東宇野論争1

東宇野論争1
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宇野常寛 @wakusei2nd

来年の目標:1:本(単行本、思想地図、PLANETS)をいいものに仕上げる、2:徹底したスケジュール管理でばりばり仕事をこなす、3:趣味で料理を始める、4:旅行に行く、5:あずまんの(年下男性に対する)セクハラ地獄から批評界を救う

2009-12-27 19:08:45
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

宇野はそろそろ俺の怒りゲージが限界に達していることに気付いていないようだ。RT @wakusei2nd: 来年の目標:5:あずまんの(年下男性に対する)セクハラ地獄から批評界を救う

2009-12-27 22:08:00
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

それにしても、たかだか小説ひとつ読むだけなのに、構えすぎなんじゃないかという感じがしないわけではないw RT @wakusei2nd: 以上、QFを読む上での宇野なりの論点整理でした。#QF

2009-12-27 22:08:43
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

ところで宇野くんのコミケ告知ページを見ていて気付いたのだか。http://blog.goo.ne.jp/wakusei2nd/e/49fde3d197d728929af1bbbda1e944ed

2009-12-28 11:13:18
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

「今回はなんと新刊2冊同時発売+限定Tシャツ2枚同時発売で、ゼロ年代を徹底的に葬り去ります!」ということだが、宇野はゼロ年代を擁護したいのか葬りたいのかどちらなのか。その両義性が彼の行動をわかりにくくしているのではないか、と思った。

2009-12-28 11:14:18
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

ちなみにぼくはゼロ年代は総じてダメだったと思っているが、葬り去る気はない。というか葬り去る立場にない。

2009-12-28 11:15:05
宇野常寛 @wakusei2nd

@hazuma いやいや、これは単純な話で、僕はゼロ年代は良かった、少なくとも悪くなかったと思っています。けれどこれから時代が推移した頃に「あの頃は良かった」みたいなことを言ってグチグチ言いたくない、という意思表明ですよ。その辺のことは「ゼロすべ」後書きに書いています。

2009-12-28 11:18:57
宇野常寛 @wakusei2nd

どんな時代だっていいところとそうでないところがあって、いいところを伸ばしていくしかないですからね。あんまり「~という時代は良かった/悪かった」みたいな話をしても仕方がない。特に、僕くらいの年齢では。

2009-12-28 11:21:10
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

いや、だからそれがわかりにくいのよ。RT @wakusei2nd: @hazuma いやいや、これは単純な話で、僕はゼロ年代は良かった、少なくとも悪くなかったと思っています。けれどこれから時代が推移した頃に「あの頃は良かった」みたいなことを言ってグチグチ言いたくない、という意思表

2009-12-28 11:23:21
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

宇野くんは一般に「Aを褒める」と単純に言わないで、「Aを褒めるということはどういうことか」から議論を始める癖があるけれど、それはじつはコンテクストを理解しないひとにとっては限りなくわかりにくい。

2009-12-28 11:24:47
宇野常寛 @wakusei2nd

@hazuma なるほど、では折に触れてこの態度表明ははっきりやっておくことにしましょう!

2009-12-28 11:25:34
宇野常寛 @wakusei2nd

@hazuma それは確かにそうかもしれませんね。気をつけましょう。

2009-12-28 11:26:25
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

メタゲームにすぐに陥って読者が狭まる、というのは、文系インテリ一般の癖だからしかたないんだろうけどね……。まあぼくも昔はそうでした。最近はバカになってきたので、そうじゃなくなったけど。

2009-12-28 11:26:27
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

バカになる勇気、とかいう新書でも書くべきか。←もうありそう

2009-12-28 11:27:09
宇野常寛 @wakusei2nd

『カールじいさん』観た。結果的に『グラン・トリノ』と好対照。ネタバレを微妙に避けて書くと、終盤で××を捨てるシーンが良かった。あそこで捨てないと『グラン・トリノ』的な自己憐憫(正確にはそれほど単純じゃないが)に片足を突っ込むことになる。無論、僕はカールじいさんの方に共感する。

2009-12-28 23:40:27
宇野常寛 @wakusei2nd

『カールじいさん』続き。これはたぶん『ダークナイト』におけるトゥーフェイスとジョーカーの対比みたいなもので、要は現代の全体性を喪失し、断片同士の相互関係が渦巻く世界を面白いと思えるかどうかの違いだと思う。

2009-12-28 23:44:38
宇野常寛 @wakusei2nd

無根拠化し、断片化し、自己目的化したコミュニケーションが際限なく連鎖する世界を前に、その空虚さに耐えられず「信じたいものを信じる」物語回帰(セカイ系⇒決断主義ルート)していくか、

2009-12-28 23:48:19
宇野常寛 @wakusei2nd

それともその自己目的化したコミュニケーションの無限連鎖の中に超越を見出すか(ミニマリズムの不可避を受け入れたハイブリッド化)。

2009-12-28 23:48:31
宇野常寛 @wakusei2nd

前者がトゥーフェイスで後者がジョーカー(そしてバットマンはその中間に立っている)。僕は無論ジョーカーの方に賭けるしかないと思っている。

2009-12-28 23:50:36
宇野常寛 @wakusei2nd

物語批判の不可能性、なんてことは国内的には90年代に既に勝負がついていたと思う(「95年の思想」の夭逝問題)。「この一瞬を永遠にする」(セカイ系⇒決断主義ルートの物語回帰)というのはもはや前提で、だからこそゼロ年代は誰もが九十九十九になった時代に何が起こるのか、が問われたのだ。

2009-12-28 23:55:56
宇野常寛 @wakusei2nd

全員が再帰的に物語回帰した結果、世界は自己目的化したコミュニケーションの連鎖が多い、それを露悪的に描き出すとバトルロワイヤル系になり、理想化したファンタジーとして描くと空気系になる。

2009-12-28 23:57:35
宇野常寛 @wakusei2nd

「この一瞬を永遠にしてみせる」というのは前提で、誰もがそうなった世界で何が起こるのか。審美や倫理はどう存在するのか。それを描いたのがゼロ年代の想像力たちなのだ。(物語批判の不可能性が結論になるのは、90年代の想像力だと思う。別にそれが悪いわけじゃないが)。

2009-12-28 23:59:45
宇野常寛 @wakusei2nd

ところで、トゥーフェイスとジョーカーの比喩で言うと、僕と同じようにジョーカーに賭けてくれるのは、思想地図関係では意外とハマノンくらいだと思う(涙)。

2009-12-29 00:02:49
宇野常寛 @wakusei2nd

「こんな世の中だからこそあえてロマンを」と運命論的に物語回帰するトゥーフェイスと、徹底して暴力の行使それ自体を目的化し、登場するたびに即興で適当なトラウマを捏造し動機を語ってみせるジョーカー。

2009-12-29 00:09:16
宇野常寛 @wakusei2nd

前者はいわば「セカイ系的な前提から決断主義的な結論を得た」プレイヤーで、後者は「そんなプレイヤー同士が乱立する混濁した世界の中から泡のように生成した存在ってところだろうか。

2009-12-29 00:11:18