肥料問題・生命と切り離せないリン資源

重要なのに認知度の低い肥料の問題について山本敏晴さん @yamamoto1208 が連続ツイート。貴重なご意見をまとめました。 日本では生活排水に多量の窒素やリンが含まれています。 現状、下水処理場では電気などのエネルギーを投入して脱窒素、脱リンを行っていて、ほとんど再資源化されていません。
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山本敏晴 @yamamoto1208

世界最大の問題が本当に人口増加なら、資本主義国家より共産主義国家の方が良いかも。①共産主義国家は宗教が禁止のため、キリスト教・イスラム教の共通の経典「旧約聖書」に書いてある「産めよ増やせよ地に満ちよ」を禁止できる。②中国の一人っ子政策のように人権を制限して国家が国策として実施可能

2012-01-24 11:23:48
山本敏晴 @yamamoto1208

日本は「少子化対策」と称して人口減少に歯止めをかけようとしているが、私は全く必要ないと考えている。日本の食糧自給率は4割、エネルギー自給率は3%で、今後、資源が枯渇してゆく中、外国から輸入をしなくても自給自足できるように、江戸時代の頃の人口、すなわち4千万人程度が日本の妥当な人口

2012-01-24 11:24:02
山本敏晴 @yamamoto1208

主要国の食料自給率(農林水産省、2007年)は、低い順に、1)日本40%、2)スイス52%、3)イタリア63%、4)イギリス65%、5)オランダ75%、6)スウェーデン78%、7)ドイツ80%、8)スペイン82%、9)フランス111%、10)アメリカ124%、11)カナダ168%

2012-01-24 11:24:11
山本敏晴 @yamamoto1208

主な国の、エネルギー自給率(IEA、2006年)、少ない順に、韓国2.3%、日本4.2%、フランス7.2%、イタリア14.9%、スイス17.3%、ドイツ26.7%、アメリカ62.1%、中国92.3%、イギリス113%

2012-01-24 11:24:21
山本敏晴 @yamamoto1208

少子化。①長期的には世界人口増加と市場グローバル化で地球の資源は枯渇し破局。人口を20億程度にすることが必要。②だが資本主義国家は国債の利率以上の経済成長をしないと破綻するため市場(人口)の拡大が必要。生産年齢人口の減少、高齢者の社会保障費の捻出のため短期的にはこちらが優先される

2012-01-24 11:25:21
山本敏晴 @yamamoto1208

日本の大手7商社は、三菱商事、住友商事、三井物産、伊藤忠庄司、丸紅、豊田通商、双日。2008年の金融危機以来、各社は財務体質の健全化を進めた。財務指標として使われるのが、ネットD/Eレシオ(株主資本に対する負債の割合)で数字が低いほど良い。各社は十年前4ぐらいだったが1まで下げた

2012-01-24 11:27:13
山本敏晴 @yamamoto1208

リン酸、カリウム等の肥料の国際的な獲得競争において、日本の肥料メーカーは構造改革が遅れており、ダメ。日本には肥料メーカーが約30社あるとされるが、統廃合が進まず、国際競争力のあるメーカーが育ってこなかった。このため、日本の肥料用資源獲得は、商社が担うことになる。

2012-01-24 11:27:33
山本敏晴 @yamamoto1208

「一昔前まで日本のODA(政府開発援助)の主力は「化学肥料」の輸出だった。原油から石油や軽油を精製する時「硫黄」を除去する。この「余り物」を使って大量の化学肥料を作った。商社はそれを途上国に輸出し儲けていた。化学肥料を作っていたのは、チッソ株式会社などの化学(ばけがく)系の企業」

2012-01-24 11:27:53
山本敏晴 @yamamoto1208

日本の四大公害病。1)1910年頃、イタイイタイ病、岐阜、カドミウム (三井金属鉱業)、2)1956年、水俣病、熊本、メチル水銀(チッソ)、3)1960年、四日市ぜんそく、三重、亜硫酸ガス(石原産業、中部電力、三菱油化等)、4)1965年、第二水俣病、新潟、メチル水銀(昭和電工)

2012-01-24 11:28:40
山本敏晴 @yamamoto1208

松本龍環境相は2010年12月、水俣病の原因企業チッソ(東京)を、被害補償を専門とする親会社と液晶生産などの事業を担う子会社に「分社化」する事業再編計画を認可した。これを受け、チッソは早ければ来年1月にも子会社を設立。多額の債務を抱えるチッソが子会社株を売って債務の返済費用を確保

2012-01-24 11:28:52
山本敏晴 @yamamoto1208

世界の人口増や新興国の経済発展で肥料の需要が増え、原料のリンやカリウムをめぐる国際的な争奪戦が起きている。鉱物資源なので採れる国が偏っているうえ、供給側が寡占化し価格決定に力を持つ。特にリン鉱石の産出量は中国がトップで、2010年12月、レアアース(希土類)と似て輸出制限を強める

2012-01-24 11:29:57
山本敏晴 @yamamoto1208

肥料は今や、レアアースや鉄鉱石と同様に、国益に通じる戦略物資。食料の生産には肥料が不可欠。世界の人口は50年には91億人に達し、同じ面積で多くの作物を作る必要が高まる。肥料需要はこれから爆発的に増え続ける。これだけでも肥料価格は高騰する素地があるが、資源の偏在も拍車をかけている。

2012-01-24 11:30:13
山本敏晴 @yamamoto1208

「2011年の後半には世界人口が70億人に。1987年に50億人、1999年に60億人と増えてきている世界人口は、2050年には約91億人に。70億人目の赤ちゃんが、いつ、どこで生まれるのか。それが、人々が人口問題に関心を持つ機会となるのではないかと期待」 池上清子、国連人口基金

2012-01-24 11:46:37
山本敏晴 @yamamoto1208

リン鉱石の採掘で知られる「ラサ工業」の株価が急上昇中。中国が、自国内での化学肥料の需要増のため、リン鉱石の対外輸出を制限する方向。このため、日本国内での数少ない「資源株」である、ラサ工業の株が「思惑買い」され上昇。ラサ工業の発祥は沖縄の北東にある無人島(ラサ島)でのリン鉱石の採掘

2012-01-24 11:47:47
山本敏晴 @yamamoto1208

水資源の特徴は三つ。1)循環型、持続的な資源である。2)他の物質資源に比べて重さや体積当たりの単価が安い(相対的に、運搬したり貯蔵したりするコストが高くなる)。3)必要な時に必要な場所に必要な質の水でなければ価値が無い(水が無いのではなく、安価で得られる清潔な淡水が足りない)。

2012-01-24 11:49:10
山本敏晴 @yamamoto1208

肥料の元、リン鉱石の枯渇にともない、リンの回収・リサイクル技術が求められている。実際、水中に溶け出したリンをポリリン酸として回収・蓄積する微生物の研究が進められている。光合成微生物のシアノバクテリアを使って、水中からリン酸を取り込み、菌体内に蓄積させる方法などがある。

2012-01-24 11:53:33

リン資源に関する補足資料を追記します。

KokyuHatuden @breathingpower

食料問題とバイオマス両面から重要なリン資源についての解説。 / “新しい「農」のかたち | 石油よりも先に“リン”が枯渇する!?” http://t.co/yaVkweNY

2012-01-26 09:32:10
KokyuHatuden @breathingpower

「リン資源リサイクル」のとても良い資料。多角的かつ現実的にまとめられています。 / “大阪大学大学院工学研究科 生命先端工学専攻 大竹研究室” http://t.co/vGT83e1Z

2012-01-26 09:44:20