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f_zebraさんによる、「リスクを意識しないというのはリスクがないということではありません。」

現代に産まれて本当によかった。 衛生面や食の安全から言えば、「昔はよかった」とは一概に言い切れませんよね。 あったかいご飯をたらふく食べられて、蛇口をひねればきれいな水が出て、ゴミ収集車がゴミを持って行ってくれることに感謝して生きようと思います。
科学
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Flying Zebra @f_zebra
放射線のリスクについて、「目に見えない」を強調する報道等にはずっと違和感を持っていました。人間の生命や健康に影響を与えるリスクの中で、5感で知覚できるリスクがどれだけあるのか、ちょっと考えてみれば分かりそうなものです。
Flying Zebra @f_zebra
世界で人が死亡する原因のトップは微生物感染症だと思いますが、ウイルスにしろ細菌にしろ、顕微鏡でようやく「見える」程度です。化学毒性のある物質でも、毒性の強いものは味覚や嗅覚で知覚できる濃度より何桁も小さい濃度が致死量です。
Flying Zebra @f_zebra
我々の日常は人工、天然を問わず様々な毒物、有害物に囲まれているわけですが、その多くは簡単には「測定」もできません。どれだけの害があるかもよく分かっていないものの方が多いくらいなのですが、気にしても仕方ないのでほとんどの人は気にすることなく生活しているのです。
Flying Zebra @f_zebra
それらに比べ、放射性物質、特にγ線を出す核種は簡単な機器で容易に測定でき、かなり「見えやすい」部類だと思います。放射線が生体に影響を与えるメカニズムもほぼ解明されており、微量化学物質(天然も含む)の影響などに比べるとその危険もよく「分かっている」方です。
Flying Zebra @f_zebra
現代人の生活は、人類1万年の歴史の中でほんの数百年ほど前までは全く経験のない特殊な環境に曝されています。合成化学物質や電磁波等に留まらず、日光に依存しない生活様式や短時間での長距離移動によるストレスも、最近まで地球上の生物が経験したことのないものです。
Flying Zebra @f_zebra
これらの一つ一つが健康や生命にどのような影響を与えるかはほとんど分かっていませんが、結果的にヒトの寿命は延びているので、トータルすればデメリットを遙かに上回るメリットがあるのでしょう。現代人の生活はとても「不自然」なものですが、それは大きなアドバンテージでもあるのです。
Flying Zebra @f_zebra
日常の生活の中で、実際には存在するリスクをほとんど意識せずに済む社会というのはそれだけ低リスク、つまり安全な社会ということで、日本の社会は世界でも類を見ないほど「安全」なのです。もちろんそれは比較の問題であって、リスクを意識しないというのはリスクがないということではありません。
Flying Zebra @f_zebra
少し話は逸れますが、「医者がミスをしなければ患者は死なない」などと思い込んでしまう人が一定割合いるというのは、医療のレベルがそれだけ高いということでしょう。医療サービスに限らず、エネルギーや食糧の安定供給、それなりに保たれた治安など、日本では当たり前ということはたくさんあります。
Flying Zebra @f_zebra
これまで意識することのなかったリスクにいきなり直面して、パニックになるのはある程度仕方のないことでしょう。でも、しばらくしてパニックが落ち着けば振り返って見直してみるというのが成熟した社会の構成員に求められる「知性」ではないでしょうか。

コメント

madaraya @madaraya 2012年3月31日
否定するところが全くない、いちいち同意なまとめ!!
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