アブスト+メモ(2012年3月)

2012年3月に読んだ心理学系論文アブストなどなどのまとめです。 オレンジは個人的ヒット,ピンクは自分の研究に関連しそうなもの,紺色は授業で使えそうなもの
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普通のアブストなど

Yuuko Morimoto @myuuko

ニュース - 科学&宇宙 - 卵子は次々に作られる、幹細胞の新研究(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト http://t.co/9jrCY2ud @natgeojpさんから

2012-03-01 20:35:33
Yuuko Morimoto @myuuko

ドイツ人参加者に、ドイツ人の作ったドイツ名のロボットだと教示すると、同じロボットをトルコ人の作ったトルコ名のロボットだと教示するよりも、より人間味が高いと判断する。内集団扱い=人間味UPという考察らしい。/ Robot prejudice http://t.co/ujff9Jql

2012-03-05 18:25:53
Social Psychology @SocialPsych

Hungry People See Food-Related Words More Clearly http://t.co/seKifCV9

2012-03-06 01:43:09
Yuuko Morimoto @myuuko

今ツイートした研究、BMI揃えたりしてちゃんと考えてるところが笑える。

2012-03-06 02:02:17

Greitemeyer et al. 2012 European Journal of Social Psychology

Yuuko Morimoto @myuuko

Greitemeyer et al. Eur J of Soc Psy より。社会的排斥研究から,排斥された人は攻撃的になり,向社会的に振る舞うことが少なくなることが知られている。排斥経験は,所属感・自己効力感・自己の存在価値・コントロール感の低下,ストレス・不安の向上と関連。

2012-03-07 17:09:24
Yuuko Morimoto @myuuko

Baumeister et al. 2005 の研究によると,社会的排斥を受けた参加者は自己制御資源の必要な課題の成績が悪くなる。しかも,自己制御「できなくなる」のではなく「したくなくなる」。動機付けしてやると,排斥された参加者も,排斥されていない参加者と同程度に自己制御できる。

2012-03-07 17:14:05
Yuuko Morimoto @myuuko

Baumeister et al. 2005を読んでみると,自己制御課題が「酸っぱいけど身体にいい飲み物をどれだけ飲めるか」だった。 @caboss_K くんによると,(心理学における)自己制御研究ではそれ系の「課題」が多いらしい。

2012-03-07 17:17:23
Yuuko Morimoto @myuuko

Greitemeyer et al. に戻る。Baumeisterらの研究から,社会的に排斥された人は確証バイアスを示す可能性が高くなるんじゃないの?と考えたらしい。つまり,確証バイアスを避けるには自己制御が必要なのでは?というロジック。後は細かくレビュアーへの返答と実験が続く。

2012-03-07 17:39:30
Yuuko Morimoto @myuuko

レビュアーへの細かい返答(と思われる部分)。ネガティヴフィードバックによる自我脅威によって説明できると考える向きもあろうが,いくつかの研究により,自我脅威の操作では確証バイアスが強くならないことがわかっている。また,色々な根拠から,気分状態による効果でもないと言える。

2012-03-07 18:16:33
Yuuko Morimoto @myuuko

お,最後にひっくり返して来たぞ。社会的に排斥された人では,一般的には向社会的な行動が少なくなるが,インタラクションが予想される相手に対してはより向社会的にふるまうようになる。ここでもやはり,能力の問題ではなく意図の問題である。 Greitemeyer et al. 2012

2012-03-07 18:46:06
藤島喜嗣 Yoshitsugu Fujishima @gsd9720

@myuuko ご丁寧にありがとうございます。記憶によれば、Maner et al.(2007)は、排斥を受けると、加害者とは別の、新たな相互作用構築の見込みのある人物との社会的結合を志向し、対人認知が歪んだり、利他的になったりするという論文です。

2012-03-08 12:47:11

Huppert 2009

Yuuko Morimoto @myuuko

Huppert 2009b後半。経済的不平等の大きい国では精神疾患の有病率が高く,well-beingも低い。ユニセフの報告によれば,子どものwell-beingは,最も不平等な国(英・米)で最低である。ただ,これらの国が物質主義・個人主義であることが影響しているのかもしれない。

2012-03-08 14:32:41
Yuuko Morimoto @myuuko

@kaihiraishi ごめんなさい,質問の意味がよくわからないのですが,経済的不平等を考えるかどうかではなく,当該国の社会全体における経済的不平等度を研究者が測定したものが「経済的不平等」なので,それと当該国の「物質主義」度は別なものではないかと思うのですがいかがでしょう?

2012-03-08 14:41:41
Yuuko Morimoto @myuuko

@kaihiraishi あ,研究内容についてではなく,研究者の姿勢について,ってことですね?なっとく。でも,身長不平等はそれをあえて取り上げる適応的な価値がないだけではないですか?経済的不平等は,投入したコストと得ている利益が社会内で不平等だという裏切り者検知的な話かなーと…。

2012-03-08 15:02:20
Yuuko Morimoto @myuuko

こないだお話をうかがった感じでは,Huppert先生は(経済的不平等というよりは)物質主義・個人主義がwell-beingの低下をもたらすと考えているようだった。 それはともかく,物質主義,個人主義,経済的不平等はなぜリンクするのかな。自明のような自明でないような。

2012-03-08 14:35:56
高 史明(TAKA, Fumiaki) @Fumiaki_Taka

@myuuko 個人主義は自助・倹約を尊ぶ”プロテスタント的労働倫理”的な意味で用いられていて、それは経済的不平等を肯定することに繋がる価値観であるという文脈で、個人主義と経済的不平等がリンクするのでは。

2012-03-08 15:38:54
Yuuko Morimoto @myuuko

@Fumiaki_Taka なるほど!ものすごく納得しました。ありがとうございます。

2012-03-08 16:01:42
Yuuko Morimoto @myuuko

続き。非雇用状態にあること(unemployment)は精神的健康における問題や人生満足度の低下と関連する。因果関係ははっきりしないが,長期追跡研究からは,非雇用が幸福感の低下をもたらすと推測できる。高い失業率の地域では,非雇用が個人に与えるインパクトは小さくなる。

2012-03-08 14:46:38
Yuuko Morimoto @myuuko

ただ,先行研究の多くは,精神的問題の存在とポジティヴ気分・機能の欠如を組み合わせたものを,精神的ストレス状態の指標として用いている。精神的問題指標とwell-being指標を区別すると,非雇用は,精神的ストレス症状の有無よりも,well-beingの欠如と強く関連する。

2012-03-08 14:53:21
Yuuko Morimoto @myuuko

続き。デモグラフィック・社会経済的な要因は,well-beingの分散のうち,10%しか説明しない。個人内変動はその2倍の効果がある。定期的に運動する人,他人に親切にする人,出来事をポジティヴに解釈する人,感謝する人,価値に基づく内発的動機づけのある人は幸福感が高い。

2012-03-08 15:12:39
Yuuko Morimoto @myuuko

認知機能に加え,well-beingでも運動が出て来た。身体的健康にも,美容にも良いことはわかっている。エクササイズ包囲網を感じる。

2012-03-08 15:13:52
Yuuko Morimoto @myuuko

続き。精神的なwell-beingは身体的健康と関連するか?長期追跡研究から,ポジティヴ感情は長生きと関連することが繰り返し示されている。 Danner et al. 2001; Huppert & Whittington 22003; Ostir et al. 2001など。

2012-03-08 15:54:46
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