- bot_miura9
- 21145
- 359
- 2
- 82
アマテラス大神は弟の剣を砕き、スサノオ命の姉の髪飾りの勾玉を砕いてなめこ汁と一緒に口に含み、トゥルーンと子作りした。姉から生まれたのは美女。のちに宗像三神と呼ばれる三柱の女神だ。弟から生まれたのは五人のイケメン! さてこの勝負の勝敗は……
2012-02-21 23:07:05なめこ汁ではなくて天界の井戸水なんですけどね!
「そういえばどうすれば勝ちなのかは」「決めていなかったな」「何故最初に決めなかった」「全く気が付かなかった」「暇を持て余す」「神の遊び」……というわけで、とりあえず女神は弟の持ち物から生まれたのでスサノオ命の子、男神は姉の持ち物から生まれたのでアマテラス大神の子という事にした。
2012-02-21 23:12:05はい、この神々の遊びで生まれたのが、結構重要な神様だったりします。
まず、素戔嗚尊の剣から生まれた宗像三女神。
宗像大社や、厳島神社に祀られております。
長女は多岐都姫(タキツヒメ)
次女は多紀理毘売(タキリビメ)
三女の市杵島姫(イチキシマヒメ)は、後に七福神の弁財天に結びつけられています。
次に天照大神の珠から生まれた五柱。
長男のオシホミミは、天照大神の嫡子となり、天地開闢の時に生じた神、高御産巣日神の娘と夫婦となります。
正式名称は正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(マサカツアカツカチハヤビアメノオシホミミノミコト)です。
三回続けて噛まずに言えたら良いことがあるかもしれません。
次男はアメノホヒ。
のちに出雲國に住み着いて出雲国造の祖神になります。
三男のアマツヒコネも、多くの氏の祖となっております。
四男のイクツヒコネは、残念ながら末裔や活躍は記紀に書かれておりませんが、数々の神社や地名に残っております。
研究の進みに期待です。
五男のクマノクスビは、熊野の神。
熊野那智大社は伊邪那岐命を祭っておりますが、これは実はクマノクスビではないかという話もあります。
しかしここからが問題だった。「アタシの子は男の子だからアタシの勝ちね!」……姉と言うものは、こういう横暴なものだ。息子らよ、お前らは妹でよかったな……。スサノオ命は反論する「オレの心が清らかだったから女が生まれたのだ!」これにアマテラス大神は感銘を受けて、弟を信用する事にした。
2012-02-21 23:17:05しかし高天原に入れたスサノオ命は……何故か居座って悪業三昧をする! 姉は賭けで弟の心の清らかさを信じていたので、たとえ自分の畑を荒らそうと、食事処をうんこまみれにしようと、とっておいたなめこ汁を勝手に飲まれようと必死に弁護してきた。しかし! スサノオ命の悪行は止まらない!
2012-02-21 23:22:04スサノオ命は姉の機織小屋で働くオナゴを、馬の死骸で驚かし手篭めにしてSATSUGAIしまったのだ! さすがにフォローしきれないとアマテラス大神は、天岩戸という洞穴に引きこもってしまったのだ。天界も地上も真っ暗闇だ! 世界は一体どうなってしまうのか!!
2012-02-21 23:27:05古事記の記述ではこの悪行は、勝負に勝って浮かれていたからだそうです。
ちなみに最後の機織り娘の件は……
穿其服屋之頂
其の服屋の頂を穿ち
(機屋の天井に穴を開け)
逆剥天斑馬剥而 所墮入時
天の斑馬を逆剥ぎに剥いで、堕とし入れる時
天衣織女見驚而
天の衣織女、見驚きて
於梭衝陰上而死
梭に陰上を衝きて死にき
梭(ひ)というのは、機織り機の道具で、縦糸に横糸を通す時に使います。
http://twitpic.com/8peih6
こんな形です。
陰上というのは……まぁ、大人の皆さんなら字面で察せますよね!
……ちなみに、日本書紀の『ある書』ではこの機織り娘は天照大神自身だったりします……。
アマテラス大神は何を言っても出てきてくれないので、高天原の神々は話し合い、おびき出し作戦を実行した。引き篭っている岩戸の前で飲めや歌えやの大宴会! 何事かと岩戸の中から問いかけられると「新しい太陽神が生まれたので祝ってるのです」と方便を言った。
2012-02-21 23:32:05ちなみにこの宴会でアマノウズメという女神がストリップします。
……天女の裸踊り……一度見てみた……いえなんでもありません(・∀・)
女の嫉妬心を上手く煽ったのだな。「どんな顔をしているのか」と岩の隙間から見ると、目の前は光輝いていたのだ! ……実はこれは大きな鏡なのだ。鏡に反射した自分の光を、新しい神の光と勘違いし、もっとよく見ようと隙間を大きくした所を引っ張り出して、再び世界に光を戻す事に成功したのだ
2012-02-21 23:37:05ちなみにこの時の大鏡が「八咫鏡」ニセ降臨祭の為に作った儀式用勾玉が「八尺勾玉」だ。 ……オレらの時代クラスタは当然知ってるよな?w 後の三種の神器だ! この時点ではまだ二種類だが……もう一つは何処に出てくるか……あとのお楽しみだ!
2012-02-21 23:42:05無事に世界の平和を取り戻したあと、高天原の神々はスサノオ命を追放してしまう。もう姉もフォローしてくれなかった。……スサノオ命はせめて飯を食ってから行こうと「オオゲツヒメ」に頼んだ。オオゲツヒメは快くなめこ汁を作って差し上げた。
2012-02-21 23:47:05なめこ汁ではないんですけどね。
ちなみにこのオオゲツヒメの話の最初の文は、
又食物乞大氣都比賣神
「又、食物を大気都比売神に乞うた」
又は接続の「また」
この直前がスサノオが追放された話で、文章が繋がらないのです。
……この【又】は何にかかるのか……今もって意見交換される話です
。
こんな上手いなめこ汁は初めてだ。どうやって作っているのかその秘訣を盗もうと、スサノオ命はオオゲツヒメは厨を覗いたのだ。するとオオゲツヒメは鼻や口、体の穴という穴から食材を取り出していたのだ! 「うげっ汚ぇ!」 スサノオ命もそう思った。そして怒ってSATUGAIしてしまったのだ。
2012-02-21 23:52:04そしてオオゲツヒメの死体から五穀が生えてきた。今、穀物が食えるのはこの悲劇があったからこそ。……ちなみに日本書紀ではこの話はツクヨミ命とウケモチ神の話となっていて、やはり五穀が誕生したが、コレが原因でツクヨミ命とアマテラス大神が仲違いをし昼と夜が別れたのだ
2012-02-21 23:57:05日本書紀の「ある書」では、五穀の発祥は、伊邪那美命が死んだ時に出た尿から……というのもあります。
今日の話はここまでだ。……ん? スサノオ命に幻滅した? しかし次回はいよいよヤマタノオロチ退治だ! 今日の話とは別人のようなカッコ良さだぞ! ……さぁ、もう寝なさい。
2012-02-22 00:02:05ヤマタノオロチ
そうだな、悪業三昧のスサノオ命が天界を追放されてしまったのだな。追放されてやってきたのは、出雲国の鳥髪山(今の船通山)だ。山にある斐川に箸が流れているのを見て、この先になめこ汁を食べている奴がいるのだなと、川上へ向かうと、一組の老夫婦が美しい乙女を間にして泣いているのが見えた。
2012-02-22 23:17:05ちなみに老夫婦は、手名椎(テナヅチ)足名椎(アシナヅチ)という山の神で、娘は奇稲田姫命(クシイナダヒメ)といいます。
日本書紀では、最初に降り立ったのは新羅国の曾尸茂梨(そしもり)という所でした。
新羅国は朝鮮半島に古代にあった国の一つ。
ソシモリはどこかは定かではありませんが、一説にはソウル(王都)ではないかという話もあります。
でも「ここには居たくない」と言って出雲の斐川の上流、鳥髪山にやってきた、とあります。
スサノオ命が事情を尋ねると、「毎年、高志からヤマタノオロチがやってきて私たちの娘を食べてしまうのです。もうすぐこの子も食べられてしまいます。その目は鬼灯のようで八つの頭八つの尾を持っている。体には苔どころか木が生えていて、八つの山谷に渡るほど長く、腹は常に血が滲んでいる化物です」
2012-02-22 23:22:04高志とは何処か……。
単純に、越国(越後・越中・越前)と考えられてますが……ちょっと遠いですよね。だから「山を越した先」の吉備国(備後・備中・備前)という意見もあります。
『出雲国風土記』の記述では、
大国主が「越の八口を平らげた」とあります。
ちなみに先述した国引き神話で引っ張ってきた国の一つに越国の島があります。
この場合、吉備国だと、出雲の反対側なので、島を引っ張ってくるのはちょっと難しいですよね。
だから越国の事だと思われます。
でも『越の八口』は越国の事なのか……。
……実は越中国……今の世で言う富山県高岡市に八口という地名があります。そしてその南西、富山市には、八尾……
八つの山と、八つの谷を跨ぐ巨体……想像が膨らみますね!
では、やはり高志は越国の事なのか!?
……と、思いきや安芸国に清神社という神社があり、そこがヤマタノオロチ退治の舞台と言われています。
はたして真相はいかに!?