日本国債の9割は日本人が保有しているからは大丈夫は本当か-国債の債務不履行について考える
これはつまりどういうことかと言うと、私たちはお金を銀行に預ける。銀行はそれを会社に融資したりするわけだが、基本的には利子を返すためには利益を出すためにそれ以上の利子で貸し付けたりして、預かった資金を運用していく
2012-02-04 21:23:14よくいわれることだが、日本の金融資産を保有しているのは今の5~60代の人々である。それはなぜかと言うと、ことは簡単で預金が若者よりも多いから
2012-02-04 21:24:34ここでよく言われる議論で、「日本国債の9割は日本人が保有しているから大丈夫」という神話が存在する
2012-02-04 21:25:32だから「日本人が日本国債を買い支えているから日本国債は大丈夫だ、赤字国債を発行したとしても私たち日本国民の資産なのだから問題ない」という主張がまかり通ることになる。しかしこれはそういう問題ではない
2012-02-04 21:27:39日本国債を保有しているのは高齢者であるが、それが償還されたときに若者に償還されればいいがそんなことは起こり得ず高齢者に償還される。赤字国債を発行したところでその負債を払うべき若者に資産がいかないのだから「赤字国債は日本の資産である」、ということは非常にナンセンスである
2012-02-04 21:32:32ならば老人から若者へと遺産を残すことで負担は減らすことが出来る、という話もある。しかし残念ながら老人は利己的であるのでそのようなことは起こり得ない。もし遺産を相続するとしても遺産を相続するのはだいたい50代なのであまり関係ない
2012-02-04 21:39:41そもそも老人・高齢者の貯金は将来病気や手術にかかったときの費用として貯められているため、それが活用され経済が回るということはあまり考えられることではない
2012-02-04 21:40:38そこで日本国債の保有者の9割は日本人だ、という話に戻る。銀行や生命保険会社が絶対に減らすことのできない資金として国債を長期運用していることが多く、そのため9割(個人も含む)の日本国債は日本人の資産から買われていることになる
2012-02-04 21:43:02最近はBIS規制の影響のため3大メガバンクは自己資本比率8%を義務付けられている。自己資本比率を上げるためにはリスクのある資産を減らすか、貸し出さないという選択しかない。(ここらへん忘れた)企業に融資をすることは100%安全と言う風に計算をすることはできない
2012-02-04 21:46:39しかし国債ならば100%安全と言うことで計算をすることができる。そのため国債をどんどん買っていけば自己資本比率を上げることが出来る。これが最近の傾向であり、メガバンクにかかわらずゆうちょなども国債への依存度が高まってきている。
2012-02-04 21:52:06日本は対GDP比率で220%という(絶対に返すことが出来ない)借金を負っている。これはギリシャやイタリアよりもはるかに多いすさまじい借金である。それなのになぜ日本国債の長期金利が1%台で推移しているのかというと金融機関が買い支えているから。それが9割の保有~に繋がっていく
2012-02-04 21:55:02ここでXデーが存在する。これは日本人だけで日本国債を買い支えることができなくなる日のことである。日本の資産は1400兆円でありこれは家計部門と企業部門との合計である。現在日本の借金は約1160兆円でありこれが1400兆円を超えるであろう日のことである
2012-02-04 21:58:47Xデーを迎えたときに何が起こるのか?海外の投資家が買わなければ借金をすることが出来ない=金利を払うことが出来ない→デフォルト→\(^o^)/
2012-02-04 22:01:34ソブリンショックは何かというと、絶対的な安定資産であり、すべての基準であった国債の信頼の崩壊。たぶんこれで合ってるはず
2012-02-04 22:04:26