続・ミステリ談義 ジャンル意識・「人間が書けてない」・叙述トリック

ジャンル意識・「にわか」について・「人間が書けてない」 http://togetter.com/li/261566 の続きです。
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三門優祐@文学フリマ東京37 そ-34 @m_youyou

島荘の『斜め屋敷』とかは伝わり易い例か。思い出してみれば壮絶にバカバカしい作品ではあるのだけど、読んでいる間だけは、なぜかこの屋敷もあのトリックも信じていたでしょう?

2012-02-23 23:35:12
三門優祐@文学フリマ東京37 そ-34 @m_youyou

この「説得力」の根源が、技術か力技かはもちろん作品によって違うだろうが、そういう「力」を感じさせる人を「物語」作者と私は呼ぶね。ま、単純に感覚知の問題だし、用語も間違っているし、批判的に文学を議論する訓練も受けていないので、これをもって人と対話することはもちろんしないけれど。

2012-02-23 23:40:52
KITE @KITEis

僕は京極堂が言っていた「感想文というのは、それ単体で読者を楽しませるコンテンツであり、元の作品とは違う一つの立派な読み物」と主旨のアレに全面的に同意している。

2012-02-24 00:10:01
ユキカ @fuzzyginbenety

ミステリクラスタさんのツイートはどうあがいても静かなようなうるさい狂気にまみれていて、それがまとめられているのをみると真面目なこと言ってるようで結局バカ騒ぎしてて、俺らと結局何も変わらないのな。

2012-02-24 01:40:12
ぐってぃ @goody_13

「こういう面もあるから、この作品(作者)はミステリ作品として見なくても面白い」とか、「ミステリだけに留まらない○○な所が魅力(好き)」という書き方をすればいいのになぁ、と思ったり。

2012-02-24 02:03:02
ぐってぃ @goody_13

パズルだけのミステリ小説かぁ……今パッと思いつかないな。読書不足もあるだろうし、記憶力に難もあるだろうけど、ストーリーの無い小説は滅多に(というかほとんど)無いだろうから、結局私はそれなりにストーリーとか登場人物の心情とかも(ミステリ要素を含めて)楽しんじゃうタイプなのかも。

2012-02-24 02:33:03
ぐってぃ @goody_13

あと浅学ながらお節介をしてみると、「ミステリは人間が書けてない」に反論や何かをするなら、平野謙あたり(1960年代以降の文学評論・文学論争)は外せない気がします。たぶん…。

2012-02-24 02:43:10
りつき @ritonkr

米澤クラスタじゃなくても古典部アニメ気になってるっていうのはやっぱり良い兆候だよな。

2012-02-24 13:40:50
りつき @ritonkr

推理小説をアニメ化!って、キャッチコピー的には地味だけど実際普通のミステリだったら確実に人がひとり死ぬんだからそんなに地味でもないし、キャラクター性は強いし、というか殺人のおきない日常ミステリの大黒柱である古典部がこのままアニメ成功してくれたら大方のミステリはアニメ化できるよな

2012-02-24 13:44:32
りつき @ritonkr

そうだよな、キャラクター性……。そこだよなあ。ミステリは小説作品でラノベでもないくせに、なぜかキャラ性が強い。個性が凄い。探偵もワトスン役もその他どんなキャラでも主要は目立ってる。そしてシリーズもの。だから昔からミステリの二次創作があった訳だけど、これがオタクに受けないはずがない

2012-02-24 13:45:34
りつき @ritonkr

今までずっとずっと米澤作品はアニメ化すべき!!!とか言われ続けてたのがこうして現実になったんだからやっぱり口に出してりゃ叶うよ。しかもミステリアニメはわりとレベル高い例が多くなってきたから心配せずにアニメ化を見守ることができる。いいなあ。

2012-02-24 13:47:25
りつき @ritonkr

最近の若手作家さんの作品こそアニメ化すべき。ベテラン作家さんのは元からのファンが多すぎ&ファン歴が長すぎてどんな風にアニメ化してもちょっと怖いから、新しめの作品の方がいいかも。有栖や御手洗がアニメ化するのは怖いな。とはいえ京極はアニメ化したけどさ。

2012-02-24 13:48:58
K島氏 @blue_airship

「ミステリ=おはなし」という作品を書く作家さんが昔から好きだ。ミステリと「おはなし」を結びつけるのではなく、ミステリがそのまま「おはなし」として楽しめるような作品。子どもの頃に横溝正史と赤川次郎を読み耽ったからだろう。で、『一年生には荷が重い』の作者にも、たぶんこの才がある。

2012-02-24 14:23:00
K島氏 @blue_airship

もうちょっと説明しておくと、100パーセントのミステリなのに、ミステリに興味のない読者が伏線などの技巧についてまったく知らない状態で読み進めても「面白かった」と思うような作品、それが「ミステリ=おはなし」というイメージ。

2012-02-24 14:26:04
K島氏 @blue_airship

「おはなし」なんて虫の餌にもならん、とドブに投げ捨てて「何か?」という顔をしている極端なパズラーも、実は大好きなのである。僕がそれほど食指を動かされないのは、「おはなし」に色目を使いながらも、結局は「おはなし」になりきれていないミステリなのかも知れないな、と思う。

2012-02-24 14:29:12
K島氏 @blue_airship

ちょっと違うか、「おはなし」に色目を使いながら「おはなし」になっていないミステリに食指が動かない、といったほうが正確だな。下手なことしかできないのなら潔く本格ミステリに魂を売って「おはなし」はドブに投げ捨てなさい、とたまに思うことがある。極端ですが。たまにですよ。

2012-02-24 14:34:44
立命館大学ミステリー研究会 @ritsumys

こんばんは、立ミスです。さて今夜『その時、誰もいなくなった』では2010年に起こったオコンネル論争について取り上げたいと思います。

2012-02-24 18:58:38
立命館大学ミステリー研究会 @ritsumys

今夜(他局?知らへんどすなあ)の『探偵オペラミルキィホームズ』のサブタイトルをご覧下さい。「愛おしいよね」。先々年度の「このミステリーがすごい!」で一位を獲得したオコンネルの『愛おしい骨』が元ネタです。実はこの作品、本研究会と非常に縁の深い作品なのであります。

2012-02-24 18:59:23
立命館大学ミステリー研究会 @ritsumys

思い起こせば一年とちょっと前。前々回のミステリランキング投票時に「『愛骨』を一位に推すか否か」でサークルがまっぷたつに、といいますか「『愛骨』推しの会長(当時)と難色を示す彼以外の会員」というひとりぼっちの『300』みたいな状況となり、大論争が沸き起こったのです。

2012-02-24 19:02:25
立命館大学ミステリー研究会 @ritsumys

結果的に下位に投票する、ということで収まったのですが、収まらないのが会長(当時)の『愛骨』愛。その冬における会誌の「新刊総括座談会」で彼は三段組中まるまる二段をぶち抜き『愛骨』の素晴らしさを訴えました。後に伝説となった「愛おしすぎたよね演説」です。ここに当時の貴重なログがあります

2012-02-24 19:03:21
立命館大学ミステリー研究会 @ritsumys

1「まず語り口が秀逸。最後まで具体的に言い切らないながらも、はっきりと読者に伝えるべきことは伝えるってのはすごい。それですごい変わりものみたく描写されている登場人物たちについても、一定の理解が得られる。この人物造形は本当に魅力的。筋肉ダンベル司書とか、ツンデレヒロインとか。」

2012-02-24 19:03:54
立命館大学ミステリー研究会 @ritsumys

2「だけど何より評価したいのは「謎と人物の関わりの描写」で、それって結構ミステリで大事だと思うのよ。一つ一つの手がかりに意味を持たせる感じっていうの? 手がかりを手に入れること自体が、一つの短篇のようになっていて、そして物語に意味を与えている。」

2012-02-24 19:04:18
立命館大学ミステリー研究会 @ritsumys

3「ミステリの一つの側面には「過去と向き合うこと」ってのがあると思うのですよ。個人的には、本質と行ってもいいと思う。事件を解決するっていうのは、ただ単に社会正義として班員を捕まえるというだけでなく、過去を客観的な形として現前させることに繋がる。」

2012-02-24 19:04:35
立命館大学ミステリー研究会 @ritsumys

4「本格において重視される論理性も、その再現された過去の精度の高さを保証するって役割があると思うのです。「愛骨」についてはそこがよく書けている。一歩ずつ過去に向き合っていこうとする主人公と、村の住人たちがいて、そこに物語が生まれているわけですよ。」

2012-02-24 19:04:49
立命館大学ミステリー研究会 @ritsumys

5「僕たちはパズルではなく小説を読んでいるのであって、そう考えると謎や過去を外側から埋め立て明らかにしていく過程は最高の体験だった」

2012-02-24 19:05:12
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