【ほうかご百物語】妖怪についてつらつらと(2、3巻)
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ただ、一般的に鎌鼬は切り傷が深く切れるわりには血があまり出ないといわれている場合が多いが、この蟷螂坂の怪異だと血がどくどくと流れ出る(しかもどす黒い血)とわれ、その点では一般的な鎌鼬とは異なるようなので興味深いかな、と。
2012-01-18 19:39:37※作中との比較
まず2巻では、クリスマスイブの夜に現れ、激しい戦いの末に倒されたという2行足らずの記述があるだけ。とはいえ、雪で圧死したという伝承なので季節的には冬と関係が深いと思われるので、その点(フラグというかポイントというか)は回収できるかと。
2012-01-18 19:40:09続いて3巻では召喚された妖怪の大群の中に混じっていたわけですが…こちらにはもう少し詳細な描写がありますね。 ※大きさについては上記資料のいずれにも言及はないですが(せいぜい人を食べる程度の大きさである、としか…)。
2012-01-18 19:40:24黒い煙を出していたのは、果たして一度墨絵になってしまったからなのか、またはそうでないのかは分かりませんが、もし後者だとするならば、「傷口からどす黒い血が流れ出る」という話から、その黒い血を纏っていたのかなぁ、とも推測はできるように思えます(あくまで推測でしかない)。
2012-01-18 19:40:40※ノウマ(野馬)について(リベンジ)
※文献を基にした概説メモ
参考文献は[1]竹本 健夫著「石見より(一)」『民俗学』一巻四号(民俗学会、S.4)、[2]『妖怪事典』(村上 健司著、毎日新聞社、2000)、[3]『改訂 綜合日本民俗語彙 第三巻』(民俗學研究所編、株式会社平凡社、1970)。
2012-07-16 16:02:41竹本 健夫『石見より(一)』に記された妖怪。島根県邑智郡日貫(ひぬい)地方に伝わるもので、一つ目で人を襲っては喰らうという[1][2][3]。
2012-07-16 16:02:47昔、日貫村である夜にたたら場に「づく(筆者注:銑のことか?)」を作っている「山はひ」の人が寝ていた所に、どこからともなく女が来てその上に覆い被さった。
2012-07-16 16:03:00遠くの方で野馬がヒーン、ヒーンと嘶いていたが、それが間もなくたたら場に近付いて高い窓から覗き込んだ。しかし女がいるのを見ると一目散に逃げていった。この女は「かなやごさん」といい、たたらの神であったという[1]。
2012-07-16 16:03:02『妖怪事典』、『綜合日本民俗語彙』には一つ目で人を襲って喰うことしか記述がなかったため、てっきりそれしか伝承がないのかと思ったら上記のようにもっと詳述があったため個人的にはとても驚いた妖怪。
2012-07-16 16:03:15一つ目といえばたたらと密接に関係するものと考えられるが、たたらの神を見るなり逃げ出すというのはどういうことなのだろう。その辺りはもっと掘り下げられそうな気がする。
2012-07-16 16:03:31原文は御田鍬;氏が既に記していますが、一応。 http://t.co/r4JF544m 妖怪・ノウマ(野馬)まとめ - Togetter
2012-07-16 16:10:21※作中との比較
その後に求道が一つ目の妖怪と取っ組み合っていたという記述があり、なおかつ、他の妖怪の中で取っ組み合いができるくらいの大きさ・一つ目という特徴を持つ妖怪はいなさそうなので、消去法で求道が取っ組み合っていた相手が野馬だと推測できる。ということで以上。
2012-07-16 16:03:46※ノウマについて
※文献を基にした概説メモ
参考文献は[1]『妖怪事典』(村上 健司著、毎日新聞社、2000)、[2]『改訂 綜合日本民俗語彙 第三巻』(民俗學研究所編、株式会社平凡社、1970)。
2012-04-23 23:12:41