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ストライクウィッチーズ「扶桑海軍1925年頃の汎用軽巡を妄想する」【SW設定妄想垂れ流し-031】

最近発売された(完結した)「ストライクウィッチーズ零」2巻巻末のコラムで戦艦紀伊型が語られていますが、その中に14cm連装砲についての記述がありました。そこから妄想する、当時の大量生産軽巡のお話です。
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M-鈴木 甲28 @kapitan_black

問題と、射撃時に振動し、弾道が安定しないと言ういずれも容認し難い問題を抱えていました。事実金剛型を始め、戦艦の設計段階では主砲を50口径長にするか?より大口径の45口径長にするかで幾度も議論になり、前述の理由から常に45口径長の主砲に落ち着いて来たのです。 #ス魔考

2012-03-02 20:18:56
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

これらの問題は当時の日本の経験不足と冶金学や製造機器や基礎技術力の不足による部分が大きかったのです。しかし海外の技術導入や開発に努めた結果、このサイズの砲にも自緊法の適用が可能となり、従来二重構造以上で成立させていた砲身を単一構造で強度を満足させる事に成功します #ス魔考

2012-03-02 20:25:32
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

こうして完成した6.2inch=15.5cm砲は、従来の二重構造の砲身に比べて遥かに軽量に出来上がり、満足のいく弾道特性を獲得します。その結果、弾頭投射重量を稼ぎ打撃力を確保する為に、3連装砲とする事を実現します。 #ス魔考

2012-03-02 21:28:55
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

とは言え、国産の50口径長・連装20.3cm砲(8インチ砲)よりもバーペット径が大きく、重量も大きなものになってしまいました。しかも、それは過大な砲身の重量により砲塔装甲を殆ど諦めてどうにか獲得した性能でした。 #ス魔考

2012-03-02 21:37:03
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

実は、この「防御より火力」と言う傾向は、日本の巡洋艦全てに言えるもので、装甲は喫水線帯を中心に、船体には構造強度を獲得できる装甲を施してはいたものの、同クラスの艦の砲撃に耐える装甲は当初から施されていません。 #ス魔考

2012-03-02 21:38:59
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

まあ、デ・モイン級以外の巡洋艦で同クラスの艦の砲撃に部分的にでも耐える装甲を施した艦は、非常に少数で、それもアンバランスなものだったので、日本の巡洋艦ばかりの特徴ではありません。何より条約下で「基準排水量1万t」と言う制限があっては、様々な部分を諦めるしかないのです #ス魔考

2012-03-02 21:40:59
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

この様に、苦労して開発された60口径長3連装15.5cmですが、その実力を発揮する機会はほとんどありませんでした。まず最上は当初からの予定通り、改装時に(対外的には)密かに50口径20.3cm砲に換装されてしまいます。 #ス魔考

2012-03-02 21:48:18
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

そして、当初は最上型同様に15.5cm砲を搭載して建造される予定だった利根型は、完成が条約脱退後であると予測された事もあり、折角15.5cm3連装砲塔に対応した砲塔バ^ペットを持ちながら、最初から20.3cm連装砲を搭載して完成する事になります。 #ス魔考

2012-03-02 21:51:27
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

最上型からおろされた主砲塔合計20基は・・・12基(16基)は大和型戦艦の副砲に(当初大和型は4基の副砲を装備していたのです)、そして大淀型に各2基(計4基)が予定され、残りは揚陸されて防空砲台とされる予定でした・・・しかし大和型は防空を意識して副砲を2基に減じ #ス魔考

2012-03-02 21:54:11
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

大淀型は潜水戦隊支援母艦としての運用の見直しから1隻のみの建造となり、大部分の砲塔は行き場所を失います。あれほどの努力と情熱を傾けて開発されたにもかかわらず、15.5cmは大きな活躍の機会も与えられることなく文字通り歴史の闇に消えて行ったのです。 #ス魔考

2012-03-02 22:02:12
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

この様な(ある種、日本人好みの)悲劇的な運命を辿った15.5cm砲に比べると、14cm砲は実に多くが使用されました。天龍型で4基、5500t級に各単装7基が搭載され、仮装巡洋艦(特設艦)や各種補助艦艇に搭載されます。 #ス魔考

2012-03-02 22:14:42
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

勿論、軽巡/重巡と言う区分けが生じて、同じ軽巡洋艦であれば少しでも火力を増強しようと言う流れが一般化すれば、軽巡洋艦の主砲は少なくとも15.2cm砲に移行する可能性が高く・・・ #ス魔考

2012-03-02 22:16:23
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

史実に置いては1922年に締結されたワシントン条約で、巡洋艦が無制限であり、1930年のロンドン軍縮条約で巡洋艦の区分けが生じて、気軽に建造できなくなってしまいます。従って、ある程度似た流れが様々な要因から生じるとするSW世界の扶桑皇国海軍に於いて #ス魔考

2012-03-02 22:20:46
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

あれ?・・・0.3cmって・・・あ、0.2インチじゃない!!0.1インチだ!!!!つまり15.5cm砲は6.1インチ・・・・すげーはずかしいデス #ス魔考

2012-03-02 22:21:45
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

恐らく1922年から1930年が14cm砲搭載の汎用軽巡洋艦(汎用巡洋艦)が量産される期間になる筈です。 #ス魔考

2012-03-02 22:22:59
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

事実上5500t級の建造終了と夕張の結果を見ての起工となるので、24年がスタートだとして、大凡平均2年の建造期間。史実よりも補助艦の建造に有利な条件が整っているとしても同時建造は多くても8隻だと仮定して、1930年までの虫のいい建造数は24隻程度ではないかと思われます。 #ス魔考

2012-03-02 22:30:07

次は動力に踏み込むべきかしら・・・

M-鈴木 甲28 @kapitan_black

PIXIVにも投稿しましたが、汎用巡洋艦(仮称「月寒」の線を整理しました。 #ス魔考 http://t.co/9LXJfAyl

2012-03-04 21:38:30
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M-鈴木 甲28 @kapitan_black

ストライクウィッチーズ世界で1925年代に量産されたと思われる汎用巡洋艦(後の二等巡洋艦=軽巡)を妄想する・・・に基づいて、建造当初の外観を妄想してみた。 http://t.co/IE7BKk2E  #ス魔考 http://t.co/H2iOhm5C

2012-03-03 13:33:11
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M-鈴木 甲28 @kapitan_black

概略寸法として、垂線長(全長)165m、船体幅14.5m、喫水5.0m、基準排水量5500t。9万馬力35kt、当初は重油専燃缶8基+混燃缶2基、艦首に背負い式に連装14cm砲2基後方に1基、艦橋左右に13mm機銃各1、湾曲集合煙突の左右に7.6cm単装高角砲を各2基 #ス魔考

2012-03-03 13:38:55
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

煙突後方に3連61cm魚雷発射管を前後に並べて2基、その上に天蓋を兼ねたランチ/カッタースペースを置く。その後方に後楼があり、デリックが付随、ランチ・カッターの積み下ろしに使用可能。このスペースは舟艇を下ろした場合、天幕を設置して多目的スペースに使用可能。 #ス魔考

2012-03-03 13:44:17
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

艦首喫水下はダブルカーブドバウ、船体は平甲板であり、緩やかな傾斜で艦首の凌波性と強度を確保し、3番砲より後は緩やかに下っている。全体的なイメージは夕張と睦月の構造物を小型化した古鷹の船体に配置したイメージ #ス魔考

2012-03-03 13:47:57

ダブルカーブドバウは繋留機雷を散布した後で、自分がそれをひっかけてしまわないように、乗り越えやすく設計された艦首形状です。当時の日本帝国海軍の巡洋艦駆逐艦はこれが標準でした。

M-鈴木 甲28 @kapitan_black

後期型/改装型は改善された重油専燃缶8基(6/2配置)として後部魚雷発射管を除去し、カタパルトを設置、デリックを強化して水上機を搭載。航空ウィッチ対応型は前部魚雷発射管も除去してそこに兵員居住スペースと整備スペースを増設 #ス魔考

2012-03-03 13:51:33
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

その他、対空砲としての性能に疑問符が付く7.6cm単装高角砲4基を12cm対空砲2基に換装したもの、40mm連装対空機関砲に換装したもの、極端な例では全ての主砲を連装12.7cm高角砲に換装したものがあり、いずれの場合も単装/連装25mm機銃が増設される。 #ス魔考

2012-03-03 13:54:13