馬王堆漢墓の発掘記録

むらやまこういち💉💉 @murapyon71

読書なう。樋口隆康『古代中国を発掘する』。馬王堆漢墓と満城漢墓の調査記録。漢墓なのに『禮記』にみられる先秦時代の様式と重なる所が多いのが面白い。遺体の生々しさでも有名だが、これをみると後漢光武帝の時に赤眉が呂后の墓を暴いてイタズラしたというのがあながち嘘で無いように思われる^^

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馬王堆漢墓、遺体の解剖の話も興味深いが専門用語が飛び交うのではっきり言ってよくわからない。関西医科大学大久保教授の協力を得ての解説。「脳膜も完全である…脳は三分の一の大きさに縮まって渣滓状を呈して」「筋肉を支えている膠原線維の保存が良好」など四頁にわたり暗号めいた言葉が並ぶ^^;

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馬王堆漢墓の年代比定。文献的見地から孝文五年以後、武帝よりは前、文帝もしくは景帝の時代のものではないかということ。ツイート上で度々話題にのぼる放射性炭素年代測定法によると梅核は前１６５±８０年、木炭は前１４５±８０年であるよし。文献をよくする学者さんの緻密な検証おそるべしである。

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馬王堆とは馬王の塚といったほどの意味。元来は五代十国の馬王、馬殷の墓と言い伝えられて来たものが、発掘により前漢初期のものであるとわかったものらしい。お墓の名称と実際に葬られていた人々との関連性は無いということになるんだとか。なので馬王堆漢墓とかいう複雑な名称になっているよし。

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馬王堆漢墓の主には軑候婦人または長沙王夫人説があり、前者の方が優勢であったらしい。後者は宮崎市定先生などがおしておられたそうな。その後の調査で馬王堆漢墓には合計三基あり、つづく二三号墓の発掘調査で一号墓は利蒼夫人、二号墓は軑候利蒼、三号墓は夫人の子のものと判明されたよし。

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馬王堆漢墓の最大の逸品は一号基に埋葬されていた帛画なのだそう。これは内棺の蓋の上に被せてあった絹に描かれた絵画である。 http://t.co/r51s7gtB

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