bearshuさんのアニメーションをつけるときに気をつけていることのメモ

bearshuさんがアニメーションをつけるときに 気をつけていることのメモがまとめずにいられない 内容だったのでまとめさせて頂きました。
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熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

・まず何はなくとも演技プラン。絵に描いたり時系列を文字で書いたりする。演出家にショットの内容を根掘り葉掘り聞く。もちろんショットの前後も見てつながりをちゃんと考える。注視点はどこかだったか、どこにいくか、など。

2012-01-23 00:43:35
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

・大体決まったら、次はアニメーションする上でのコンストレインとかの問題を整理する。一人でやってるときも、他人にデータを渡すときのことを考えながらシーン内を整理すると吉。何故なら後々自分でも助かる。大抵時間がたってから再着手するとき忘れてるし、結果作業スピードにも影響してくる。

2012-01-23 00:44:49
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

・1f目だけポーズをつけてそのまま重心から先につける。演技のタイミングを想像しながら重心だけつけていく。どうしてもそのフレームのポーズが欲しいときだけポーズをつける。

2012-01-23 00:45:26
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

この時点でコンストレインやIKFKの切り替え問題がさらに出てくるけど、めんどくさがらずに(どうせあとに響いてくる)やっておく。

2012-01-23 00:45:36
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

・365度どっから見ても整合性取れてるような動きにする。これは監督などがあとでカメラ変えたいといったときにいつでも対応できるように自然と身についた。つまり実写撮影と変わらないアプローチ。もちろんカメラが決まったらそこから見栄えがよくなるようにポーズ・タイミングを修正していく。

2012-01-23 00:46:10
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

・IKFKの切り替えをめんどくさがらない(実際めんどくさいけど後から他人に見破られるのはとてもハズカシイ。ラーメン屋がスープの中身を全て当てられるようなもん)。基本"何かに設置している"以外は必ずFK使うようにする。ちなみに20代前半のときに師匠にIKを使ってたのを怒られた。

2012-01-23 00:48:30
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

・実際、見た目が全てだと思うけれど、アニメーションがうまくなる近道はFKを多用することだとおもう。IK使っててもFK使ってるように見えるんなら問題ないと思うけど、そっちのほうが逆にめんどくさいし難易度高いと思う。

2012-01-23 00:48:50
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

・よく使うメニューにはショートカットキーを必ずアサインする。作業が3倍は速くなる(当社比)。

2012-01-23 00:49:20
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

・これからは2アクション以上演技できるアニメーターが重宝されるんだろなと実感してる。長い演技でもちゃんと間が持つ演技できる人。今まで3,4人の演出家に聞いた話だとアニメーターの力不足で演出法を変えざるを得なくなってきてると言う。つまり1アクション1カットで済ますようにしてると。

2012-01-23 00:53:54
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

・見えないところ(フレーム外の足とか)も付けるようにした。これはホント最近。それによってよりマシな説得力のある動きがつけれるようになったんじゃないかと思う。もちろん、アニメーションはウソも重要なのでそこはケースバイケースだと思うけど。

2012-01-23 00:55:36
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

・とにかく自分の思ってる動きができないときはリファレンスを撮る。撮ってる暇が無いというのなら(作れよ!と思うけど)自分で動くかスケッチしてみるか同僚に動いてもらう。ひたすらマウス動かすだけでは奇跡なんて起きないしどーせ。自分で動くor描いたほうが速い。

2012-01-24 00:36:40
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

・自分で動くとき、恥ずかしがらない。周りはきっとざわつくかもしれないし嘲笑さえもするかもしれないけどほっとく。気にするだけ時間の無駄だし。宮崎駿のドキュメンタリー見るといまだに自分で動いてましたねそういえば。

2012-01-24 00:36:52
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

・それでもやっぱり恥ずかしい人は机の上のフィギュアなり自分の手なりで想像しつつ演技させる。自分は人外の動きをつけるときはこっちのほうをやってる。 ちょうど子供が玩具で遊ぶかんじ。走り回りながら飛行機を、地面に顔をこすりながら車を走らせてるでしょ?子供。あんなかんじ。結構楽しい。

2012-01-24 00:37:46
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

アニメーションや演出やレイアウトの勉強になった本。/アニメーターズサバイバルキット/『METHODS ~押井守『パトレイバー2』演出ノート/巨匠に学ぶ構図の基本/作画汗まみれ/shot by shot/メイキング・ムービー

2012-01-24 00:39:27
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

/映画道楽/何が映画か/ユング心理学入門/自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか/などなど。

2012-01-24 00:39:49
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

・アニメーション作業のとき、演出意図の域を超えない、面白い演技を思いついたら迷わずやる。演出意図を間違えてなければ大体演出家は面白がって使ってくれる。いわゆるアドリブ。

2012-01-24 00:50:35
熊本周平 Shuhei Kumamoto @bearshu

アドリブが採用されるととてもうれしい。そしてそのアドリブはキャラクターを理解して無いと思いつかない。こいつならこう動くな、みたいな。

2012-01-24 00:50:41