整備兵氏(@seibihei)による「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare Handbook"付録)翻訳・第4課―2
その指揮官の任務は、敵の車列が通過する前にその目標に到達しておくことだろう。或いは、彼はその目標の少し手前に戦車を集結させておき、決定的な瞬間に目標に進出して、敵を奇襲するかもしれない。
2012-03-25 23:59:15目標の選定とは、精神的に非常に負担が大きい。指揮官は、把握できた状況の中から、何が敵に最も打撃を与えるかを考察する。ただ敵を撃破するだけでなく、可能な限りより早く、我の被害を少なくしつつ撃破しなければならないから。
2012-03-26 00:06:47指揮官は、部下に目標、特に地形目標を与える時には、部下の行動を束縛しないように気を付けなければならない。指揮官自身が何でも知っているつもりで、部下を多方向に派遣するが、彼らが目標を奪取しても、自分の目標達成に何ら役に立っていないというのは、陥りやすい罠である。
2012-03-26 00:11:00それ故に、部下には目標よりも、任務を与えよ。目標は方針を示すのに有用な場合もある。一つの技術としては、「(地形を)奪取し保持せよ」と言わず「(地形)付近の」と言う手がある。「80高地を奪取し、敵の迫撃砲陣地を攻撃せよ」ではなく、「80高地付近の敵迫撃砲陣地を攻撃せよ」というように
2012-03-26 00:14:26そうすることが良い場合もある。しかし、多くの場合はそうではなく、敵を圧倒するのに必要な流動性が作戦に求められる。「奪取し保持せよ」という言葉は、海兵隊の学校や訓練での命令で何度も使われてきたのだが。(今後は使わないようにしていく。)
2012-03-26 00:20:42以下派生。
@seibihei 迫を直接喰い散らかします。 火力を奪います。 うまくすれば予備の投入を強要して敵の行動を制限できるし。
2012-03-25 23:46:32@seibihei 今想定だと戦闘団の機甲部隊は渡渉可能ですか、戦車が通過可能な目標までの良好な機動路の有無も知りたい。歩兵は機甲部隊の速度に追随可能な車両はありますか?
2012-03-25 23:57:59@kyuumaruTK 道路は150高地~120高地~東橋~80高地~北橋の道と、150高地~200高地~西橋~80高地の2本。渡渉点の状況、路外機動の可能性は、本文にもあるとおり「現地に行かないと分からない」
2012-03-26 00:00:33以下、派生の派生。
90式氏(@kyuumaruTK)による補足
直接敵と当たると火力支援された陣地に正面から当たる羽目になる。迂回出来るならばしたほうがよい。しかも、今回なら困難はあるだろうが迫が喰えそうな位置にいる。
2012-03-26 00:12:56この場合、FEBAの敵が迫に駆けつけるとしたら我に背中を晒す羽目になるので、そちらではなく予備の逆襲をEEIとして気にすべきだ。FEBAの動きは接触を保った我から動向を確かめればよい。 無論、これは『我の速度が敵の反応に優越可能ならば』の場合である。
2012-03-26 00:15:21@bouninng 一番気にするべきこと。 今回なら、迫の救援に敵の機動予備である増強戦車中隊なんかが出てきたら、前進を停止して遅滞あるいは応急防御に移って航空支援か砲迫火力で機動予備の拘束にシフトする。
2012-03-26 00:20:56