日本の放射線 #ホルミシス 研究の第一人者 #近藤 宗平 氏の著書「 #分子放射線生物学 放射線は生命にどうはたらくか」を勉強する。 #NUKEjp
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分子放射線生物学 放射線は生命にどうはたらくか #近藤 宗平 著 東大出版会 1972。口絵のDNA転座の顕微鏡写真が鮮明!「この本を ふるさとの母と伯母と福原真幸先生および学問の先達 故 松村清二先生とDr.A.Hollaenderに捧げる」 #ホルミシス #NUKEjp
2012-01-21 07:29:46---- まえがき ----
ヒトと放射線のかかわり合いは、日光中の紫外線で皮膚に炎症やがんが起こる形で、人類が体毛を失った時代から始まっていただろう。しかし、人体への影響が問題になりだしたのは、X線やラジウムの発見直後からである。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-21 07:46:14初めは職業的個人の放射線病が問題になり、原爆以後は公害問題になってきた。仮に、原子力を否定しても、近代医学の恩恵を受けようとすれば、放射線診断は避けられない。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-21 07:55:42近代文明のもたらす利益と危険の評価は、おたがいの知性の役目である。科学の役目は真実の抽出にある。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-21 07:55:48それでは、“放射線と生命のかかわり合い”は学問として成り立ちうるか。幸いにも、放射線の生命へのはたらきは、ヒトの場合も大腸菌の場合も、その基本過程には共通点がある。この共通点を学問体系にまとめようと試みたのが本書である。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-21 07:59:33---- プロフィール ----
近藤宗平先生の提言 (2008年11月) #ホルミシス #NUKEjp http://t.co/zIt6K8RG
2012-01-22 00:36:26Photo: 日本の放射線ホルミシス研究の第一人者。~近藤宗平先生の提言 私は近藤宗平です。大阪大学医学部に1963年新設された放射線基礎医学講座の教授となり、定年まで23年間勤めました。これから私の意見を述べます。... http://t.co/Za5buiMO
2012-01-21 09:39:43"日本の放射線ホルミシス研究の第一人者~ #NUKEjp 近藤教授の著書・論文 放射線は少し浴びたほうが健康によい 微量被ばくに対する生体防衛機能の働き 放射線は、少しなら、安全で発がんの危険はない..." http://t.co/15jtf0lR
2012-01-21 09:41:55放射線生物作用過程の全貌: 本書で放射線というときは、主として電離放射線と紫外線をさす。…無数に近い生物反応の種類のうちで、本書では比較的少量の放射線をあてたときに起こる反応に話を限定する。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-23 00:09:32それは、哺乳類でいえば腸障害や造血機能障害による死、寿命短縮、発がん、子孫における突然変異の出現などであり、微生物ではコロニー形成機能の喪失による死、突然変異など、植物では生長抑制や突然変異などである。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-23 00:11:28これらの多様な影響は、多くの場合、細胞の複製機能の障害に期せられ、一つの学問体系に統一できる。このように限定することにより、本書で扱う放射線生物作用の全過程を図Ⅲ のようにまとめることができる。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-23 00:13:43P.5 図Ⅲ 放射線生物作用全過程の模式図 放射線物理的過程 10^-18~^-15sec→放射線化学的過程 10^-12~^0sec→生化学的過程 10^-1~^2min→生物学的過程 10^-1~^4hr ~ #分子放射線生物学 #近藤 宗平 著 #ホルミシス #NUKEjp
2012-01-22 23:59:27放射線による死その他の急性障害には、放射線独特の型が認められるが、このような障害はある一定の放射線の量(しきい値)以下では起こらない。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-23 00:20:10これに反し、放射線による突然変異やある種のがんの誘発は、いくら少ない量の放射線でも、その量に応じた確率で起こり、しきい値はない。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-23 00:22:17しかし、放射線で起こる独特の突然変異や独特のがんがあるわけではなくて、自然に起こっている各種の突然変異や各種のがんの頻度が、放射線をあびたために増加するにすぎない。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-23 01:26:47この一見奇妙に見える事実も、本書に述べるように、分子レベルから見れば予期されることである。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-23 01:27:07すなわち、放射線による細胞の傷そのものは、突然変異やがんにはならない。放射線の傷の多くは、なおるか細胞を死へ導く。ただ、少しの割合で”なおし誤り”が起こって、間違った遺伝情報がつくりだされ…間違いは永久に伝えられ、突然変異やがんのもとになる。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-23 01:32:05このような”誤り情報”は、自然にも、また放射線以外のものによる傷でも同様に起こる。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-23 01:33:53公害: 放射線病の多くは、いま社会的問題になっている公害の一つであろう。ある疾患をX線検診で発見してなおしうる確率よりも、X線障害を生む危険度のほうが高いなら、その集団検診はやめるべきである。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-23 01:39:17近代工業による利益を享受しているうちに障害が蓄積し、いわゆる文明国人を脅かしだした。利益と危険度の損益計算をするのは人間の知性の役目である。科学は評価のための学問ではない。公害における科学の役割は、真実を抽出することである。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-23 01:42:29"放射線は生命にどのようにはたらくのか"という正しい知識を身につけることが、放射線の使い過ぎによる障害を抑制するための知性へ導くのではなかろうか。公害問題では、無知はしばしば罪悪となる。~ #分子放射線生物学 #NUKEjp
2012-01-23 01:49:03---- 序章 ポイント ----