Jacob氏とのちょっとした対話

許可が取れました。「ちょっとした対話」というタイトルを付してはいますが、実際には議論まとめのための下地です。
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@yu1_373

真理値を持ち得ないというけど、そもそも論理学すべての文に対して真理値を考えることができるという前提から出発しているのだから、その主張は「真理値ゼロしかとりえない」という主張に解されてしまうのだよね。だからそれも結局言語体系の問題になってしまう。@nineteen_jacob

2012-03-15 18:39:06
@yu1_373

言語体系の問題になる、というのは、論理学で用いる人工言語と日本語の様相文が対応しないのは、たとえば英語から日本語への完全な翻訳はありえないのと同じことだ、という意味。@nineteen_jacob

2012-03-15 18:44:12
@yu1_373

真理値は論理学で用いる人工言語においてもちうるのであり、日本語の様相文については真理値という概念それ自体を当てはめることなどそもそも不可能である場合がある。何故なら、そこには翻訳の不完全性が存在しているのだから。如何?@nineteen_jacob

2012-03-15 18:45:50
工藤 庄平 @nineteen_jacob

前にも言ったけど、ここで翻訳の不完全性を持ち出すのはポイントレス。「真理値」と言ったのがマズかったかな。単純に「真か偽のどちらかに”決まり得る”」ということね。@yu1_373

2012-03-15 22:36:48
工藤 庄平 @nineteen_jacob

人工言語は日常言語から抽出されたものに過ぎない。抽出の過程において様々な誤解や似非問題が生じてくるのだけれども、それはまた別の話。@yu1_373

2012-03-15 22:41:39
工藤 庄平 @nineteen_jacob

言語体系の問題には「落とせない」んだよね。そもそもそのことこそが僕の見解のキモだったのだから。日常言語に二価原理を要求するのは御門違いだと思う(言語ゲームの多様性)。@yu1_373

2012-03-15 22:51:09
工藤 庄平 @nineteen_jacob

「指示、言及、真偽性といった基礎的な概念を論理に回収することは出来ない」@yu1_373

2012-03-15 22:53:19
@yu1_373

なら、それは問題をぼくが誤解していたんだね。普通、多値理論に回収されると考えるのではないかな? @nineteen_jacob

2012-03-16 00:27:04
@yu1_373

「真理値を"持ち得ない"」と言っていたけど、その表現自体は真理値ゼロであるという主張にも読み取れる。また私が解釈したように「真理値という概念自体を適応できない」という風にも取れる。「決まりうるということがない」という言い方のほうがいい。@nineteen_jacob

2012-03-16 00:29:10
@yu1_373

そして、「概念を適応できない」ということと同義だと考えたから、その説明として翻訳の不完全性を提示しただけ。もし、言語体系の問題に落とせないのなら、言い方をもう少し工夫したほうがいいのでは。@nineteen_jacob

2012-03-16 00:31:06
@yu1_373

そうなると「理解する」ということ自体を言語化することができない、という立場を取るのかな。これはなかなか興味深い考えだ。何故ならここでは「理解する」ということは記号と化しているからだ。@nineteen_jacob

2012-03-16 00:33:53
@yu1_373

確かに。行ったのは芦ノ湖のほうだけど。彫刻の森美術館にもいた。@nineteen_jacob

2012-03-16 00:45:10
工藤 庄平 @nineteen_jacob

多値論理や様相論理は言わずもがな、(とりわけフレーゲ以降の)論理「学」自体が或る種の錯誤から案出されたものでは?@yu1_373

2012-03-16 15:04:23
工藤 庄平 @nineteen_jacob

その通りだと思うが―畢竟、自得してもらうほかないことが[存在]するのも[事実]。「悟りの文法(暗喩)」にあらわれない伝達不可能な前言語的事実―[ジェイコブなる身体に受肉する<ココロ-コトバ>]。[<これ>]を<私>なる錯覚と混同してはならない。@yu1_373

2012-03-16 15:21:18
@yu1_373

@nineteen_jacob いやいや。身体に受肉するそのような前言語的事実を既に(伝達不可能という形ではあれ)言及してしまっている以上そもそも伝達不可能なものではないんじゃないの。自得してもらうほかないのはむしろその点でしょう。理解できない性質をもった人もいるはずだからこそ。

2012-03-16 15:27:39
@yu1_373

@nineteen_jacob どうなんだろうねえ。俺は知識がないからそこまで考えたことはない。ただ、学問の体系の内側から見た時にそう思う場合と、体系の外側からそう思う場合とは、思ったことが同じ表現だとしても意味合いが違ってくるのは分かる。

2012-03-16 15:31:15
工藤 庄平 @nineteen_jacob

いや、そういうことではない。「理解する」というゲームと、対比・伝達不可能な前言語的事実―[ジェイコブなる身体に受肉する<ココロ-コトバ>]の唯独性…@yu1_373

2012-03-16 15:41:32
@yu1_373

@nineteen_jacob ああ……なるほど、「理解する」というのを、一つの言語ゲームとして位置づけるんだね。それならたしかに言語化できないのもうなずける。だが、ぼくが読み違えたように、その言語ゲームは「理解する」ということが一つの記号と化している場合も含んでいるんだよね。

2012-03-16 15:47:29
@yu1_373

@nineteen_jacob あとは、その錯誤を表現するための言語をあなたがもっていないというのも事実ではないかな。

2012-03-16 15:49:25
工藤 庄平 @nineteen_jacob

承知の上。だからこそ「悟りの文法(暗喩)」と”書いた”わけで。まあ、「理解(自得)出来ない人」もいるでしょうね。拈華微笑…@yu1_373

2012-03-16 15:55:50
@yu1_373

@t_ibuki_japan 「分かっているからといって声にできるとは限らない。難しいことだから誰も口にしない。」

2012-03-16 15:57:30
工藤 庄平 @nineteen_jacob

ヒントは与えているつもりなんだけど。青山拓央さんみたいな人もいるから、あんまり話したくないということもある。@yu1_373

2012-03-16 15:58:01
@yu1_373

@nineteen_jacob でもそれは、現に理解できない人に対しても通用するのではなくて、現に理解できる人にしか通用しないということを、暗に認めているわけでしょう? だからこそそのような暗喩に頼らざるを得ないのであって。

2012-03-16 16:05:43
@yu1_373

@nineteen_jacob まあ、言語をあなたがもっていない、というのはあなたを刺激するためのちょっとしたアレゴリーなんだけどね。

2012-03-16 16:09:02