死刑制度について議論する、2。

続きものですが、この日は議論と言うかお互いの意見の投げかけになってしまいました。
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議論をまとめようと思ったのですが、今トゥギャッターでもブロック機能があるらしくて、
僕どうやらトゥギャッターでブロックされてしまったようです…。
そこでcinnabonappleさんのおっしゃったことを僕なりの言葉で表現しておいて議論の保存をすることにしました。

前日僕たち寝てしまったんですが、その次の日、(1)~(20)まで分けて、cinnabonappleさんが人権についての説明がありました。
(それは僕が人権を理解していないので説明してくださったものです。)

cinnabonappleさんの下さった意見まとめ。

まず憲法が定める人権のことについて、「まず人権があって公共の福祉による必要最小限度の制約を許す」という考え方をとっているのであって、人権が先。公共の福祉に反しない限りで人権が認められるのとは違いますよ。ということ(1)~(4)
そしてそれに続いて(5)では、それが「必要最小限度と言えるかどうか」が満たされなければ、過剰な制約すとして違憲になるとこのこ。
(6)ではそれについて「違憲審査基準」というハードルがあるということでした。
(7)~(9)については、その「違憲審査基準」のハードル審査法の説明でした。生命権は他の人権よりも越えねばならぬハードルを上げる。という旨でした。
(10)では僕の考えに触れています。僕がとったのは「比較衡量」(利益と利益を比べる方法)で、ハードルが低いですよ。ということです。

(11)低いハードルなので、対象の人権が生命であると、これは「違憲審査基準」として、使ってはいけないよ、とのことでした。
(12)「死刑によって得られる利益」と「死刑を行うことで失われる利益」を比較している。
(13)ここで僕は「死刑によって得られる利益」と「死刑を『しない』ことによって失われる利益」を比べ、後者の方が重いから死刑容認といわれています(僕は同じものだと思ってるのですが)
(14)それでは比較対象は違うということ、「生命よりも安心安全が重いと判断するのであれば日本国憲法の価値観とは相いれない」ということをお話しいただきました。
(15)ここで生命刑は人権の種類や性質に着目すればもっと慎重になされるべき、というような旨があります。
(16)冤罪死刑では完全に取り返しがつかないよ、ということを強調されておられました。
(17)(18)では、憲法は「なるべく誤らない」で済むと思っているわけではないと解釈されてます。よって回復不可能指名権を奪うことはだけはやめよう、という結論になるとのことでした。
(19)(20)では以上のご説明についての補足と、文献紹介をしていただきました。

僕の反応

この日はその日のうちに返答を頂けなかったのでcinnabonappleさんのツイートはこの夜の分は終了です。
以下はそれを僕が見ての反応になります。

ひげお @Higeow

@cinnabonapple 2)法学や憲法解釈の知識がなくて恐縮です…「まず人権があって公共福祉の制約を許す」という考え方は「第13条:すべての国民は……国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」から得られる共通解釈ですか?

2012-02-29 23:50:41
ひげお @Higeow

メモ:(5)大事。「制約される人権の種類や性質に応じて」「必要最小限度の制約といえるか」が問われます。必要最小限度と言えればその制約は合憲、言えなければ、過剰な制約として違憲です。

2012-02-29 23:53:08
ひげお @Higeow

@cinnabonapple えっと僕が昨夜いい間違えたかもしれません(後で確認します)が、僕がいったのは(12)でいってたことです。(12)の内容の比較をしてます。

2012-03-01 00:01:19
ひげお @Higeow

@cinnabonapple (12より)僕は生命」と「社会の安心安全」が別物だとは思っていません。「繋がる」と思っています。「社会の安心安全」とは別の誰かの「生命」であると考えているのです。ただ、昨日は「生命の個数」だけで判断してないと気付かされました。

2012-03-01 00:04:10
ひげお @Higeow

@cinnabonapple ありがとうございます。僕はど素人なので、人権からの観点になれてなくて申し訳ないです。

2012-03-01 00:05:43
ひげお @Higeow

死刑によって得られる利益=(殺人罪で有罪となった者による再犯がないことによって守られる)社会の安心や安全、右の皿:死刑を行うことによって失われる利益=(死刑に処せられる者の)生命。  を天秤に掛けました。

2012-03-01 00:07:13
ひげお @Higeow

それで僕は前者のが重いと思ったわけです。で、それは「単純な生命の比較とは言えない」のは昨日バレた通りです。

2012-03-01 00:07:41
ひげお @Higeow

それは僕が無意識のうちに「使える命」だけを「生命」として換算していたことになります。だから「死刑で冤罪になる人よりも~」の結論に至ったわけです。

2012-03-01 00:09:02
ひげお @Higeow

「使える命」って何かって言われると、社会に与える影響が社会の設定する負の許容範囲内に収まってるもの。っていうとややこいけど、「社会で許容できる害悪で収まってるもの」のことをいいます。もちろん普通の人なら当然+領域ですけど。

2012-03-01 00:11:06
ひげお @Higeow

社会ってのはそれを構成する人が協力するものなので「ある程度は救える」わけです。「キミは社会に害悪しかもたらさないから生きてちゃダメ!」ではなくて、「できるかぎりは救います」という姿勢を持ってる。

2012-03-01 00:12:47
ひげお @Higeow

で許容範囲外ってのは「できるかぎり」を超えちゃったわけです。この範囲外を「生命」と勝手に見なさなかった当たりが「社会の利益を比較」ということになるのだと思います。

2012-03-01 00:13:40
ひげお @Higeow

とすると僕の考えも、僕が勝手に「一番難しい問題」を排除していただけで、実は数量的ではなかったことになるなーっと思うわけだ。

2012-03-01 00:15:00
ひげお @Higeow

一番難しい問題ってのは「死刑囚=更生不可能と法的に判断されたもの」が、「社会の許容範囲を超える害悪」になり、そしてそれゆえ「生命として加算されない」といういっぱい問題がある結論を導いてしまう問題。

2012-03-01 00:16:19
ひげお @Higeow

逆にこれがうまく証明できれば、量的な比較ができると思うんだけどなぁ…。

2012-03-01 00:16:56
ひげお @Higeow

あぁでもスッキリしてきたかもなぁ、僕の問題点が洗い出されて姿が見えてきたような気がする。

2012-03-01 00:31:06
ひげお @Higeow

僕の問題点は「死刑囚=死んでもかまわない人」だと思っていたことかもしれないなぁ。だってそう思ってたんだもんなぁ。でもすごい根拠があってそう思ってたわけじゃなくて、なんとなくそう思ってた。

2012-03-01 00:33:01
ひげお @Higeow

僕の中には「死んでもかまわない人」と「死ぬと困る人」がいて、他方「死んでもかまわない人なんていない」と感じてる人には意味のわからない論理だったかもしれない。

2012-03-01 00:34:07
ひげお @Higeow

うーんさっき許容範囲の話をしたが、あの定理は少し扱いづらいのでつかわないことにしよう。

2012-03-01 00:36:58