多民族社会における教育のあり方について―final solution氏とhan_org氏の対話を中心に

金明秀氏に対するfinal solution氏の質問と応答
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沼崎一郎 @Ichy_Numa

大教室の講義では、必ず「正反対に理解」して帰る学生がいる。

2012-01-14 16:59:46
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

日々そんな経験ばかりです。すべての文脈情報を丁寧に教えることまではできませんからね。大講義室の限界でもあり、不徳の致すところでもあり。

2012-01-14 17:30:43
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

ふと、与那覇さんどう書いてたっけ、と思って調べてみた。『「中国化」する日本』pp.282-283

2012-01-14 17:35:48
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

「北朝鮮のあの特異な体制というのは、李朝の儒教原理主義的な王権や檀君神話があったところに、帝国時代の日本の天皇制や国体論、戦時下の総力戦体制や軍国主義、独立後はソヴィエト=ロシアのスターリニズムや共産中国の毛沢東主義…といった…中略…イデオロギーのアマルガム(ごった煮)です。」

2012-01-14 17:37:58
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

「いわば私たちが敗戦時に捨ててきた過去、パラレルワールドのような『ありえたかもしれないもうひとつの日本』がそこにあるともいえるのであって、北朝鮮に言及しない昭和ブームなんてなにほどのもんなんだろう、と私は思います。」

2012-01-14 17:40:10
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

これだけ突っ込んで書いても、「北朝鮮の労働党政権に過剰に肩入れ」しているという誤解を与えないとしたら、正直、ちょっとうらやましい。でもたぶん、そんなことはないんだろうw

2012-01-14 17:42:21
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

あの家父長制的な王権体制は日本が輸出したものだ、とも語った記憶があります。日本の過去と接続させて想像力を働かせてほしいという気持ちでしたが。 RT @ichy_numa: @han_org 昭和ひとケタの両親は、「あのアナウンス口調を聞くと戦前を思い出す」と言ってますね。

2012-01-14 17:45:07
@MINORU1983

@han_org これは後から思ったことですが、家父長制というのは家族形態の類型であって国家体制の類型ではないのではとか、国家体制の分類は政治学の領分なのではとか。戦中の日本が封建制だったという議論は聞いたことがありません、日本型ファシズムのことでしょうか?

2012-01-14 17:56:15
@MINORU1983

@han_org とにかく金先生に限らず、北朝鮮に融和的ないし中立的な在日知識人の存在に疑問を感じるわけです。朝鮮民族意識があるなら、北の体制に強い敵意を感じるのが自然ではないかと。

2012-01-14 18:03:15
@MINORU1983

@han_org 敵味方的な二分法がということですか

2012-01-14 18:36:58
@MINORU1983

@han_org http://t.co/s38LRW9L こちらなどを見ると、ネーションないしピープルとしての朝鮮人よりもシステムやステートとしての北に対して帰属意識を理屈抜きに感じるので批判し難い、という風に解されるのですか誤解なのでしょうか。

2012-01-14 18:41:04
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

つ 「パターナリズム」 RT @MINORU1983: @han_org これは後から思ったことですが、家父長制というのは家族形態の類型であって国家体制の類型ではないのではとか、国家体制の分類は政治学の領分なのではとか。|

2012-01-14 18:19:07
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

その発想自体が「北朝鮮的」です。 RT @MINORU1983: @han_org とにかく金先生に限らず、北朝鮮に融和的ないし中立的な在日知識人の存在に疑問を感じるわけです。朝鮮民族意識があるなら、北の体制に強い敵意を感じるのが自然ではないかと。

2012-01-14 18:20:14
@MINORU1983

@han_org 貴重なお時間をありがとうございました。

2012-01-14 18:03:55

並行的に行われていた、同じく関大出身のBong_Lee氏のまわりの会話

ぼん @Bong_Lee

自費で民族教育を賄え、ってのは無理。「貧乏は大学いくな」と同じ理屈に見える。

2012-01-14 17:36:31
ぼん @Bong_Lee

コストが気になりますか?選択科目で導入することから始めるのもダメでしょうか?QT @nakkhtak 高等教育を受けることは当然の権利であると思いますが「自発的にやってきた異国の地で自分たちの民族教育を保障してもらうこと」を当然の権利であるとはどうしても思えないのです。

2012-01-14 17:47:55
ぼん @Bong_Lee

@nakkhtak 「自発的にやってきた異国の地」という表現は限定的すぎて誤解や他意を含みうるのでは。

2012-01-14 17:49:17
ぼん @Bong_Lee

民族教育を行うと日本に馴染まない、軋轢を生むのでは、という懸念でしょうか。QT @nakkhtak コストではなく,「ローマに来たならばローマ人のように振る舞え」的な感覚です。

2012-01-14 17:52:14
ぼん @Bong_Lee

満足に民族教育を行えるようなキャパシティのない文化圏内では、例えば日本語を熟達していない移民の子供に日本語を習熟させ社会で受け入れるということを、自信を持って行えないという実感があります。 @nakkhtak

2012-01-14 17:54:42
ぼん @Bong_Lee

民族教育が確保されているということは、それはその国家と移民との間の界面を活性させる素地を持つのではないか。相互に人的な交換が行われるのではないか。「民族教育を行うと日本に馴染まない」ということへの反論は、例えば俺を見ろ、としか言えないけど。

2012-01-14 17:56:41
ぼん @Bong_Lee

なるほど。まぁそもそも私の出発点が「私費には限界がある」ですのでそう受け取りがちになります。QT @nakkhtak そのような懸念ではありません(私費の民族教育ならば反対しないわけですから)。要するに筋道の問題というか。

2012-01-14 17:57:51
@nakkhtak

もちろん,同化教育を(一定の条件下で)肯定する以上,国が同化のための努力を怠ってはならないとも思う。移民の子孫の日本語習得のために母語を用いた教育が有効ならば,そのようなメソッドは採用されてしかるべきだろうし,出自で差別するようなことは絶対に許してはならないだろう。

2012-01-14 17:58:58
ぼん @Bong_Lee

そうですね。「日本で民族教育は無理だぜ!」までいうつもりはないですが(実際受けたし)先細りの現状を見るとそう思えます。QT @nakkhtak 「満足に~文化圏内」というのは日本社会という意味合いでしょうか?

2012-01-14 17:59:43
ぼん @Bong_Lee

例えば10歳で日本にやってきたブラジル人の子供が日本の学校に通う場合、ポルトガル語の仲介が必須だし、あらゆる面で文化的翻訳が必要だろう。しかしそれは純然な「日本教育」だろうか?「民族教育」の要素がゼロといえるだろうか?

2012-01-14 18:01:44