平清盛はなぜ天下を取れたのか

古来、日本では天皇や公家が政(まつりごと)をしてきたわけですが、この御仁の登場後、世の流れは貴族から武士の時代へと移っていきます。そこでひとつ問いが浮かび上がります。 「平清盛はなぜ天下を取れたのか」と。 その答えを、作家・井沢元彦氏の解説でお届けします。どぞっ。
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2012-01-30 10:54:19
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【平清盛】 祇園精舎の鐘の声(ぎおんしょうじゃのかねのこえ)

2012-01-30 11:01:04
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【平清盛2】  諸行無常の響きあり(しょぎょうむじょうのひびきあり)

2012-01-30 11:01:22
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【平清盛3】 沙羅双樹の花の色(さらそうじゅのはなのいろ)

2012-01-30 11:01:41
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【平清盛4】 盛者必衰の理をあらわす(じょうしゃひっすいのことわりをあらわす)

2012-01-30 11:01:58
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【平清盛5】この一節、過去に暗唱されたかたも多いのではないでしょうか。

2012-01-30 11:02:22
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【平清盛6】瞬く間に華々しい興隆を極めた平家は、平清盛(たいらのきよもり)とその息子のたった2代で没落してしまいます。その一部始終を描いたのが『平家物語』。

2012-01-30 11:02:38
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【平清盛7】そもそも平家はなぜ天下を手中に収められたのでしょうか。作家・井沢元彦氏が源平合戦の舞台裏を描いた「能」を通じ、歴史的視点で読み解きます。

2012-01-30 11:02:55
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【平清盛8】平家はその全盛期には日本の半分を一門で押さえていました。残りの半分も平家寄りの人材で治め、なおかつ天皇家をも手中に収めていました。

2012-01-30 11:03:34
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【平清盛9】それだけの体制を保っていれば、平家の権力は崩壊するはずがないのです。

2012-01-30 11:03:53
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【平清盛10】ですが、なぜ、そうなったかといいますと、当時は、やはり時代の転換期だったんですね。どういう転換期だったかというと、それは貴族政治の時代から武家政治の時代への転換期だったのです。(中略)

2012-01-30 11:04:17
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【平清盛11】武士は平安時代後期から台頭し始めるのですが、その中でも代表されるのが平将門(たいらのまさかど)といった人たちですね。

2012-01-30 11:04:39
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【平清盛12】彼らがどんどん武士化して、日本の政治を支えているという状況ができてきます。

2012-01-30 11:04:51
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【平清盛13】従って、保元の乱でも平治の乱でも活躍したのは武士たちです。

2012-01-30 11:05:06
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【平清盛14】保元の乱は天皇家の争いなのだから、自分の国の軍隊を使えばいいと思うのですが、実は平安時代の日本には軍隊がないんですね。国が持っている軍隊がない。

2012-01-30 11:05:27
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【平清盛15だから天皇家が戦争をしようと思ったら、武士集団の持っている力を借りるしかないのです。それゆえ武士団は傭(やと)われることによって中央の政界にどんどん入ってゆくわけです。

2012-01-30 11:05:44
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【平清盛16】このように、平安時代末期の日本を実質的に動かしているのは武士でした。

2012-01-30 11:06:05
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【平清盛17】では武士は、政治にも参加できたかというと、できませんでした。あくまで公家が偉いんです。荘園から得る経済力、そして軍事力を持っているのに政治に参加できない。

2012-01-30 11:06:25
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【平清盛18】この鬱積(うっせき)した不満を爆発させ、実際に政治権力を握って天下を取ったのが、平清盛その人なのです。ところが、平清盛はここで路線を誤ってしまったのです。

2012-01-30 11:06:41
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【平清盛19】彼がなぜ天下を取れたかというと、武士が平家を支持したからです。なぜ支持したかというと、清盛が、武士による武士のための政権をつくってくれると期待したからです。

2012-01-30 11:07:03
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【平清盛20】ところが平家がやったことは逆でした。

2012-01-30 11:07:30
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【平清盛21】かつては武士であったのに、むしろ武士を捨ててしまったのです。

2012-01-30 11:07:45
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【平清盛22】武士というのは、ほとんど位は低く、高い位には就けなかったのを、清盛はどんどん上へのぼって、武家で初めて太政大臣になってしまった。

2012-01-30 11:08:06
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【平清盛23】これは右大臣より偉いんです。右大臣の上が左大臣。左大臣の上が太政大臣。この上は関白しかない。関白まで行きますと、ほとんど天皇代理ですから。

2012-01-30 11:08:26