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レポーター: 全体的に幌延っていかがでしょうか?協定とか政治的なことは一切抜きにして、もしここに処分場を造ろうということになれば造れる自然条件でしょうか?
2012-03-12 16:47:09青木・研究主席: それはですね、ちゃんと安全評価をしないと分かりません。それは、私の方はそういうことをやっておりませんので、ちょっと…いいかどうかということは現時点ではお答えできないことになっています。
2012-03-12 16:51:08<ナレーション> アメリカは日本と違って再処理はしない。使用済み燃料をそのまま地下に埋める直接処分方式だ。政府が最終処分地として決めたのが、ネバダ州のユッカマウンテン。しかし反対運動で計画は白紙に戻り、最終処分地が決まらない状態が続いている。
2012-03-12 16:55:37<ナレーション> 去年春、世界中を驚かせたニュースがあった。アメリカなどの原発ゴミを別の国で処分する計画があると、アメリカの政府高官が暴露したのだ。
2012-03-12 16:59:21<ナレーション> 広大な土地に恵まれ、今も遊牧民が家畜と暮らすモンゴル。しかし都市部は経済発展がめざましく、ビルの建設ラッシュが続き、車があふれている。電力は不足気味で、今も石炭を使っている家も多い。モンゴル政府は10年以内に、まだ1つもない原発の建設を予定している。
2012-03-12 17:05:29モンゴル男性:モンゴルに外国のゴミを捨てられるのは反対です。自分の家に他人のゴミを捨てられるようなもの。モンゴル国民はみんな怒りますよ。
2012-03-12 17:13:29<ナレーション> 報道では日本の原発ゴミも受け入れの対象だという。有力国会議員は豊富なウランの輸出と抱き合わせで使用済み燃料を受け入れれば、大きなビジネスになると期待する。
2012-03-12 17:17:38チュルーンバト議員: モンゴルにとって、経済的にも政治的にもメリットがあるビジネスだ。原発ゴミという言い方は好きではないが、使用済み燃料を使ったビジネスができればモンゴルにとっては良い話だ。
2012-03-12 17:21:08<ナレーション> 地震がほとんどないという広大な土地。道路や鉄道が近くを走っているため、廃棄物を運びやすいと名前が挙がった。さらにこのあたりは原発建設の候補地にもなっている。この場所に昔ながらの遊牧民の家が1軒だけあった。
2012-03-12 17:29:04<ナレーション> 報道の後、モンゴルでは反対運動が起き、政府は「計画など無かった」と火消しに躍起だ。原発ゴミを他の国に押し付けてよいのか。
2012-03-12 17:37:52<ナレーション> 原発の廃止を早々と決めたドイツ。コストがかかるとして、再処理をやめた。それでも原発が完全に止まるまで、あと10年間使用済み燃料をは増え続ける。しかし、その最終処分場は反対運動が強く、いまも決まっていない。
2012-03-12 17:41:09<ナレーション> 日本では原発から出た使用済み燃料を再処理することでプルトニウムを取り出し、高速増殖炉で再利用するという計画だった。しかし高速増殖炉はコストが高く、トラブル続きだ。このため苦肉の策として、プルトニウムを普通の原発で少しでも使おうとしている。
2012-03-12 17:46:18<ナレーション> 再処理も国内では見通しが立たず、わざわざ海外に頼っているのが現状だ。再処理で作られるプルトニウム混合燃料は普通の核燃料の数倍も割高で、しかもその過程で高レベル放射性廃棄物が生み出される。
2012-03-12 17:50:14<ナレーション> イギリス中部のバロー。去年夏、日本の使用済み燃料から出た高レベル廃棄物が送り返されようとしていた。近くのセラフィールド再処理工場で処理されたものだ。行先は青森県・六ヶ所村。
2012-03-12 17:54:06<ナレーション> 日本が再処理を委託してきたイギリスとフランス。しかしイギリスは最近、再処理事業の中止を決定。セラフィールドの工場も閉鎖が決まった。治安上の理由でルートや日程は明かされないまま船は出港した。
2012-03-12 17:59:11<ナレーション> 9月中旬、警官隊が警備する中、船は六ヶ所村の港に到着した。運ばれてきた鋼鉄製の容器は3つ。中にはガラス固化体が合計76体入っている。鋼鉄製の容器の表面温度はおよそ50℃。中のガラス固化体から放たれる熱だ。専用の道路を時速10キロで慎重に運ぶ。
2012-03-12 18:04:22