoritaka

TPPG = トーテムポールフォトギャラリー、pg = フォトグラファーズギャラリー、3rddg = サードディストリクトギャラリー、の略です。(字数が限られているので、感想ツイートの中では略しています)

2012-01-18 00:32:21
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿。3rddg。星玄人「大阪」。カラー。大阪、西成だろうか。路上の人々。ストロボを使い、いきなり撮ったように見えるスナップ。怒りの表情もあれば、親しみを見せる顔も。正直、写っている場所に行きたいとは思わないけど、撮ることへの欲望むき出しの写真が発する、強烈な引力に釘付けになる。

2012-01-18 00:29:24
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿。KULA PHOTO。米田拓朗「Summer Study」。カラー。山梨の桃農家の一年を追った作品。土に肥料をやり、脚立に乗って花に受粉させ、やがて桃の収穫へ。まるで桃栽培の説明書のように写しているのに、農家の人の収穫の喜びが伝わってくる。丁寧な作品だと思った。よかった。

2012-01-18 00:05:40
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿。pg。中村早「The Nude of Man」。モノクロ。男性ヌード。昨年末から展示替えしての第2期。仄暗い空間に横たわる男の身体。輪郭は闇に沈み、うっすらと身体の一部が浮かび上がる。女が見る男の裸というエロティックさよりも、詳細に記録された男体のディティールという印象。

2012-01-17 23:55:10
emotonoritaka @emotonoritaka

四谷。SHUHARI。谷本恵「大阪式」。カラー。大阪の街や人のスナップ。路上のチャリやガラス戸の張紙、サングラスかけたおっさん。大都会でありながら、写真から漂ってくる人間臭い感じが好き。“コテコテ”って言葉、大阪人じゃない自分にはうまく説明できないけど、こういうことなんだろうか。

2012-01-17 23:28:15
emotonoritaka @emotonoritaka

有元伸也続き。ポートレートの後ろに、見慣れた新宿の街が写っている。毎日歩いている街なのに、ぼくには見えていなかったものが印画紙に写っている。写真家の視線を、写真で追体験することで見えてくる世界がある。ぼくにとって写真を見る醍醐味は、自分とは違う視点で世界を見ることなんだと思う。

2012-01-17 22:56:06
emotonoritaka @emotonoritaka

四谷。TPPG。有元伸也「ariphoto2012 vol.1」。6×6モノクロ。新宿を中心に、路上の人々のポートレート。ゴージャスな毛皮を着た老人やホームレス、ビラ配りの外国人、黒人の少女。路上を行き交う無数の人の群れから浮き上がってしまうような濃密な存在感にゾクッとする。続く

2012-01-17 22:56:01
emotonoritaka @emotonoritaka

「東京|天空樹 Risen in the East」続き。この大パノラマはデジタル写真の“つぎはぎ”だから、異なる時間のつなぎ合わせでもある。写真のいろんなところで人々が活動している。近世の絵巻物を思い出した。これは現代の“洛中洛外図”なんだ。写真でこんなこともできるんだなぁ。

2012-01-17 22:18:15
emotonoritaka @emotonoritaka

芝浦。PGI。佐藤信太郎「東京|天空樹 Risen in the East」。カラー。スカイツリーを主役に、その下に広がる東京の街をデジタルでつなぎ合わせた大パノラマ。全面にピントが合い、1枚の大画面のさまざまな場所に“出来事”がある。自分が移動しないと全貌が見えない。すごい。続

2012-01-17 22:17:58
emotonoritaka @emotonoritaka

青山ブックセンター本店。平野太呂「東京の仕事場」。カラー。写真家、画家、DJ、サーフボード職人など、さまざまな人たちの仕事場。雑然としつつも、そこで働く主たちの気配が伝わってくるモノたち。人は写っていないけどポートレートを見ているような気分。(細野晴臣さんの部屋カッコよかった!)

2012-01-17 01:20:46
emotonoritaka @emotonoritaka

南青山。valveat 81。中川正子「新世界」。カラー。生まれたばかりの息子と、彼が生まれてきた世界のスナップ。木漏れ日や、川の揺らぎ、朽ちた花。震災も含め、新しい命にとってすべてが新しく、そして母もまた新たな世界を生きているのだと思った。撮ることは愛すること。そんな気がした。

2012-01-17 00:56:28
emotonoritaka @emotonoritaka

竹橋。近美。開催中の「ぬぐ絵画」展に関連して、常設展でもヌードをテーマにした展示が充実。写真は細江英公、植田正治、森山大道、ダイアン・アーバスなど、すごく豪華。絵画を見たあとだと、写真の生々しさ、直接性が際立って印象に残った。(ヌードではないけど、三好耕三のモノクロもよかった)

2012-01-14 03:28:05
emotonoritaka @emotonoritaka

近美「ぬぐ絵画」展続き。いつだったか、都築響一さんのイベントで現代アート作品と企画物AVを比較して、アートとポルノの境目がいかに曖昧かを論じていたけど、裸婦像を見ながらそのことを思い出した。100年後、AVが美術館に収蔵されてるかもしれないなあ、なんて考えつつ。※展示は明日まで。

2012-01-14 03:10:39
emotonoritaka @emotonoritaka

竹橋。近美。「ぬぐ絵画」展。ヌードはアートか猥褻か?の歴史。発表当時、腰から下を布で隠されたという黒田清輝の裸婦像など、今の感覚から見れば拍子抜けする。露出の有無だけが判断基準ゆえに、薄い布をまとった妙にエロい絵はお咎めなしだったとか。“美しさ”って時代ごとに簡単に揺らぐのかも。

2012-01-14 03:10:36
emotonoritaka @emotonoritaka

中目黒。IMPOSSIBLE。佐内正史「パイロン」。カラー。同名写真集からのスナップ。芝生や歩道橋など、“何も起きてない”風景の断片。中判のクリアなイメージが気持いい。打ちっぱなしのコンクリ壁に、換気扇が音を立てて鳴る空間が似合ってた。目と耳と肌で感じる写真。入口にはパイロン。

2012-01-12 00:12:18
emotonoritaka @emotonoritaka

中目黒。IMPOSSIBLE。佐内正史「人工衛星」。ポラで撮られた東京のスナップ。インポッシブル独特の色ムラ、ピントの甘さによって、見慣れたはずの街並みが変形している。次々に押されたシャッターの移動感と、フィルムの偶然性から生まれる写真はライブ感たっぷり。タイトルカッコいいなあ。

2012-01-12 00:12:16
emotonoritaka @emotonoritaka

浅草浪花家。五郎丸歩「auto110de撮展」。カラー。切手ほどの小さな110フィルム(初めて見た!)で撮った東京の街の俯瞰写真。まるでミニチュアみたいに見える花やしきや新幹線が並ぶ風景に、極小フィルムのチープな色味がぴったり。おもしろかった。たい焼き食べながら写真見るって素敵。

2012-01-09 01:27:02
emotonoritaka @emotonoritaka

浅草。PIPPO。NATURA倶楽部「大全集」。12人がフジのコンパクトカメラを使ったグループ展。1人1枚ずつなので、いささか少ない気も。シカが交尾してるモノクロとか、“NATURA楽しい!”の先にあるものが写ってる気がして、もっと見てみたかった。でも、NATURAっていいよね。

2012-01-09 01:01:34
emotonoritaka @emotonoritaka

青山スパイラル。山内悠「夜明け」。カラー。富士山7合目から撮った夜明けの光。毎朝同じ場所から撮ったんだろうか、地平線は同じところにあるのに、それをとりまく雲海や光の表情の豊かさにため息。こんな場所が地上にあるんだなあ。アクリル貼りの作品は富士山で光を閉じ込めたみたいに美しかった。

2012-01-06 19:53:35
emotonoritaka @emotonoritaka

細江英公「鎌鼬」続き。“かまいたち”って調べてみたら、やっぱり妖怪らしい。なんてぴったりなタイトルなんだろう。細江英公さんのBLDでの展示は、5月まで6期に渡っていろんな作品が見られるらしい。(あの「薔薇刑」も)本当に楽しみすぎる!

2012-01-06 19:35:45
emotonoritaka @emotonoritaka

銀座。BLD。細江英公「鎌鼬」。モノクロ。60年代に舞踏家の土方巽を撮った作品。すごくよかった。街中で、秋田の農村で、まるで妖怪のように飛び跳ね、舞う土方巽の不気味さとユーモラスさに引き込まれる。写真集は見たことあったけど、大きなプリント(ビンテージ)の存在感にゾクっときた。続く

2012-01-06 19:35:42
emotonoritaka @emotonoritaka

樋口徹「5冊の余熱」続き。明治の三陸地震を題材にした『砂の城』という小説を写真にしたものは、やはり震災の被災地だった。こればかりは物語より今の“現実”に意識がいかざるを得ない。洗練された構図のモノクロだったけれど、写っている光景が圧倒的に生々しすぎた。(でも読んでみようと思う)

2012-01-06 00:35:59
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