水俣病特措法に関連するツイート

これまで私がつぶやいてきたツイートのうち、水俣病特措法に関連してくると思われるもののみまとめてみました。
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高岡 滋 @st7q

③昭和34年に水俣病の原因がメチル水銀と判明してからも、昭和43年まで(メチル)水銀を海に流し続け、魚介類摂取制限や禁止が事実上なされなかった。水俣病の原因が魚介類と判明したのは早かったが、汚染魚の流通はそのままであった。

2011-07-28 11:35:53
高岡 滋 @st7q

④医学的根拠のない診断基準(いわゆる昭和52年判断条件)を設け、厳しくした。しかも、この52年判断条件の実際の運用も厳しくされ、基準が根拠なく厳しくされた。このような運用には、文書化されたものと、文書化されていないものがあったと思われる。

2011-07-28 11:45:33
高岡 滋 @st7q

⑤メチル水銀によって引き起こされる健康障害が何なのか、行政は国民や住民に知らせなかった。判断条件の誤りは、ここにも影響している。現在、水俣病特措法は「あたう限りの救済」を掲げているが、それにふさわしい周知の努力はなされていない。

2011-07-28 11:46:32
高岡 滋 @st7q

⑥水俣病をめぐる差別があり、水俣病であると申告、主張できない環境が長期間にわたって続いていた(いる)。行政は、水俣病差別に対する対応どころか、水俣病の差別を助長、利用したと考えられる。住民間や患者間の分断を誘導し、分裂を救済拒否の理由にしたこともある。

2011-07-28 11:50:28
高岡 滋 @st7q

⑦国側の医学者は、水俣病の拡がりや健康障害の内容を調べるための調査・研究をおこなわず、医学的根拠なく行政に従った。実例としては、昭和48年の第三水俣病をめぐる環境庁「専門家会議」、昭和52年判断条件策定、昭和60年に判断条件に関する「医学専門家会議」。

2011-07-28 11:56:44
高岡 滋 @st7q

⑧裁判が起こり、判決や和解のたびに行政は「解決策」を出すが、裁判の当事者が関連する範囲に救済をとどめ、出生・居住年や居住歴、救済基準などの救済範囲を狭く設定した。今年の裁判和解では、指定地域外の住民や昭和44年12月以降の出生者を一部救済したが、今後の運用は不透明である。

2011-07-28 12:00:05
高岡 滋 @st7q

⑨メチル水銀による健康影響は、摂取量、胎児・小児・成人などによっても違い、個人差もあり、個人診断可能なレベルから集団で始めて異常とわかるレベルまである(水俣は濃厚汚染時期が長く、長期汚染であった為、多くは個人診断可能)。摂取後すぐに異常が出現するとは限らず、症状の変動もありうる。

2011-07-28 12:04:42
高岡 滋 @st7q

⑩水銀は昭和7年から流され、昭和31年に公式発見された後、それ以前に重症例が散発していたことがわかるが、この時期に多数の軽症例が見逃されていたと考えるべき。診察しないと分かりにくい場合、症状があっても水俣病と自覚されない場合もあり、メチル水銀の症候は見逃されやすいことに注意。

2011-07-28 12:10:11
高岡 滋 @st7q

以上①~⑩のうち、原発事故での違いは、国が「健康調査をする」と言っている点です。調査の主体、姿勢、内容、処理・公開のされ方などについて、国民が立ち入って要求と監視をしなければなりません。また、国は水俣病についてもこれまでの情報を活用した健康調査をおこなうべきです。

2011-07-28 12:42:23
高岡 滋 @st7q

(診断4)水俣病以外で、国が認定した患者でないとレセプト返戻となる可能性のある病名は「原爆症」でしょうか。ところで、国は水俣病特措法対象者を「被害者」と認めているものの「患者」と呼びません。これは公害健康被害補償法上の認定患者と区別するためとのことです。しかし、同じ病気です。

2011-08-09 23:49:31
高岡 滋 @st7q

9月11日、天草地域で水俣病検診、34名受診しました。ほとんど指定地域外だが、魚介類摂取歴あり。全身性感覚障害も少なくなく、写真の人は痛覚針を固定して強く圧迫しても苦痛表情なし。平衡感覚の低下している人もいつもの通り、多数。 http://t.co/QCt8b9z

2011-09-12 07:31:21
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高岡 滋 @st7q

行政は、水俣病特措法による救済窓口を近々閉じたがっているようです。しかし、水俣市内を含め指定地域内でも、未申請者はまだまだ多数にのぼります。特措法も問題はありますが、救済への一定の役割は果たしてきており、行政による実態調査と特措法の周知を先におこなうのがスジというものです。

2011-09-12 07:38:00
高岡 滋 @st7q

天草検診への行き帰り。左上:本渡港フェリーターミナルに到着。右上・左下:海上タクシーから。右下:水俣到着後、丸島港。昨日は快晴でした。 http://t.co/pnBy4kE

2011-09-12 07:52:20
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高岡 滋 @st7q

水俣病特措法による救済で、指定地域外の患者などで検診さえ受けさせずに門前払いされる例が多くなっている。水俣病特措法には、不服審査、異議申し立ての条項がない。福島でもそうだが、国は一方的にブロックしたり、匙加減したりできるシステムを平気で作るようになってきた。このやり方に要注意!

2011-09-20 22:42:53
高岡 滋 @st7q

私も放射線問題に深く突っ込みたいが、水俣病も未解決、診療や研究を更に進める必要がある。政府は水俣病特措法をいつ閉じようかと考えている様である。法には、「あたう限りの救済」(第4条)のために、「解決に向けた取組の周知に努める」(第7条)とあるが、とてもその様な状況にはない。

2011-10-03 23:44:48
高岡 滋 @st7q

水俣病特措法や公健法への申請率は、チッソ城下町の水俣市内で低い。周辺の津奈木町や芦北町では対象となる年齢に達した住民の半数以上は申請したと推定されるのと対照的。まだまだ、患者は残されている。

2011-10-28 22:01:35
高岡 滋 @st7q

最近検診を受けた市内の方。これまで申請せずにいたが、歩行もおぼつかないのをみかねた近所の人に連れて来られた。身体が不安定なため、足の幅は広く、ゆっくりとしか歩けない。こういう人の感覚は全身で低下していることが多く、痛覚針でどこをつついても痛がられないこともしばしば。

2011-10-28 22:06:02
高岡 滋 @st7q

全身性感覚障害と歩行障害のある水俣病の人は、一見、多発性脳梗塞やパーキンソン病の人のように見えることがある。その多くは、運動機能、腱反射、感覚等をみることで区別できる。しかし、多発性脳梗塞やパーキンソン病の人も、もともと水俣病であった人が多く、合併していてもほとんどは診断可能。

2011-10-28 22:06:58
高岡 滋 @st7q

他の病気なら一生懸命鑑別診断をする医師が、水俣病となると、他の病気と区別がつかないと平気で言ったりする。放射線障害では、その点がより心配。今後の調査と障害のクライテリアについての考察とが必要。

2011-10-28 22:40:16
高岡 滋 @st7q

関東水俣病検診① 先月23日、共同ふじさきクリニック(川崎市)にて、民医連関東地方協議会で4回目の水俣病検診が行われました。出身は熊本9名、鹿児島28名、新潟6名。43名中41名に水俣病に特有の所見を認めました。視野狭窄は全体の30%、聴力障害は16%、構音障害は21%でした。

2011-11-16 01:02:24
高岡 滋 @st7q

関東水俣病検診② 診察した医師からは、「重度の感覚障害」、「骨折がわからずそのまま入浴した経験がある」、「視野が狭く、指鼻テストが不可能」、「全身性に痛覚が鈍麻している」などの報告があり、これまでの検診と比較して症状が軽くなっていないことが明らかになりました。

2011-11-16 01:07:51
高岡 滋 @st7q

関東水俣病検診③ 受診者の受診理由は、「娘が全員結婚したので」、「自治体職員を定年退職したので」などで、さまざまな理由で受診をためらっていたことが述べられ、首都圏にまだ多くの被害者が潜在していることが示唆されました。

2011-11-16 01:10:57
高岡 滋 @st7q

①今日は、先日に引き続き、芦北町山間部で水俣病検診をしました。今回も、今日初めて検診を受けたのに、求心性視野狭窄と全身性感覚障害がある方々がおられました。今回の救済措置でかなり広がったものの、まだまだ被害者は残されています。

2011-11-20 16:46:08
高岡 滋 @st7q

②特に、昭和20~40年代に水俣・葦北・天草周辺(熊本県)、出水市・郡周辺(鹿児島県)で暮らし、関東・関西など他の地域に転居された方々は、この芦北町山間部以上に水俣病のことを知らされておらず、情報がありません。心当たりの方は民医連の病院などで検診予約を受け付けています。

2011-11-20 16:48:27
高岡 滋 @st7q

③水俣病特措法では前進点もありますが、個々の施行内容では数々の問題があります。特措法では、居住歴などを書いた「魚介類摂取等申立書」主治医など民間医師の「提出診断書」を提出し、その後に行政が指定した医師の診察を受けます。

2011-11-20 16:50:33