マンガの愛蔵版などが儲からないらしいと佐藤秀峰さんから教えてもらったまとめ http://togetter.com/li/237258 を読んで考えたことを垂れ流して流してみたもののまとめ

 結局結論はよくわかりませんえん マンガの愛蔵版などが儲からないらしいと佐藤秀峰さんから教えてもらったまとめ http://togetter.com/li/237258
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扶桑委員会 @fussoo_moe

.@koma_mix さんの「マンガの愛蔵版などが儲からないらしいと佐藤秀峰さんから教えてもらったまとめ」をお気に入りにしました。 http://t.co/7ymtEq38

2012-01-06 10:41:22
扶桑委員会 @fussoo_moe

佐藤氏ねぇ……この人は言うことが何かずれてる。たとえば以前「ブラックジャック」佐藤秀峰さん 自身のサイトで漫画有料配信 : J-CASTニュース http://t.co/DRqCUNPn @jcast_newsさんから でも取り上げられていたが、このときの収入がおかしかった

2012-01-06 10:43:21
扶桑委員会 @fussoo_moe

いくつかの仮定をおいて計算したが、結論としてアシスタント代などは税金を引かれた後の収入から出している、という結論に達した。普通はアシスタント代などは経費として計上するのだが、どうもそれをやると月収70万という数字にはならなかった

2012-01-06 10:46:52
扶桑委員会 @fussoo_moe

次に、「佐藤秀峰「僕の収入は町工場の社長くらい」漫画家として生きるには? http://t.co/DqX9FcOj 」について

2012-01-06 10:47:48
扶桑委員会 @fussoo_moe

このtogetterについてはおかしいかどうかは今計算しながらツイートしていくので、その結果まちということで。

2012-01-06 10:49:00
扶桑委員会 @fussoo_moe

その前に、出版社と作家のビジネスモデルについて。伝聞だが、出版社は雑誌では赤字で、単行本でそれを回収するという。よって、出版社は雑誌ではなく単行本の売り上げが主たる収入であることが多いと思われる。

2012-01-06 10:51:42
扶桑委員会 @fussoo_moe

作家についてはピンキリとしか言いようがないだろう。たとえばワンピースの作者はこれまで単行本が累計六億部近く出てる。連載期間を12年として原稿料が1P3万円とすると、原稿料収入は約三億四千万、印税収入は単行本の10%とすると26億円になる。

2012-01-06 10:55:44
扶桑委員会 @fussoo_moe

原稿料でも十分稼いでいるように見えるが、印税収入と比べればずっと小さい。つまり、売れっ子の人にとっては印税収入の方が収入は多い。

2012-01-06 10:56:22
扶桑委員会 @fussoo_moe

逆に売れていない人について仮定してみる。先ほどのtogetterで佐藤氏は原稿料一万円でスタートしたと述べている。よってこれを基準とする。ワンピと同じ週刊連載として二年連載、単行本は10冊、累計で10万部売り上げたとしよう。すると、原稿料収入は1000万円で印税が400万円となる

2012-01-06 11:00:00
扶桑委員会 @fussoo_moe

この場合は収入としては原稿料収入が印税収入より多い。売れてない作家にとっては単行本の売り上げよりも原稿料の値上げの方が切実な話題といえる。

2012-01-06 11:00:54
扶桑委員会 @fussoo_moe

なにがしたかったんだっけ…………

2012-01-06 11:01:12
扶桑委員会 @fussoo_moe

あ、ここで人件費について考えてみる。ケースモデルは海猿に準拠する。すなわち、原稿料一万円で月商80万円、半年で二百万円の赤字を根拠とする。

2012-01-06 11:04:17
扶桑委員会 @fussoo_moe

作業場の賃貸料はわからないが、スタッフの仮眠として寝室を用意し、料理設備を備え、一人一人に机をあてがい男数名が作業できる広さということで1DK都内とする。……ググればいいんだろうけどピンキリで面倒くさいので月10万としよう。

2012-01-06 11:04:50
扶桑委員会 @fussoo_moe

あれ……本人からツイートがきたんだけど何これRTでもされて拡散されてるの?ツイッター怖い、兆怖い

2012-01-06 11:05:20
扶桑委員会 @fussoo_moe

あー、っていうか佐藤氏の収入から逆算するよりもモデルケースを作ったほうがいいかも。というのも人件費(=スタッフの人数)は作家によってかなり違うから。

2012-01-06 11:10:06
扶桑委員会 @fussoo_moe

……そうだ……ビジネスモデルについての話に戻そう……

2012-01-06 11:11:53
扶桑委員会 @fussoo_moe

出版社にとっては単行本の売り上げが大事だが、漫画家にとってはそうとも限らないことは先に書いた。むしろ、漫画家としては原稿料の方が重要だったりする。なぜなら、原稿料は描けばもらえるが、単行本は売れなきゃ(そもそも出なきゃ)もらえないのである。収入として単行本は頼りにはならない。

2012-01-06 11:15:31
扶桑委員会 @fussoo_moe

逆に出版社からすれば、単行本は利益が堅い商売ともいえる。刷る量は売れるだけにすればよく、作家に払うペイも売れた分だけ(正確には刷った分だけ)でいい。逆に原稿料は単行本が出ようが出なかろうが発生する支出なのでできる限り押さえたい。

2012-01-06 11:17:48
扶桑委員会 @fussoo_moe

この、漫画家と出版社の原稿料と単行本についてのギャップが、漫画家と出版社の摩擦の原因の大きいところのように思う。

2012-01-06 11:18:33
扶桑委員会 @fussoo_moe

だから、漫画家の人はもっと原稿料を上げろという。生活の安定という面からしても当然の要求ではある。単行本がいくら売れただのなんだのはあぶく銭という感覚であってもおかしくない。

2012-01-06 11:21:58
扶桑委員会 @fussoo_moe

だが出版社からするとおいそれと原稿料は上げられない。もっとフレキシブルに上げ下げしていいなら喜んで上げるかもしれないが、一度上げた原稿料はなかなか下げられないものである。作家としても上がった原稿料が下がったら困るのだ。となると上げるのには慎重にならざるを得ない。

2012-01-06 11:23:09
扶桑委員会 @fussoo_moe

ここで、(週刊)漫画家に必要な安定的な月収を計算してみる。作業場の維持費を諸々合わせて月20万とし、スタッフを4名雇用し一人あたり人件費が月に20万とする。すると、月の経費は約100万円ということになる。ここに漫画家個人の生活費・資料調達費を20万円とすると120万円必要となる

2012-01-06 11:30:21
扶桑委員会 @fussoo_moe

ジャンプにおいては扉絵+本編で計19ページが相場なので、月四回掲載できるとすると収入が期待できる原資としては76ページということになる

2012-01-06 11:31:53
扶桑委員会 @fussoo_moe

よって、原稿料だけで月に120万円稼ぐのに必要な原稿料は約1万5800円。逆にこれ以下だと赤字となる。佐藤氏の原稿料が当初1万円とあったので、1万円の時6000円分の赤字が出ているとすると、半年で約274万円の赤字となる。

2012-01-06 11:35:04
扶桑委員会 @fussoo_moe

これは佐藤氏が海猿連載時に連載当初から半年は200万円あまりの赤字だった、というのと比較すると1.4倍ほど多いが、漫画家個人で消費できる金額をモリモリ削れば200万円ぐらいにはなるだろう。具体的には月20万円とした消費を8万程度にまで削ればよい。

2012-01-06 11:37:36