旭丘大戦第二巻第二章〜今池・栄会戦〜
- b_skywalker
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物同連合が確実に攻めてくるであろう場所。そうAGHより指定された今池では、いのっし少将率いるADF第一軍が迎撃の準備を進めていた。
2012-01-21 22:46:44現役軍司令官総会から戻ってきたいのっし少将は、今池の中でも旭丘高校に近い方・・・ではなく、前線に近いゲーセンに作られた第一軍司令部へ向かって行った。
2012-01-21 22:46:56「戦闘準備はどこまで進んでいる?」「ほぼ、準備万端です。あとは、物同連合軍を確認するだけです。」「ありがとう。じゃああっちが来るまで音ゲーでもやってるわ。」「えっ、ちょっ。」「ちゃんと教えてくれよー」
2012-01-21 22:47:12「メディチ中佐、攻撃準備が整いました。」「・・・そうか。」「浮かない顔ですね?」「俺は、元々は生物同盟軍の人間だ。あの襲撃まではな。」「あの襲撃・・・物生会戦のことですね。」
2012-01-21 22:47:51「そうだ、そして勝ち続けないと、生物同盟軍が壊滅されられてしまう・・・」「・・・やるしかないですよ。」「ああ。全隊員に告ぐ、攻撃を開始せよ。目標、現役軍絶対防衛圏、今池基地。」
2012-01-21 22:48:12了解、計測開始。攻撃第一フェーズ開始。」その宣言がされるとともに、物同連合は砲台を用意した。「計測完了しました。」「砲撃、開始せよ!」
2012-01-21 22:48:22「・・・!砲撃確認!衝撃に備えよ!」その言葉が響いた瞬間、今池全体が揺れた。「・・・!こちらの砲台は全滅!なんていう正確な射撃なんだ・・・これが、物同連合か・・!いのっし少将!早く戻ってきて下さい!」
2012-01-21 22:49:20砲撃されている間も、彼はかまわず音ゲーを続けていた。「はいはい。戻ってきましたよ。」「どうしますか?このままでは・・・」
2012-01-21 22:50:05「うん、とりあえずここから出よう。第二次司令部へ移動準備。」「えっ、まだ地上部隊は無傷ですよ?」「こいつの情報だよ。」そう言って、いのっし少将はあるDVDを取り出した。
2012-01-21 22:50:48「吹上守備隊の戦闘映像だ。最後の最後で、生き残ったやつが持ってきたんだ。これを解析すると、物同連合の攻撃、特に御器所大隊は三つのフェーズで構成されてることがわかる。
2012-01-21 22:51:43第一フェーズで砲台を使って正確な射撃でこちらの重要攻撃隊を攻撃、第二フェーズで弱った地上部隊を接近戦で追撃、第三フェーズで、残党狩りだ。つまりだ、第三フェーズに行かれたらこちらの負け同然、だったら行かせなきゃいい。
2012-01-21 22:52:23一旦地下に隠れ、地上部隊を奇襲する。幸い、物同連合は地下司令室の存在に気づいてないからな。」「了解!全軍、エマージェンシー発令、レベル2を宣言、行動を開始せよ。」
2012-01-21 22:52:35「もうかなりの弾数を撃ち込んでます。そろそろ良い頃では?」「そうだな、第二フェーズ開始、一気に占領するぞ。」「了解しました。地上部隊、進軍を開始せよ!」「俺も行こう、ここには砲台部隊だけ残し、残りは全員攻撃。」
2012-01-21 22:54:04用語解説:物生会戦 第二次旭丘大戦開戦前、物同軍と、生物同盟軍との会戦、物同軍が軍拡張のために生物同盟軍に攻撃を仕掛けた戦い。物同軍を率いていたのはフィジ、生物同盟軍を率いていたのはメディチであった。もちろん、物同軍が勝ち、生物同盟軍は吸収された
2012-01-21 22:58:20「ADF第一軍よりAGH、今池を交戦区域に指定する。確認願う。」「こちらAGH、確認した。状況を知らせよ。」「現在、エマージェンシーレベル2発令中、相手を十分に引き込んだ後、攻勢へ出る。だが、先の砲撃で砲台部隊が全滅した。第二軍より援軍を要請できないだろうか?」
2012-01-21 23:00:25「ああ・・・それが第二軍も先ほど戦闘状態に入ったと連絡が入った。あちらは砲台戦になっているらしい。だから余計難しいと考えられる。」「そうか・・・わかった。」いのっし少将はそこで無線を切った。
2012-01-21 23:00:38