「"内部被曝という都市伝説"に対する反論」に関する高岡滋先生の補足

池田信夫氏の「内部被曝という都市伝説」に対し、@squirrel6406がブログで反論を試みました。それに対する熱血医師 高岡先生による豊富な経験を踏まえた補足説明です。
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りす @squirrel6406

【両論のブログです】"内部被曝という都市伝説"に対する反論 http://t.co/K3N1rQrN http://t.co/zNf3tph2

2012-01-09 23:47:01
高岡 滋 @st7q

⑧ここまで書いて、はっと気づきましたが、池田信夫さんに対して、@squirrel6406さんの反論されたことについては、そのとおりだと思います。いろいろ連想していたら、書かれた事を否定しているかの様な文章になってしまい、申し訳ありませんでした。これに懲りず宜しくお願いします。

2012-01-09 13:24:27
高岡 滋 @st7q

①せっかくですので、@squirrel6406さんが池田信夫氏の主張に対してコメントしておられることに対して、幾つか補足意見を述べたいと思います。http://t.co/JNzAog2U

2012-01-09 16:37:31
高岡 滋 @st7q

②党派や思想信条と科学的ということに一般的関係があるわけではなく、科学者、医学者一人ひとりをみないと分からないことは水俣病で経験していますが、この原発事故で更に明確になってきたと思います。原発事故では、むしろ権力と距離を保たないと科学性が保たれないことが素人でも分かります。

2012-01-09 16:42:59
高岡 滋 @st7q

③人は完璧ではありませんから、科学性で重要なのは、一時点の発言・判断だけでなく、異論や(誹謗中傷でない)真面目な批判への誠実な態度です。そして、他の医学分野ではそんなことはなかったのですが、水俣病で科学性を保つ為に、社会や人の心の動きを知る必要がありました。それが全国化しました。

2012-01-09 16:44:19
高岡 滋 @st7q

④原発派の専門家や池田氏のような人は、科学の装いをして科学を腐らせていきますから、科学性を保つためには、専門家相互のみで意見交換するのではなく、専門家も社会や人々の心の動きを理解し、専門家と一般人との間で交流しなければならなくなっているのです。

2012-01-09 16:44:45
高岡 滋 @st7q

⑤私は水俣病で実例をみてきましたが、官僚は、思想傾向に関係なく学者を篭絡することを考えます。彼らは党派を参考にはしても、それで判断などせず、知性や人格を見ます。落とせる人間かどうか、落とせるとしたらどこまでか。頭の良い悪人は自分では差別などせず、庶民に差別させるのです。

2012-01-09 16:45:12
高岡 滋 @st7q

⑥一般的に、保守派が体制派になり、改革派はそれに対抗するという傾向があるのかもしれませんが、細かく見ていくと、保守派で真面目な人もいれば、改革派で危ない人もいます。科学に関する思考と態度も重要ですが、もう一つ、一般人と同様、専門家にとっても、地位、名誉、立場、職場等は重要です。

2012-01-09 16:50:03
高岡 滋 @st7q

⑦水俣病の議論で私が重視した医師の態度は、賛否だけでなく、まじめにデータを見て、真面目に議論するかどうかです。しかし、どういう立場であっても、自分の地位や名誉、「満足に?」食っていけるかどうか等は気になることだと思います。少数派として差別もされたくはないでしょう。

2012-01-09 16:51:25
高岡 滋 @st7q

⑧鼻血については、放射線関連を疑う人も、数Svの急性被曝と発症機序が同じとは言っていません。限られた時間と人間で何もかもが分かるわけではありません。疑いを持つのは科学の基本です。医学においては、仮説が重要で、放射能原因説を唱えることに何の問題もないのです。

2012-01-09 16:52:25
高岡 滋 @st7q

⑨重要なのは情報収集と解析。反論するだけならともかく、「あれも放射能これも放射能」と非難する態度は、自らも情報収集をしないことを宣言しているわけですし、結果的に情報収集や議論そのものを否定させていく作用がある点で極めて有害なものです。

2012-01-09 16:52:47
高岡 滋 @st7q

⑩しかも、限定された既知の情報、知識を生かして、患者住民の訴えが未知のものであれば、予防原則の立場で最善を尽くすのが医学です。池田氏はこのことを知らないか、否定しているのです。

2012-01-09 16:53:32
高岡 滋 @st7q

⑪因果関係を論じるときに、メカニズムが分からなければならないというのは誤りです。水俣病はそうやって隠されました。しかも、そういう人がメカニズムを解明する意志があるわけでなく、政府に何の行動も求めず、ただ揶揄し、罵倒し、否定していくのです。逆に言うと、調べずに結論を出しています。

2012-01-09 16:55:56
高岡 滋 @st7q

⑫因果関係解明に疫学は強力な武器ですが、それなしではダメということではありません。技術は手段です。技術は確かに重要ですが、ケースによります。これは、御用学者がよく使う手法です。彼らは庶民に手が出ない技術が「必要だ!」といいつつ、それを庶民に決して提供しなかったりします。

2012-01-09 16:57:38
高岡 滋 @st7q

⑬そういう原発派も、疫学データを論じますが、疫学データで原発派に不利なものがあったときのために、「疫学は役立たない」という論理を隠し持っていることがありますから、注意してみてみましょう。役立たないと思うのなら、最初から論じるな、ということです。

2012-01-09 16:58:36
高岡 滋 @st7q

⑭肥田先生は多数の患者をみてきましたが、こういうときは、町医者1人の観察も重要。別にそれで確定せよなどとは誰も言っていませんが、池田氏の論調は、町医者1人の観察を否定します。そうすると、実際に医師が敬遠し、情報が入らなくなるという効果があります。

2012-01-09 16:59:00
高岡 滋 @st7q

⑮2004年のトンデル論文やバズビーについては、学術的に反対意見を述べるだけなら良いのですが、原発派は、彼らが「とんでもない」学者であるとより多くの人々に認定されるような発言や誘導を狙っています。ホット・パーティクルなどを考えれば、現時点で決着のついた問題ではありません。

2012-01-09 17:03:38
高岡 滋 @st7q

⑯トンデル、バズビーのデータや学説も、世にあるデータや学説の一つとして冷静に捉え、自分が肯定するなら肯定、否定するなら否定すればよいだけなのに、ことさら彼らの名誉や人格に対する攻撃がなされる理由はここにあるのです。脱原発派に亀裂を入れるのが狙いです。これは差別の手法です。

2012-01-09 17:06:45
高岡 滋 @st7q

⑰原発派、権力が好むのは、この「差別」です。この「差別」を国民の中に忍び込ませることによって、彼らは、自らが延命できることを知っています。

2012-01-09 17:07:17
高岡 滋 @st7q

⑱そんな池田信夫氏が代表取締役をしているアゴラ研究所が作ったGERPというサイト(http://t.co/0fGs3dlr)に、早速、中川恵一氏がのこのこと出てきているのが興味深いです。今後、ここに出てくる医学者の発言をチェックしましょう。いろいろとボロが出てくることと思います。

2012-01-09 17:09:11

感想です。

アラタ【No Nukes】 @T_Arata

この人物がいかに自分の都合のいいように持論を展開するかのいい例。ブログとそれに対する反論。:「内部被曝」という都市伝説(池田信夫blog) http://t.co/JGW2k5Dx "内部被曝という都市伝説"に対する反論(りすのブログ) http://t.co/TswyuCWO

2012-01-09 14:28:20
おおちん チーム反原発に1票+1 @lipton345

御用学者でありますところの某池田信夫氏が執筆された「内部被曝という都市伝説」に対しての反対論文です。僭越ですが、クソみたいな意見でも一つひとつ丁寧に論破していく態度に大変好感が持てます。『"内部被曝という都市伝説"に対する反論』 http://t.co/gU44zLl1

2012-01-09 21:19:15
japasch @japasch

スーッとした感。 『池田信夫氏の ”内部被曝という都市伝説" に対し、@squirrel6406がブログで反論を試みました。それに対する高岡滋先生による豊富な経験を踏まえた補足説明です。』 http://t.co/juxSEv9D

2012-01-09 19:54:36
ちほたん(・0・)積極財政が国を救う! @chihointokyo

のぶりん信者以外は直観でもわかる事も解り易く整理してある⇒ @HoshikawaJun 水俣の高岡医師による連投、参考になりました→「"内部被曝という都市伝説"に対する反論」に関する高岡滋先生の補足http://t.co/BAORqaul @st7q @squirrel6406

2012-01-12 21:38:39