さて詐欺師っぽいおっさんの話をしよう。最寄駅に着いて家に帰る途中車に乗ったおっさんに声をかけられた。話はちゃんと聞いてなかったが何やら高い時計をくれるらしい。ネックレスか何かもだ。
2012-02-14 00:10:37もう一度事情を聞いてみると、おっさんは輸入業者の人で店に納品した帰りで、品物数が合わず余ってしまったという。おっさん曰くよくあるのだと。持って帰っても書類上の処理が面倒なのでちょろまかすのが彼らの間では通例だが社長の車を借りてきているので、その辺色々やりにくいからくれると。
2012-02-14 00:12:14何かうん十万とかする高級品らしいがもらえる物はもらっておくと思った。本当は安くても仕入れ値は私にとっては只だ。と思っていたらおっさんに何かの縁なのでと新しい話を切り出された。やめて私に乱暴するつもりでしょう?エロ同人誌みたいに!!と身構えたが違っていて飲み代をくれと言われた。
2012-02-14 00:15:20つまり恐らくは二束三文の時計とネックレスを高級品だと言って只でプレゼントし、その後、それより一桁くらい安い額をお礼に払わせるという詐欺なのだ。そこに即座に気付く程私は鋭くないが運も良かった。「1000円あげます」。そう、私はその時1000円と後は数百円しか持っていなかったのだ。
2012-02-14 00:19:08おっさんは温和そうな雰囲気は保ったまま食い下がる。「コンビニでおろして来れないか?」「預金はちょっと家族旅行用に」「積み立ててるの?」「いえ、近々行くので振り込んでしまいまして(これは嘘。旅行予定はあるが詳細は未定。)」
2012-02-14 00:22:58「全然預金ないって事はないでしょ?2,3万あればいいよ」「いや、本当に全然なくてね。呑み会も友達に皆出してもらったんだ。(嘘、ある程度預金してるし、呑み会では多めに出した。)」「家に帰ったらヘソクリとかない?」「ないですね〜。(これは本当。)」
2012-02-14 00:26:18どうも2,3万という額に執着しているのが見てとれた。おそらくだが、あの2品は本当の値段は数千円代、前半かな?くらいで、嘘の値段が数十万円代後半、で 対数スケールで真ん中くらいの額を騙し取る設計なのだろうな、あの詐欺は。
2012-02-14 00:28:59あんまり2,3万円への執着が激しく、同じ話がループし出したので面倒臭くなって、品を返し、おっさんと別れ、私は車のナンバーをメモした。
2012-02-14 00:30:47学生時代だったら話し長引かせて楽しんだり、途中から話し合わせるのやめて、これこれこういう理由で君は詐欺だろう?とかやっていただろうが私はさっさと家に帰りたかったのだ。我が家はいいねえ。おしまい。
2012-02-14 00:32:29