縞田みやぎ海辺行　松島～仙台港

縞田みやぎ @miyashima

本来は三陸道でびゅーんと仙台港まって戻ってくる予定だったが，鳴瀬から松島北まで渋滞。前日大雪での休日三陸道をなめていた。こいつあらちがあかないぜということで，松島北から下の道をたどって仙台港を目指すことにする。

縞田みやぎ @miyashima

松島北で降りて４５号で松島の中心を通る。観光客がいっぱいで華やいだ雰囲気。お勧めは松島パノラマライン（南側入り口は閉鎖中）から西行戻しの松からの風景，双観山からの眺め。双観山をぐるっと回る道は通行止め中。

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櫃ヶ沢の入り江は引き潮。４月はじめ頃に通った時に，ずっと遠くまで海底が見えていて怖かったことを思い出す。越ノ浦周辺はその時には船がぐちゃぐちゃになっていたが，今は漁船が並ぶ。道路脇の水辺にはその残骸が今も残る。

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カネヨを過ぎたところで港側へ。工場が並ぶ。直された壁が新しい工場群。更地。壁を打ち抜かれた工場。トタンてもろいなあと思う。塩竈の花火大会を見に来るのに，このあたりに車を止めたよなあと思いながら走る。あの時はみな華やいでいたものだけど。

縞田みやぎ @miyashima

塩釜港へ。岸壁脇の道路はアスファルトはあるものの上下左右にダイナミックにでこぼこであちこち冠水している。貨物を載せる船に，海底から引き上げられたのだろうか赤錆びたクレーンの残骸。港の角を曲がり魚市場へ。ここで花火を見たよ，と，曲がった柵を指差す。

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ちょっとだけ４５号線に戻り，仙石線のガード下を通る。通りに面した店が，ずいぶんなくなった。イオン前の復興商店街はちゃんと店の入り口を開けて入りやすくしていて，石巻のもそうなるといいのになあと思う。マリンゲートが営業しているが，その裏の地域には立ち入りができない。

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また工業港，燃料庫側へ。どうしても，「今ゆれたらどうしよう」と思う。それでも，ぴしっと立ち並ぶタンク類は頼もしい印象がある。橋を渡り，もう一度渡り，七ヶ浜へ。しばらくは高台が続くので，ちょっと懐かしいような住宅地の風景が続く。

縞田みやぎ @miyashima

七ヶ浜一帯は，起伏が激しく，山の際を小さな浜が縁取っている。ちょっと高くなった住宅地は平穏な印象。東宮山神社を目指すものの，道が細かったので断念。浜の側には降りず，山を回って多聞山へ。駐車場からは，塩釜の工場が見渡せた。

縞田みやぎ @miyashima

多聞山を降りていくと，ばんと荒れた土地が目に入る。大きな建物は，８日に運転再開したばかりの火力発電所。周囲は，雪の原に家の基礎のコンクリだけが整然と並んでいる。少し高いところには住宅地。この，少しの，違い。

縞田みやぎ @miyashima

前述したが七ヶ浜は高低差が大きい。全壊の地域から見える範囲に，山すそを縁取るように家屋が並ぶ。その違いをぐうと飲み込みながら，菖蒲田海水浴場を通りかかると，道路端に停められた車。海の中にたくさんのサーファーがいた。不思議な風景。

縞田みやぎ @miyashima

菖蒲田海水浴場を過ぎたところで，道が落ちていて切れたので内陸側へ。と，いきなり新興住宅地に飛び込んでしまった。このギャップ。しかし住宅地の入り口の街灯は数本へし折れて転がっているままだった。この寸前まで来たのだなあと，ぴかぴかした住宅地を走る。

縞田みやぎ @miyashima

荒れた田んぼの真ん中を通り抜け，新日本石油の横の道に入ってみる。熊野神社の前の沼には，家と車が突っ込んだままだった。山側の道を通って菖蒲田海水浴場の切れた道のところまで戻ってみる。距離にして１５０ｍほど道が落ちている様子。残った町営住宅の階段の上から，海を見る人々。

縞田みやぎ @miyashima

大通りに戻る。砂押川を渡ったところでまた港側へ。松並木はみな伐採されて積み上げられ，妙にこざっぱりとした印象。貨物線の線路がめくれあがっている。燃えたのだろう，くしゃくしゃにめくれあがって赤錆びた屋根。塩釜と違い，道路は平らだった。

縞田みやぎ @miyashima

ずっとまっすぐに車を走らせ，フェリーターミナルの横を通る。ちゃんと営業しているんだなあ。夢メッセ一帯は大きく囲われて，直しているようだった。もう一本入ると，いきなりぴかぴかと大型店舗の商店街になる。ちょっとおののく。

縞田みやぎ @miyashima

水路の脇を通る県道１０号に沿って走る。トタンはやっぱり，もろい。地図にある蒲生駐在所を目指してみる。ああ，また。この風景だ。門だけの，基礎だけの，人の営みの気配だけの。私たちは何を見たくて走っているのだろうと，いつも思う。

縞田みやぎ @miyashima

七北川沿いの一段高い道路に登ると，中野小が見えた。体育館の窓が上まで突き破られている。この体育館に，逃れてきた人たち。３ｍの堤防をやすやすと越えた水。ただ，手を合わせた。

縞田みやぎ @miyashima

七北田川をさかのぼり，国道に突き当たる頃にはまたぴかぴかとした世界となる。西側に戻る道すがら，水のラインが残っているのを何箇所も見たが，１ｍを超えている。多賀城。この道を，たくさんの車が流れた。ぴかぴかとした世界に確かに残る跡。

縞田みやぎ @miyashima

同じ道を通るのも何なので，塩釜は４５号線を通ってみる。こちら側は一段高くなっているのだが，やはり「トタンはもろい」という感想。古いガラス，古い柱も弱い。

縞田みやぎ @miyashima

そんな道行きでした。先週分の山元～仙台港と合わせて，これで，県南方面は終了です。連続ツイート失礼しました。