アブストメモ(2012年1月)
いじめ経験が将来の精神的問題を予測するとして、それが偽相関である可能性を考えるのは政治的に正しくないのかな。五歳時点での不安の高さが将来の被いじめを予測するらしいんだけど…。
2012-01-03 14:22:56@ayumyama あ、五歳時点ではいじめられてないのです。五歳時点の不安傾向が、学校生活でのいじめを予測する(そしていじめ経験が将来の精神的リスクと関連する)らしいのです。なので偽相関じゃないかなぁと。いじめ経験が将来まで影響を…というストーリーはなんか怪しいですよね。
2012-01-03 15:20:35自分にとって大事なものについてエッセイを書かせると、二ヶ月半後に体重の減少&認知容量の増大が見られるよという研究。なんと!そしてタイトルがイイ。/ A Simple Weight Loss Strategy. Really. Maybe. http://t.co/gVdwRhdg
2012-01-04 16:45:04@riet911 認知容量が確保できる→自己制御に認知コストが割ける→食べるのを抑制できる→体重減少、だから、痩せたくない人はむしろ痩せなくなるんじゃないかな。
2012-01-04 18:02:25ニュース - 環境 - クローンで5万年も繁殖するコケを発見(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト http://t.co/sbpzwLBM @natgeojpさんから
2012-01-04 21:41:37自動的な過程と言われている顔の魅力度判定でも認知コストが0ではない(本当の意味で「自動的」ではない)ことを示したらしき研究。適応した性質かどうかを自動性で測るのは不適切だよ、という論旨のようだ。 http://t.co/UyWKygct
2012-01-05 09:51:51女性の場合,両親の若い頃(30歳以下)に生まれた子は若い男性顔を好んで年老いた男性顔には魅力を感じにくいが,30歳以上の両親から生まれた子はその区別が小さくなる。男性の場合,長期的配偶者の選択において,母親の年齢のみ同様の効果を持つ。 http://t.co/xtXKV0tI
2012-01-05 11:23:19Perrett さんの研究なので,おそらく平均顔の話なのであろう。生涯で暴露されてきた顔や体型の平均を好むようになるというのは結構研究があるけど,年齢も,ってのは可変性の点で面白いな。
2012-01-05 11:26:01宗教にコミットしている人は時間割引率が小さいよという研究。将来を近く感じるかららしい。宗教の実践にかかるコストを補う機能の一つなのでは?とのこと。/ Religious people discount the future less http://t.co/lyPG0MrZ
2012-01-05 13:48:06@riet911 宗教にコミットするには普通は無駄なコストをはらうことになるよね?文化進化的には、宗教にコミットすることにはその分を補償するようななんらかの利益があるだろうと予測できる。その「利益」が、時間割引率の小ささじゃない?って話やねんけど…
2012-01-05 14:14:56「アチェ族の子どもはほとんどの場合頭全体に髪が生えた状態で生まれてくる(髪がない,あるいは逆子状態で生まれた子はすぐに殺される)。」って括弧内の表記のあっさりさ加減に衝撃を受けているなう。
2012-01-05 17:55:09アチェ族の人にとって服を着るのは extremely unpleasant experience なので,乳離れさせるのが難しい。そこで,子どもが夜中にこっそりおっぱいを飲んじゃわないように,苦い葉っぱの液を塗っておくらしい。離乳はだいたい4歳頃(次の妊娠の2-3ヶ月目)。
2012-01-05 18:46:50何か悪事が生じたとき,加害者に罰を与えるか,被害者に補償を与えるかを調べると,共感性の高い人は補償に,低い人は罰にコストを払うらしい。ものすっごく納得した。はよ論文にならんかな。 Leliveld et al. 2008 IACM(学会発表)
2012-01-05 20:32:17発見の経緯が面白いなぁ。優雅にバカンス中だったのかなーと思うと憎いけど!/ ニュース - 科学&宇宙 - 擬態の擬態? 物まねダコをまねる魚(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト http://t.co/veZByDvW @natgeojpさんから
2012-01-06 15:18:47夫と妻がそれぞれ、自分が行っている家事分担のパーセンテージを見積もると、二人の見積もりの合計は120%以上となる(略) MBA(経営学修士)の学生がグループワークにおける自分の貢献度について見積もると、その見積もりの合計は139%となる。 by 『しあわせ仮説』ハイト
2012-01-14 13:46:42相手の貢献度を見積もらせても、同じくらい100%から乖離するのかな?なんとなく、自分の貢献度見積もりよりも、相手の貢献に対する敏感さが関係の良さに関わりそうな気がする。相手の貢献度見積もりの合計が100%から乖離するほど関係が悪化しやすいとか。 # 疲れて適当なことを言っています
2012-01-14 13:52:54素朴実在論者にとって、誰もがイデオロギーと自己利益に影響されているというのは火を見るよりも明らかなのである。ただし、自分以外は。私だけは、物事をあるがままに見ているのだ。 by 『しあわせ仮説』ハイト/自己奉仕バイアスを知って、相手の行動の予測だけを変更するってのは面白いなぁ。
2012-01-14 14:00:13この本の第四章『他人の過ち』は、偏見やイデオロギーについて研究している社会学の人に読んで欲しいなぁ。私たちが自分の過ちにいかに目を瞑り、他人の過ちによく気づくかという内容。たぶん、読んだ人にも刃は向くけど。→ジョナサン・ハイト(藤澤・藤澤 訳) 2011 しあわせ仮説 新曜社
2012-01-14 14:28:03アイスクリームを食べて自分を甘やかすより、人に親切にしたり感謝したりする方が、気分の改善が長続きするらしい。中には良い気分が翌日まで続く、という人もいたが、これはアイスクリームを食べた群では見られない。/ 『しあわせ仮説』ハイトより、一部まとめ
2012-01-14 15:26:253歳時点で多動と評価された子どものうち75%は、15歳になるまでになんらかのメンタルヘルス上の問題(ADHDに限らない)を抱えており、学業成績も低い。ただし、学業成績の低さは言語能力や認知能力の発達の遅れによるらしい。就学前の多動性には適切な介入が必要とのこと。ふむふむ。
2012-01-22 07:36:40うん、この本は発達とか精神疾患とか非行とか社会政策とか公共医療とかに興味ある人は読むべき。シルバ&スタントン(酒井 訳)『ダニーディン:子どもの健康と発達に関する長期的追跡研究』明石書店。長期に渡る縦断的研究で様々な謎に迫ってて、チラ見の時点で面白すぎる。ただし7800円!
2012-01-22 07:59:49青年期に一時的に反社会的な行動をする人と、継続的に(就学前から成人後まで)反社会的行動を続ける人がいて、後者はかなり少数の男子に限られる&問題行動は極めて深刻、らしい。縦断研究なので両者を分けて検討でき、それぞれへの介入についても示唆できるというわけだ。素晴らしい。
2012-01-22 08:26:20家庭内要因の中で個人の犯罪歴を最も良く予測するのは親のネグレクト、ないし家族内の愛着関係の崩壊らしい。ただ、因果関係としては子どもの気質が先(育てにくくて放置気味になる)かもしれない。親の遺伝的特徴、それにともなう経済的・知的・情動的環境なども考え合わせると、問題はとても複雑。
2012-01-22 13:18:05青年期の一時的な非行は、身体の成熟と社会的な成熟度(大人として認められ、自立した一人として貢献できる程度)のギャップを埋めるもの、ってアイデアは面白いなぁ。成人期初期に非行がぴたっと収まる理由も説明できる。あとは進化的な背景が見えれば良いな。
2012-01-22 13:33:59