インタビュー・ウィズ・ニンジャ （ボンド＝サン＆モーゼズ＝サン）

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

※アッハイ。読み直してみます。ではもうひとつ……カラテについて。私も実際、この作品を読んでからドージョーに通い、カラテ・トレーニングを重ねてきました。すでにブラック・ベルトの域に達しています。しかし、まだこの作品におけるカラテの概念に到達できません。カラテとは何なのですか？　25

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Ｍ：「これは私が答えよう。カラテは、単なる身体制御やチョップや殺人マーシャルアーツではない。そのドージョーで君は、セイシンテキ・キョーヨーも教わったはずだ。ザゼン、呼吸法、道徳……そういったものをね。それもカラテだろう？同じことさ。太陽を虫眼鏡で見てはいけない。感じるんだ」　26

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*たしかに太陽を虫眼鏡では見ません。でもそれが明るく暖かい事実を僕らは知っている。そういう事ですね？何かを感じました。ところで車はどこへ向かっているんです？もし時間がもう少しあるのでしたら、よろしければ、幾つか、作中の登場人物についてコメントをいただければ有り難いのですが。 27

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＊ニンジャスレイヤーについてはここまでのお話でさまざまに伺いましたので、まずナンシー・リー……。M：「彼女は超自然の冒険を経て、再び我々のもとへ戻って来た。彼女は読者にとって、揺らいだ時にその手をつなぎとめ、支えてくれる、灯台めいた存在だ」　28

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B：「彼女から分離したネットワーク精神の正体、あるいは分離に至る経緯は、いずれ明かされるだろう。それはコトダマ空間の謎にも関わってくる事になる。今はまだそのときではない」 29

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＊タカギ・ガンドー。　B：「彼、そしてユカノの存在が、第二部後半戦の要となる。第一部の解決策はエマージェント強硬突破だったが、今回は同じ事の繰り返しにはできない。力押しでは突破出来ない巨大な敵だからね。どうやって糸口を掴むのか、見守ってほしい」30

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＊ダークニンジャ。　B：「神器を手にしたイヴォーカーの末路は、いわば、彼が辿り得たかもしれない選択肢のひとつだった。だが彼はそうした破滅を回避した。あらかじめ敷かれた運命に抗うことで。彼はしかし正義の戦士ではない。彼の闘争は苦く、恐ろしい旅路となるだろう。旅の答えはまだ先だ」31

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＊シルバーキー。　M：「当然、彼の存在は第二部の終着点までのどこかのポイントで重大な意味を持つ事になろう。備えよう」 32

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＊三部で登場したエーリアス……つまり……何です？　M：「ニンジャスレイヤーはサイバーパンクであり、ゆえに、このテーマを触れずに通るわけにはいかない。収まるべきところに収まるよう、私もボンドも祈っている。今はそれだけだ。二部が完結する時には彼女の成り立ちもわかっていると思う」 33

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B：「彼女の唐突な登場に伴い、熱狂的なイグナイト・ヘッズを悲しませてしまったのではないかと私は恐れている。だが、そうだな……いま言える事は、イグナイトは状況を黙って見ているような奴じゃないって事。だからこそ、みんなもイグナイトの事を大好きになったんだ。そうだね？」 34

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＊ロード・オブ・ザイバツ。　B：「彼はあまりにも謎めいた存在……無数の秘密がそれぞれどのタイミングで明かされていくか、エピソードを注視してほしい。そして、キョジツテンカンホー・ジツ。とんでもなく強力無比。ニンジャスレイヤーはこのジツと闘わねばならない。殆ど絶望的な闘争だ」 35

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＊ラオモト・チバ。　B：「彼は若く、彼にとっては悲劇と言う他無い過去を持つわけだが、振る舞いは邪悪そのものだ。彼がアガメムノンの単なる傀儡に過ぎないのかと言われれば、それは議論の余地がある」M：「完璧な悪の帝王であったラオモト・カンとの違いを楽しんでほしいね」 36

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※　……（もっと二人の話を聞きたかったが、終わりの時間が近づいていた。私は初めのうち、このままどこか遠い場所へ連れ去られてしまうのではないかと恐れてもいたが、実際そんなことはなかった。ボンド＝サンの運転する車は、夜のバーガーショップに止まったのだ）37

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

※（ボンド＝サンは「今の君に必要なのはコーラとバーガーだ」と言って静かに笑った。私はぽかんとした顔で外に出て、夜風を浴びた。礼を述べてドアを閉め、非礼を詫びてオジギすると、モーゼズ＝サンが窓を開け「ニンジャは実在しない。いいね？」と言った。「ハイ」と答えると車は走り去った）38

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……親愛なる読者の皆さん。以上が、とあるアメリカのニンジャヘッズの残したファンジンと、メモ帳への走り書きのまとめです。テキストはボンド＆モーゼズから送られて来ました。ジョンは第274号の一般公開を行わず、彼らに送ったのみです。勿論、存命です。ご安心ください。ニンジャはいない。39

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（アメリカのニンジャヘッズが発行したホチキス綴じファンジン「暗い道場（Kurai Dojo）」第274号より、原作者２人への貴重なインタビュー記事：終わり）

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◆タノシイ◆ なお、明日夜は　@njslyr_r にて第一部エピソードの再放送が行われます。 明日夜とは、日付が今は変わっているが、とにかく常識的になんか明日夜の事だ。わかりますね？Wasshoi！ ◆間に合う◆