大便の直径はそれとして,相転移と臨界現象の数理の査読を薦めてこいという指令を受けたので,いくつか知っていることを書いておこう.まずまどか☆マギカの魔解釈を数学的に完璧にするためにはしっかりと勉強する必要がある.正確な無比な魔解釈をしよう.それだけでもアタックする価値がある
2012-02-28 23:12:30@phase_tr 数理物理として実質的な問題は類書がないと言い切っていいくらいだからだ.少なくとも和書は新井―江沢先生の http://t.co/0DMD3hMs しかない.私は持っているが,手に入れるのが困難だろう
2012-02-28 23:15:03@phase_tr 「ない」と言い切ってしまったが,実はあるかもしれない.服部さんの本はイジングというより繰り込みメインのはずなので,多分違うとは思う.それはそれとして,読めたものではなかったのでは詳しくないがあの本は相対論的場の理論パートがあるので,これがやばい
2012-02-28 23:16:04@phase_tr 場の理論パートで非有界作用素値超関数や多変数(複素)関数論,楔の刃の定理などがフルセットで襲いかかってくるので面倒でしょうがない.イジング関連の分だけ読めばいいのかもしれないが,実際問題としてはなかなか苦しい
2012-02-28 23:17:51@phase_tr 前にちょっと読んで挫折したのでアレだが,イジングパートでもそれなりに「高級」な定理を使って来ていた.原―田崎本では大部分が学部Ⅰ-2年の微積分とあるが,容赦なく(適当な意味での)「飛び道具」が出てくるので数学専攻でもない限りかなりつらいと思う
2012-02-28 23:19:58@phase_tr そんな中で待望のイジング特化本である.応援しなければ事実上大半の人間は数学的に精密な相転移・臨界現象は学べない.という訳で応援しよう
2012-02-28 23:21:11@phase_tr 英語ではいくつかある.多分それについては田崎さんか服部さんからも解説があるだろうと0906Pらしく全力でぶん投げていくが,これはこれでまた面倒だ.知っているものとして例えばSimonのhttp://t.co/kepyCWTpがある
2012-02-28 23:23:14@phase_tr これは量子スピン系まで入っているので,その分ある意味で面倒だ.ハイゼンベルグでの決定的な結果も入っているだろうから大事だろうが,その辺は読むの辛い.テクニカルに難しくて挫折した記憶しかない.念のために書いておくとハバードは書いていない
2012-02-28 23:25:18@phase_tr 有名なのはRuelleのhttp://t.co/maj444QNか.昔はこれで勉強するしかなかったらしい.Ruelleお前この分野広める気あるのかと言いたくなるほど難しい.200Pそこそこにどこまで詰め込むつもりか.読みにくいことこの上ないのでやめた方がいい
2012-02-28 23:27:28@phase_tr http://t.co/qG6NEbra Bratteli-Robinsonもあるにはあるが,これは量子スピン系の話がメインなのでイジングではない.数学科でのセミナーにも耐える程の数学の本なので,その意味でもその辺の物理学徒には勧められない
2012-02-28 23:29:12@phase_tr 作用素環という名前だけ有名だが実態は詳しく知られていない(らしい)数学を使う.さらに作用素環による量子統計・場の理論のセッティングは多少トリッキーな気もする(多分標準的ではない).作用素環という別の数学を勉強しなければいけないのが面倒だろう
2012-02-28 23:30:52@phase_tr イジング本はそれこそ原さんが数学としては確率の人であろうことを反映して,どれかと言えば確率論系統の話だろうが,そんなに数学をやっていられるかという話だ.やってみせるという異常者サイドに立つのが私であるが,物理も数学も半端になるから決してお勧めできない
2012-02-28 23:32:50@phase_tr というわけで,現状まともにイジングの数学を勉強できる本がないことをご紹介した.この状況を打破すべく,さらに本を実用的なものにするために原―田崎本を皆でレビューしよう.
2012-02-28 23:33:57@phase_tr 相転移と臨界現象をイジング(強磁性のモデル)で研究する理由,これが一番研究されていて進んでいる理由,場の理論との関係は本に書いてあるだろうから(まだきちんと見ていない)ここでは割愛する.
2012-02-28 23:36:20