日本集団災害医学会 第17回 まとめ

日本集団災害医学会 第17回学術集会での様々な発表内容を個人的にまとめたものです。今回は東日本大震災に関わる内容が多くありました。
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佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

個人的な集団災害医学会に関する話題は、こちらのハッシュタグで書きます #17thJADM

2012-02-20 09:12:49
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

阪神淡路大震災では倒壊家屋5軒に1人の割合で死者がいた。しかし半壊や一部損壊では1割以下だった。だから既存不適格の建物に対しての耐震補強は、死者を1-2割に減ずる余地あるため意義がある。 #17thJADM

2012-02-20 09:20:13
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

家具の転倒防止が有効なのは家屋の耐震性が十分な場合のみ。帰宅困難者の対策や津波対策は、家屋倒壊を免れて生き残れたら、の話を忘れてはならない。 #17thJADM

2012-02-20 09:24:05
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

平成23年に大阪府医師会より、大阪府救急医療機関災害対応標準マニュアルが公開。多くの医療機関で共通して使用される事を目的としているらしい。 #17thJADM

2012-02-20 10:53:31
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

石油連盟からの発表抄録。今後の対策として、1.緊急時に石油供給できるための普段からの情報共有、2.ユーザー備蓄、3.緊急車両優先の重点サービスステーションの設定が必要だろう。 #17thJADM

2012-02-20 11:37:31
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

某病院では震災時、停電によって自動ドアが停止、病院内に冷気が入ってくるためブルーシートで出入口扉を作った、とのこと。 #17thJADM,

2012-02-21 10:03:38
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

トリアージポストに医師を配置しない場合、黒タグの判定を冷静、的確、迅速に行えるスタッフがいない。某病院では看護師が担当したが精神的ストレスが大きかったと。 #17thJADM,

2012-02-21 10:05:13
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

トリアージエリアでは、患者情報の共有にトランシーバーは有用。ただし事前の訓練が必要。院内PHSは個人使用を制限するなどの、災害時運用の規定がないと混乱のもとになる。 #17thJADM,

2012-02-21 10:07:11
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

ICUの患者を津波被災を回避するために他病棟に担架搬送した。一人当たり10名程度の人員を要し、4名程度の移送に1時間ほど時間を要した。 #17thJADM,

2012-02-21 10:09:13
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

被災地では血液凝固能を測定できない状況があった。某病院の支援チームはダガビトランで対応した。携帯型の凝固能測定器があれば、ワルファリン処方を安心して継続できたかもしれない。 #17thJADM,

2012-02-21 13:07:47
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

某支援チームは応急救護所にクラウド型電子カルテシステムを構築して、カルテや処方歴を派遣元のサーバーで管理。後続の支援チームと情報共有し、装備品の適正化や申し送りに良いようであったよう。 #17thJADM,

2012-02-21 13:09:41
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

今回の支援チームによる処方薬は、従来WHOが提唱していた災害時の薬品リストと比較して乖離があった。日本薬剤師会の薬品リストとは傾向が似ていた。しかし多様な慢性疾患の内服薬のニーズがあった。 #17thJADM,

2012-02-21 13:12:17
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

今回の被災地支援を通して、薬剤師が支援チームにいるのは重要。様々な先発品や後発品が入り乱れる被災地の医薬品を管理して、医師の求めに応じて迅速に処方薬するためには薬剤師が必須。ただ急性期に被災地と円滑なコラボレーションすることができなかった事が今後の課題。 #17thJADM,

2012-02-21 13:15:16
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

災害医学の研究では学際的な関わりが必要。異なる専門家が集まるだけでは不十分で、専門外の事も一定勉強したコアメンバーが、各専門家とコラボレーションすることが重要。 #17thJADM,

2012-02-21 13:17:40
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

ただいま集団災害医学会に参加しております。個人的にポイントかなーと思った内容についてハッシュタグ #17thJADM でツイートさせて頂いております(^_^)

2012-02-21 14:04:39
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

海外の被災地では仮設診療所をニーズに合わせて速やかに設立できる。しかし日本は建築基準法やJIS規格などクリアしなければならないハードルが多く,単に資金を準備しても容易に仮設診療所を設立できない。被災者の視点からみると,もう少し柔軟な対応でもいいのでは,と。 #17thJADM

2012-02-22 13:03:58
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

石巻では食料備蓄や自家発電などを1階に設けていた。そのため全て津波によって流されてしまった。それぞれの地域で想定される災害に応じた,備蓄や装備が必要だろう,とのこと。 #17thJADM

2012-02-22 13:05:30
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

中越地震では高齢者の3割が廃用症候群となり,そのうち4割が後遺症として残ったとのこと。 #17thJADM

2012-02-22 13:06:15
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

東日本大震災では避難所に水が沢山届けられても,避難所の高齢者は脱水症に陥っているケースが多かった。つまり避難所に水が届いても,高齢者の口元には届いていなかった。果たして誰が対応すべきなのだろうか? #17thJADM

2012-02-22 18:30:53
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

避難所を巡回する医療チームは毎回異なる事が多い。そのため同じ被災者を診療するにも,毎回白紙からスタートしていた。そこで日本老年医学会はポケットサイズのカルテを作成,WEBに掲載しているとのこと。 #17thJADM

2012-02-22 18:32:27
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

避難所での高齢者の廃用予防を目的に,東松島市の避難所では早い段階から,高齢者を集めてお誕生日会などのレクリエーションを積極的に行なっていた模様。 #17thJADM

2012-02-22 18:33:41
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

一方,ある片麻痺の高齢男性は利用していたデイサービスが震災で中断し,麻痺側のみならず健常側の廃用も進行した。嚥下障害のある高齢者でも菓子パンが支給されていた。 #17thJADM

2012-02-22 18:35:48
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

岩手県の高台のデイサービス利用中だった高齢者は津波で家と家族を失い,しばらくデイサービスに寝泊まりし,心身の疲労蓄積によって体調を崩して入院。治療が終わっても退院先が見つからず。施設も入所できず。最終的に北海道の老人保健施設に入居することになった。 #17thJADM

2012-02-22 18:37:43
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

災害時の在宅医療の原点を改めて見直す必要あり。被災自宅で脱水,廃用進行,褥瘡発生など。どのようにして自宅でも高齢者を守るか。岩手県の高田病院は早い段階から訪問診療と訪問リハビリを重視していた。地域に根づいた医療こそが患者の管理だけでなく家族の安心にまで繋がる。 #17thJADM

2012-02-22 18:39:43
佐々木隆徳(救急医?) @SGH_ER

慢性期医療の色合いが強い在宅医療ではあるが,災害弱者を対象とした医療だからこそ,災害医療について予め事前に検討しておかなければならない。 #17thJADM

2012-02-22 18:41:30