(2012-02-19)ニクラス・ルーマン『社会構造とゼマンティク1』合評会準備中(その1)

※お申込みはこちらから:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20120219
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INOHARA Tohru @tukinoha2

@contractio それはもちろんそうですよね。うっかりダーウィンに喧嘩を売ってしまいました。

2012-02-11 00:35:13
INOHARA Tohru @tukinoha2

⑧進化論の対象を全体社会に絞るにあたって、次のテーゼを導入します(これが当たっているかどうかによって、進化論の当否も判断してください)。⑨安定化は全体社会システムの分化(環節・階層・機能)によって果たされる。⑩分化形態が変化すると、安定化機能はより強くなる。

2012-02-11 00:29:10
INOHARA Tohru @tukinoha2

⑩機能分化社会の場合、いずれかの機能システムとそのゼマンティクの構造に言及せずに思想進化が起こるというのは、考えがたい。⑪だいたい以上のようなテーゼのうち、本書で追及できるのはわずかでしかない。

2012-02-11 00:41:25
INOHARA Tohru @tukinoha2

⑫2章以降では特定のテーマに関するゼマンティクを取り上げるが、その前に、全体社会の進化とゼマンティクの進化との関係について議論を詰めておく必要があるだろう。全体社会の進化とは独立にゼマンティクの進化について語ることができるのか、できるとすればなぜなのか。

2012-02-11 00:46:38
INOHARA Tohru @tukinoha2

そして6節に続いて、全体社会の進化に対してゼマンティクの進化が「遅れる」といった話や、前適応的進歩の話が出てくる。

2012-02-11 00:48:39

第6~7節

INOHARA Tohru @tukinoha2

深夜ルーマン。今夜は第1章6節から。

2012-02-09 02:57:17
INOHARA Tohru @tukinoha2

5節で「進化論」という方法を採用する理由について論じ、特定のゼマンティクに関する概念史的研究にいそしむ前に概念と社会構造の関係をきちんと考えた方が良いですよ、と。この問題設定自体が正当化されているかどうかは気になるところだが、課題は明らかにされた。

2012-02-09 03:00:47
INOHARA Tohru @tukinoha2

そして第6節では、特定のテーマに関するゼマンティクの進化がどのように行われるのかが論じられる。分化形態が機能分化へと転換していく当初は、全体社会システムと環境の関係、ゼマンティクそれ自体の内容も、システムの進化を促す。

2012-02-09 03:03:42
INOHARA Tohru @tukinoha2

しかし機能分化が進展すると、ゼマンティクの内容や環境よりもむしろ、システムの内部条件が進化に重要な役割を果たすようになる。コード化あたりが念頭に置かれているのだろうか。

2012-02-09 03:05:45
INOHARA Tohru @tukinoha2

あらためて進化とは「変異・選択・安定化」というプロセスであることを想起するならば、まずは変異に目が向けられる。出版物が氾濫し、相互行為に比べてより誤解の余地が広がる。

2012-02-09 03:09:13
INOHARA Tohru @tukinoha2

共通の理解を得ることはより「ありえない」ことのように思われる。こうした変異の増大に対応して、象徴的に一般化されたメディアが生み出される。こうして「選択」に話がうつる。

2012-02-09 03:12:53
INOHARA Tohru @tukinoha2

ただ、「象徴的にry」についても、階層分化の段階では「全体社会/環境」の区別を指示し、普遍的な理解可能性をもっている。しかし機能分化段階では、システムに固有の二項図式とプログラムに結びつき、他のシステムにとって有意味ではない。

2012-02-09 03:16:54
INOHARA Tohru @tukinoha2

では階層分化から機能分化にはどのように移行したのか。この移行期は100年以上続いたが、この中でゼマンティクの「前適応的進歩preadaptive advance」が見られたという。ゼマンティクの内容自体は古いものの使い回しだが、新しい環境に対応して使用用途が変わっている、と。

2012-02-09 03:22:47
INOHARA Tohru @tukinoha2

この第6節を読んでいると、「問題設定」を変異の端緒としてルーマンは重視しているように思える。知識は問題設定の力を借りて体系化される、というわけだが、これは2・3章以降で明らかになる・・・かなぁ?

2012-02-09 03:47:18
INOHARA Tohru @tukinoha2

「構造適合的な変異の発生を保証する補助メカニズム」(p41)として、「問題設定」がある、と。解決不能な問題に対して、古い思想材に新しい意味が充当されて変異が起こったり、

2012-02-09 03:56:19
INOHARA Tohru @tukinoha2

問題設定の助けを借りて知識の体系化が試みられることによって別種の問題(体系から漏れてしまうもの)が発見される。「安定化は・・・変異の機会の構造化である」

2012-02-09 03:56:51
INOHARA Tohru @tukinoha2

この辺はエピステモロジーの発想とも近いような気がするのだけど(うろ覚え)。

2012-02-09 03:57:47
INOHARA Tohru @tukinoha2

2章読みながらまた考えてみよう。

2012-02-09 03:58:56
INOHARA Tohru @tukinoha2

安定化が変異の構造化である、というのは法システムを念頭に置いているようだ。では、法はどのような問題設定によって体系化されているのだろう?

2012-02-09 04:02:00
INOHARA Tohru @tukinoha2

というか「問題設定」って何だ(今更

2012-02-09 04:02:27
INOHARA Tohru @tukinoha2

そういえば第6節の冒頭がさっぱりわからないのであった。思想進化は「進化する連関、つまり相互依存性と独立性が併存する経験的実体を前提としている。それはこの場合、保存されたゼマンティクの特殊な意味連関である」

2012-02-09 04:10:26
INOHARA Tohru @tukinoha2

「実体」というのはどういうことだ?「システムは実在する」的な意味か?

2012-02-09 04:13:19
INOHARA Tohru @tukinoha2

「進化する連関」というのは、「システム」と言い換えてもよさそうな気がする。続けて、連関それ自体がテーマ化され、コミュニケーションの連続性の保証に使われる、とも書かれているし。

2012-02-09 04:16:35
INOHARA Tohru @tukinoha2

第6節では最後に、思想進化と科学進化の違いが語られる。科学進化は要するに機能分化した社会における下位システムの進化のこと。

2012-02-09 04:18:31
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