高校生にもわかる『放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響』(バンダジェフスキー著)

バンダジェフスキー博士の講演会は全国各地で盛況でしたね。講演会参加前に『放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響』を予習してみました。 悲劇を繰り返してはならないという彼の強い信念と、体験者だけが語り得る熱弁に思いを新たにしました。 木下黄太さんの「バンダジェフスキー博士の来日講演と対話から、僕が大切と思ったこと」 http://togetter.com/li/276799 各地のまとめリンク:仙台バンダジェフスキー氏講演会まとめ http://togetter.com/li/273981 バンダジェフスキー氏医療関係者向け講演会 3月18日 http://togetter.com/li/275583 続きを読む
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りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習:因みにブレスト州ストーリンは日本の医療チームが活動していた場所→ http://t.co/R4QqwvFt

2012-03-01 00:05:54
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習5:事故から7年後、ゴメリ州で行われた調査では3~7歳(86~90年生まれ)の子供の放射性Csの体内濃度は30.32±0/66Bq/kgだったが、18~20歳の学生(73~75年生まれ)では約20~30Bq/kgだった。

2012-03-01 00:51:40
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習6:Cs137を約400Bq/kgを含むオート麦を与えた実験動物では、数週間後に著しい体内蓄積(60~150Bq/kg)。男性と女性では、男性の方が放射性Csをはるかにより多く蓄積する。これは動物実験の結果やゴメリ州住民の調査で確認されている←男性、要注意

2012-03-01 00:56:25
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習6-1:体内蓄積濃度のばらつき(性差篇);実験動物のオスにCs137入りの餌を与え始めてから7日後に20Bq/kg超。21日後にはその5倍弱蓄積したが、メスは7日後に20Bq/kg弱。→21日後に約30Bq/kgと約1.5倍。オスほど急激な伸びではない。

2012-03-02 01:04:09
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習6-2:体内蓄積濃度のばらつき(臓器別);ラットでは、Cs137の濃度が心臓で最も高く2500Bq/kg、次いで腎臓(約1400Bq/kg)、脾臓(約1200Bq/kg)で、肝臓は約300Bq/kgと心臓の約1/8の濃度である。

2012-03-02 01:04:55
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習7:チェ事故から10年後に採取されたブルーベリーの放射性Csは7613Bq/kg、キノコは2万4435Bq/kg(ブレスト州ストーリン)←10年後でもこの数値だが、そこでは日本の医療チームが1997年~活動していた http://t.co/R4QqwvFt

2012-03-01 15:12:19
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習7-1:チェ事故から10年後に、日本の医療チームが活動していた場所(ブレスト州ストーリン)で採れたキノコの放射性Csは2万4435Bq/kg。つまり、人が住んでいる場所で10年後に採れたキノコでも高濃度に汚染されていた!

2012-03-02 01:14:13
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習8:放射性Csの濃度は、妊娠中の母体でかなり高くなる。母乳を与えると子供の体内に蓄積。 / 血液型がRh+の人は、Rh-の人よりも放射性Csを多く蓄積する傾向。←これは人種差もありそう。日本人はRh+が多いけど、ロシア人はどうだろう?

2012-03-02 01:15:00
りす @squirrel6406

バンダジェフスキー博士「牛乳は学齢期以前の子供が好む飲み物であるが、そのことが子供の体内の放射性元素濃度を高める原因になっている」←日本の場合は給食が問題。

2012-03-02 17:35:17
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習9:1997年に死亡した方の臓器別放射性元素濃度は子供の甲状腺に1200Bq/kg蓄積し、大人の3倍近い。どの臓器よりダントツに高い。これはどんな病気による死亡でも、子供の場合は放射性元素が甲状腺に蓄積していることを示す。

2012-03-02 21:53:01
olivenews @olivenews

1997年に亡くなった大人と子どもの器官別放射性同位体蓄積比 大人 約400Bq/Kg 子ども 1200Bq/Kg 比率3倍 バンダジェフスキー論文

2012-03-06 21:23:36

衝撃的なグラフ
http://twitpic.com/8lkmjw

りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習10:放射性Csが人体の臓器や組織に取り込まれると、組織的代謝的変化が起こり、個々の臓器の異常と人体全体の疾患を伴うようになるが、異常の徴候は、もっとも分化した細胞に最初に現れる。

2012-03-02 21:54:25
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習11:汚染地域ゴメリ州(1-5キュリー=37-185kBq/m2)に住む子供(0-14歳)の心電図検査では心電図異常が高頻度に認められ(55.9%-98.1%)、体内の放射性元素の蓄積量に比例。また、高血圧の子供と体内蓄積量も相関関係があった。

2012-03-02 21:55:36
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習12:チェ事故後、突然死したゴメリ州の患者の剖検標本では、99%の症例で心筋異常が存在。特に注目すべき所見はびまん性(広範囲に広がっていること)の心筋細胞の異常で、ジストロフィ(形質異常と機能異常)病変と壊死の形態をとり、毒作用が働いている証拠である。

2012-03-02 21:56:25
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習13:動物実験によると体内の放射性Cs濃度がある一定濃度になると心筋組織に重大な代謝性の変化が現れ、ALPやCPKの酵素活性を抑制。ALPは体内のエネルギー代謝にかかわる酵素。CPK活性抑制で心筋の収縮機構に病変が生じる。←心筋が正常に収縮しなきゃ不整脈

2012-03-03 00:39:43
りす @squirrel6406

動物試験の話です。@squirrel6406 バンダジェフスキーの予習13-1:心筋組織の損傷は血清ASTと血清Crの上昇を伴う←う~ん、これは彼も指摘しているように他の臓器損傷も考えられる。一般にASTは肝機能、Crは腎機能の指標であり、単独の数値では判断不能。(続

2012-03-03 07:20:42
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習13-2:承前)ただ、ALT上昇を伴わないAST上昇なら心筋梗塞や筋疾患等が疑われ、BUN上昇を伴わないCr上昇ならうっ血性心不全が疑われることもあろう。

2012-03-03 00:40:59
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習13-3:動物実験にて、体内に取り込まれた放射性Csがある一定濃度に達すると、全細胞の10-40%が非代償性の病変を起こし規則的収縮ができなくなった(←またも不整脈)。非代償性とは、心臓のポンプ機能が低下すると通常代償機構が働くものだが、代わりがきかない事

2012-03-03 00:42:09
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習14:腎臓は放射性Cs排泄のための主要な器官であると同時に、最初に破壊の問題に直面するため、放射性Csによる毒性病理変化が身体全体で進行する際に、腎臓の障害が主要な役割を担っている。←腎臓に病変が現れると、その影響が心臓やその他の臓器器官にも及ぶということ

2012-03-03 21:34:04
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習14-1:ゴメリ州で死亡した住民の腎臓は組織全体に病理的変化が認められたが、なかでもネフロンにもっとも目立った病変が認められた。←ネフロンとは腎臓の基本的な機能単位で2百万個ほど存在し、各ネフロンで濾過、再吸収、分泌、濃縮が行われ、原尿が作られていく。

2012-03-03 21:35:22
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習14-2:承前)糸球体構造の進行性の破壊から、その完全な消失に至るまでの糸球体濾過機構の病変を、形態学的に「溶ける氷盤現象」と名付けた。壊死、萎縮変性、充血、血管壁肥厚、糸球体辺縁の繊維化、糸球体硬化&ヒアリン化(硝子質変性)、浮腫…いろいろある。

2012-03-03 21:36:37
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習15:ゴメリ州で突然死した症例では、Cs137の肝臓内平均濃度は28.0Bq/kg。症例の約4割に脂肪肝や肝硬変の徴候が認められた。

2012-03-03 21:44:00
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習15-1:日常生活で飲酒の習慣があると、アルコールの影響がない場合に比べて、何倍も重篤な肝臓破壊が起こり、重度の脂肪肝や肝硬変に移行。肝臓が肝炎ウイルスに冒されている場合、状況は更に悪化。←まあ当然。基礎疾患があれば機能低下してる訳だから影響を受けやすい。

2012-03-03 21:44:53
りす @squirrel6406

バンダジェフスキーの予習16:3-6歳のゴメリ(土壌のCs137濃度1-5Ci/km2)の子供は好中球の貪食機能や血清中のIgAの濃度が非汚染地域の子供よりかなり低かった。免疫系に現れるこのような変化は感染症疾患増加の原因となっていると思われる。

2012-03-03 21:45:36