渡邊芳之先生ynabe39の「いまどき自分のオーディオでCDの音とレコードの音に「どちらかが圧倒的に優れた音に聴こえる」ほどの差がある場合にはむしろ機器の選択や調整を疑うべきである。」

昔の普通のレコードプレーヤーで普通のカートリッジが出す音は大概「緩い低域に抜けない高域が乗った音」だったから,マニアはアンプやスピーカー側で低域を引き締め高域を強調するようなチューニングをした。そこにフラットなCDプレーヤーをつないだらキンキンになるのは当然だ。by 渡邊芳之
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渡邊芳之 @ynabe39

AT-33EVはテクニカのカートリッジとは思えないウェルバランスで上品な音。傷んだレコードにも強くて使いやすそうだ。

2012-01-20 17:52:37
渡邊芳之 @ynabe39

今日はうまくもまずくもないカナディアンクラブを舐めながらレコード聴くぞ。

2012-01-20 21:09:41
渡邊芳之 @ynabe39

しかしこのAT-33EVは上品な音だなあ。テクニカは何を考えてこんな上品なカートリッジを作ったのだろう。

2012-01-20 21:15:50
渡邊芳之 @ynabe39

定価57000円のものが37500円で買えるというのは昔ながらの「カートリッジの適正価格」でなつかしい。70年代にはエンパイア4000DとかADC QLM32なんて定価5万円くらいで実売1万円以下とかだった。

2012-01-20 21:21:36
渡邊芳之 @ynabe39

このAT33EVにもっとも合っているジャズレーベルはコンテンポラリーだな。

2012-01-20 21:23:14
渡邊芳之 @ynabe39

AT33EV,ちょっと聴いた感じは穏やかでレンジ感もないんだが上も下も出るべき音はきちんと抜けているし奏者が力を入れている音にはちゃんと力が入る。とてもよいカートリッジだと思うが理解されにくいんじゃないかなあ。これ売れてるんだろうか。

2012-01-20 21:25:59
渡邊芳之 @ynabe39

AT33EVは鳴らし込むにつれてすこしずつテクニカっぽい音になってきた。そうこなくっちゃ。

2012-01-20 22:09:15
渡邊芳之 @ynabe39

SME3009SIIIのキャリングアームCA-1が手許にいま3本あるが,同じカートリッジを取り付けても1本1本で適切なアームの高さやオーバーハング位置がかなり違う。つまり形状にバラつきがあるということだ。こういうところもSMEらしい。

2012-01-21 05:54:25
渡邊芳之 @ynabe39

「やっぱりレコードの音には癒されるね!」とかいわれる「レコードの音」は多くの場合「緩んだ低域に伸び切らない高域が乗った甘い音」である。しかしきちんと調整された機器で比較的新しい設計のカートリッジが鳴らすレコードの音はそういう音ではない。

2012-01-21 06:03:08
渡邊芳之 @ynabe39

よいプレーヤーとアームによいカートリッジをつけてきちんと調整した時に出てくる音はむしろ「CDと区別がつかないような音」である。もちろん細かく聴けばレコードならではのしなやかさや繊細さがあるが,それはパッと聴いて明らかなほどの差ではない。

2012-01-21 06:05:28
渡邊芳之 @ynabe39

いまどき自分のオーディオでCDの音とレコードの音に「どちらかが圧倒的に優れた音に聴こえる」ほどの差がある場合にはむしろ機器の選択や調整を疑うべきである。

2012-01-21 06:09:28
渡邊芳之 @ynabe39

ベテランのオーディオマニアで「CDの音はダメだ」と言う人の多くは,CD登場時に「レコードがうまく鳴るように細かく調整されたオーディオ」につないだ初期のCDプレーヤーが出した「キンキンの音」のトラウマを抱えている。

2012-01-21 06:11:31
渡邊芳之 @ynabe39

昔の普通のレコードプレーヤーで普通のカートリッジが出す音は大概「緩い低域に抜けない高域が乗った音」だったから,マニアはアンプやスピーカー側で低域を引き締め高域を強調するようなチューニングをした。そこにフラットなCDプレーヤーをつないだらキンキンになるのは当然だ。

2012-01-21 06:14:49
渡邊芳之 @ynabe39

いまは逆にCDでよい音が出るように設計調整されたオーディオに適当なレコードプレーヤーをつないで聴いて「柔らかくて優しい癒される音だ」と言っている。歴史は繰り返される。

2012-01-21 06:19:11
渡邊芳之 @ynabe39

1980年頃の「オーディオマニアへの第一歩」はとにかく低域を引き締めて解像度を上げることだった。「スピーカーの下に建材用のコンクリートブロックを置く」などの今では考えられないチューニングが広く用いられていたのもそのためだ。

2012-01-21 06:25:32
渡邊芳之 @ynabe39

ペアで59800円の3Wayバスレフスピーカーをコンクリートブロックの上に置いて聴いている,というのが1980年頃の標準的若者オーディオ。

2012-01-21 06:28:47
渡邊芳之 @ynabe39

私自身の高校時代はダイヤトーンのDS25BIIという2Wayスピーカーだった。3Wayよりは少し安いがペアで5万円近くはしたと思う。アンプはビクター,プレーヤーはマイクロのDDにグレースのアームだった。

2012-01-21 06:41:45
渡邊芳之 @ynabe39

高校生はそういうオーディオを普通に親に買ってもらっていたわけだ。カメラなどもそうだが当時の給与水準から見れば信じられないほど高価なものを子どもに買い与えていたわけだ。それに比べたらいまiPodを買ってやるくらいたいしたことないよ。

2012-01-21 06:44:29
渡邊芳之 @ynabe39

個人的には再生レンジと音質との関係は本質的ではないと思います。10KHzまでしか出ないモノラルレコードやそれ以下のSP盤でもすごく「よい音」のものはある。RT @toya51: CDとレコードでは、再生される音域に差があり、それが「音質」の違いを生むといった話もありましたが…

2012-01-21 06:47:15
渡邊芳之 @ynabe39

DS25BIIのシステムでも「うっとりするほどよい音」が出ていると満足することはしばしばあった。あの時の音を今聴いたらどう感じるのだろう。

2012-01-21 06:51:00
渡邊芳之 @ynabe39

いまテクニカAT33EVは同じくテクニカの昇圧トランス(AT-650)経由で鳴っている。アンダの弾き振りでモーツァルト協奏曲5番(DG 2530 330)。

2012-01-21 06:54:45
渡邊芳之 @ynabe39

V15typeIII用の針はオリジナルのシュア製はもうないですが,JICOなどが作っている国産やスイス製の互換品では楕円針(VN-35E)もあるようです。昔はシュア製で丸針(VN-35G)やモノ用の1mil針もありました。 @wd_stock

2012-01-21 06:58:27
渡邊芳之 @ynabe39

「オーディオとは語られるものである」。

2012-01-21 07:01:00