毎日新聞・斗ヶ沢秀俊記者と、毎度おなじみPKAnzug先生による週刊文春の「福島県から北海道に避難した子ども2人が甲状腺がんの疑い」という記事に関して
こっち見ると「検査するな」という謎の山下メールなるものが。どういうものとして掲載されてるんだろう。一応書いておくと、親しくもない医師にいきなり「検査はやめろ」なんて趣旨のメールは超失礼なんで、そんなものが存在したとは考えにくい。 http://t.co/4eIv1f6A
2012-02-23 18:40:08可能性として考えられるのは、甲状腺腫瘍が見つかった事例に関してどう対応をしたらいいかと、日本甲状腺学会の理事長でもあり今回の件で精力的に動いてる山下先生に相談した返事が、「細胞診はしなくていいのではないか」というものだった、というもの。これなら合理的に説明が付く。
2012-02-23 18:42:46というのは、さっきの情報によると患児は7歳。細胞診は首に長くてそれなりに太さもある針を刺して細胞を取るもので、患者が動くとものすごく危ないんですよ。砂粒状石灰化があるなら、仮に甲状腺癌でも乳頭癌(一番大人しいタイプ)の可能性が高く、(続く
2012-02-23 18:45:41だったら危険を犯して今細胞を取るよりは、大人しくできるようになるまで成長するまでエコーなりで経過を追って、それから細胞診をするというのは、極めて合理的な判断なわけです。それを「精査するな」なんて悪意的に曲解できるかというと正直「うーむ」ですが、彼らなら十分にありうる。
2012-02-23 18:48:46@PKAnzug こちらに記事の内容がもう少し詳しく載っていましたので、ご参考まで。 http://t.co/xuaMeRMX
2012-02-23 18:59:46ありがとうございます。これで大分わかりました。RT @smoketree1: @PKAnzug こちらに記事の内容がもう少し詳しく載っていましたので、ご参考まで。 http://t.co/PUcTJjwO
2012-02-23 19:10:21まず、冒頭からいきなりツッコミどころ。「こんな症例は見たことありません」は子供のスクリーニングなんて普通やらないんだから当たり前。十代前半の甲状腺癌だってそれなりにはいて、そういうのは7歳くらいには既にあっても全くおかしくない。
2012-02-23 19:17:01個人的経験で挙げていいなら、肺転移が胸部写真で写って見つかった8歳の女の子を知っています。珍しいけど全く無いわけじゃない。10代前半の患者はもっと大分多くて、そういう事例も早くにもし調べていたら小さいうちからあったはず。小学生にできる可能性はほとんどないなんてことはない。
2012-02-23 19:21:46あと、この母親は少し勘違いをしてますね。基本的には甲状腺の良性腫瘍が癌化することはありません。多分、「今のところ癌だという証拠はないけど、今後様子を見ましょう」が「良性だったけど、今後癌になるかも」って誤解してるのではないかと。まあ、これはしょうがないです。
2012-02-23 19:28:03山下メールってのはこれね→「次回の検査を受けるまでの間に自覚症状等が出現しない限り、追加検査は必要がない」。多分、甲状腺学会の理事長名義で、甲状腺学会としての見解を出したもので、「山下先生のメール」ではないんでしょうけど、これは全くおかしな見解ではないです。
2012-02-23 19:30:58というのは、甲状腺腫瘍はたとえ癌であっても非常に進行がゆっくりで、何度も何度も検査するのはハッキリいって医療リソースの無駄遣いでしかない。甲状腺専門医がなんか言ってるそうですが、忘れちゃいけないのはI-131による内部被曝は今になって初めて発生したものではないこと。
2012-02-23 19:33:42今回みたいな微量のI-131暴露なんぞで「I-131ならではの前代未聞の甲状腺癌」が登場するなんて、まずありえないわけですよ。この甲状腺専門医は、多分核医学はあまり知らん人なんでしょう。
2012-02-23 19:37:26って、よく見たら「先の内科医は年間2000人ほど甲状腺の手術を行うが」って、それ内科医か?そして年間2000件ってどんな手術だ。休日なしでやっても毎日5件以上なんだが。細胞診でもそんなにやらんぞ。
2012-02-23 19:41:07なーんか、ボクのよく知ってる開業医の先生のような気がしてきた。あの人の言葉を知らない人が聞いたら、確かに混乱してこういうこと書いちゃうかもしれない。
2012-02-23 19:49:01今回の件より遥か以前のPKAさんのご指摘