オランダの品種改良について

TOMOKO TAKE / タケトモコ @TTAKE_NL

オランダの品種改良について。オランダは花の輸出量が世界一を誇っている。オランダが原産国と思われがちなチューリップは、実はトルコから中央アジアにかけてが原産。オランダは、古くから現在に至るまでユニークな発想をかたちに、ありとあらゆるものを品種改良してきた、品種改良の先進国でもある。

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現在、世界で流通する花や野菜の多くが、オランダで品種改良・開発されたものだ。１７世紀の大航海時代のチューリップをはじめ、フリージア、ユリ、グラジオラス、アルストロメリア、ヒアシンス、ダッチアイリスなどの花、トマトやパプリカ、にんじん、ほうれんそうなどの野菜の品種改良も行ってきた。

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オランダのトマトやパプリカの輸出量は世界第２位。主に「植物工場」と呼ばれる、ハイテク技術を駆使した大規模なガラス温室で食用野菜を生産しており、トマト、パプリカ、きゅうりの 3 品種で全体の 90%を占めている。ちなみに現在、一般的にイチゴといわれるのはオランダイチゴのことだそう。

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これらは、すべてオランダで品種改良・開発されて発展したものだ。花や野菜のみならず、オランダはペットの品種改良でも知られている。犬や小鳥、特にウサギは、絵本ピーターラビットのモデルのネザーランドドワーフ、垂れ耳のホーランドロップ、白と黒の模様で、パンダウサギの愛称がついたダッチ。

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幾つもの時代を超えて品種改良を盛んに行い、計算し尽くした技術力を駆使し、最小で最大の生産高をあげるオランダ式農業。しかしオランダの野菜はオーガニックであっても、大きく立派、見た目のかたちや色も鮮やかなものがよく見られるが、実際に食べてみると見かけ倒しで、野菜の味がほとんどしない。

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「植物工場」で作られたオーガニック野菜は、近年コンピュータ管理で日照時間や水やり、虫入れなどがコントロールされている。勿論、農薬を一切使わず害虫には益虫を入れることで駆除する。これがオランダ人のオーガニックという理屈で、そこには人間の手による「有機的」なプロセスはほぼ介在しない。

TOMOKO TAKE / タケトモコ @TTAKE_NL

オランダの野菜は品種改良を重ねながら「植物工場」で、理屈と理論に固められ、データーの数字を元に完全にコントロールされてしまい、本来の野菜の持ち味である個性を人工的に去勢されてしまった。命はあるが無機質で工業製品の様な野菜や果物たち。それを食す私たちの未来はどこへ向かっているのか？

きらもりこ/moriko kira @kiramsterdam

@TTAKE_NL スローで手作りなロマンティックなオーガニックと徹底して薬使わずに収支も成り立たせるラショナルなオーガニック。「ラショナル」と「オーガニック」のようにふつう結びつかない考えを当たり前のように繋げてしまうところがオランダの面白く、恐ろしいところですね。

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@kiramsterdam 一部ではイタリア式のスローフードを取り入れていますが、天気の悪いオランダでは、実際成り立たないですよね。イタリアのように太陽にたくさん当たった甘いトマトをオランダで作るには、品種改良、遺伝子操作、甘みを添加するかしか、方法がないですよね、悲しいことに。

きらもりこ/moriko kira @kiramsterdam

@TTAKE_NL 食材も料理も太古の昔から世界中の貿易でやり取りされて、時代時代で農法を改良し、社会をかえてやってきた訳じゃないですか。おかげでオランダにいても、日本にいてもいろいろなものを食べられる。そのことを受け入れながら、どうスローになったらよいのかなあと思うんですよね。

TOMOKO TAKE / タケトモコ @TTAKE_NL

以前にまとめたのが参考になれば→ http://t.co/8XJcFu33 RT @htmons オランダの植物工場、詳しく知りたいのですが、なにか、資料ありませんか？“@TTAKE_NL 「オランダの品種改良について」をトゥギャりました。http://t.co/FPCLhOEs