- takohati_zombie
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小林教授の話でも、STSは政府の科学技術教育や科学技術政策に資する学問として存続してきたような話だったし、それはそれで別に問題はないんじゃないかと思ったが、「権力対市民」の構図を掲げる人にとってはそれは大問題なのかな(笑)。
2012-03-30 07:22:44これまで聞いている話の範囲内でも、STSは元々政府に近いところにポジションを持っているのが当たり前の学問じゃないかと思うので、たしかに市民サイドに立って反権力闘争みたいなフェーズに持っていくことも理屈の上なら可能だけど、それは無理筋なんじゃないかと思う。
2012-03-30 07:29:51市民のコミットについても、元々が合意形成みたいなところが目的なわけであって、別段権力対市民みたいな構図の問題ではないはずなんだよね。
2012-03-30 07:30:47誤解のないように言い添えておくと、オレはSTS自体は必要な学問だと思っているし、自然科学者集団に科学技術と社会の関わりまで検証しろと謂うのは無理筋なんだから、そこは社会科学が担保すべき事柄だと考えている。
2012-03-30 07:35:10ただ、そこで恣意的なインチキをやって社会科学と自然科学のイニシアチブ闘争とか、政治的な反権力闘争とか、挙げ句の果てには反科学主義の道具になるのは、学問としてどうなのよ、と謂う話であって。
2012-03-30 07:36:18それをオレみたいな外部の人間や自然科学者が批判するのでは、STSが学問としての自浄作用を発揮したことにはならないし、変な闘争の構図を生むばかりだから、内部で議論があるのだとしたらそれを「見える化」してよ、と謂う話をしているんだよね。
2012-03-30 07:40:37そう謂うのはあんまり聞こえてこないけど、どこかにあるんだったら読んでみたい。もしも立場的な諸事情で何も言っていないのだとしたら、それこそ一部のSTS研究者が自然科学者を批判しているのはそう謂う問題じゃなかったの?と謂う話になるし。
2012-03-30 07:44:26@chronekotei 今STSで目立っている人たちの共通点は1)科学者の責任を問うケースとしてイギリスBSEの話にこだわる、2)科学者には責任がある、問わなければいけない、という結論になる、3)言葉の定義に無頓着、論理の組み立ても気にしていない、というのがあると思うのです。
2012-03-30 08:02:46@chronekotei これって御亭御指摘の通り、結論ありきで批判することが自分たちの存在である、ということを体現しているのかもしれないです。BSE以外の例はないのか、社会の側の責任を問う議論はないのか、タームのあいまいさは気にならないのか、というのは常に気になるところです。
2012-03-30 08:03:32@mkatolithos 「もうダマ」のレビューですでに指摘しているんですが、平川さんに関しては積極的にタームの多義性を利用している節がありますね。
2012-03-30 08:04:32@chronekotei 正義を掲げ世間の注目を浴び先鋭化して消滅した(苦笑)学生運動の先例を参考にするのならば、セクト化するとしばらく内部批判がない状態が続くでしょう。STSの研究者団体が複数存在する、地域的な団体が活動の中心である、ということの意味を考えています。
2012-03-30 08:04:49@mkatolithos 内部ではかなり激しい議論があるかにも聞いているんですけどね。ただ、おっしゃる通り学問の性格が曖昧なのでグループ毎に同じ学問とは思えないような性格の違いがあると謂うこともあると思います。
2012-03-30 08:06:07@chronekotei 既に御存知かもしれませんが、御参考までに https://t.co/EbozEjw4
2012-03-30 08:09:54@mkatolithos このリンク先は以前読んだことがあります。まさに阪大のSTSとは対立的な考え方なんですが、こう謂うところからオブジェクションが上がらないものですかね。
2012-03-30 08:13:40@mkatolithos 以前からオレは「学問内部から何も声が上がらなかったら、一部の人たちの意見について外部から批判される場合に『STSは』と謂う主語の話になっちゃいますよ」と言っているんですが、まさに現在そうなりつつありますからね。
2012-03-30 08:22:49@chronekotei まずは「どうして学問内部で相互批判できないのか」っていうのを研究することになるのかもしれません。自然科学では、こいつ気に入らないがやっていることは評価する(あるいはその逆)ってのは普通のことだと思うのですが。もちろん人間関係を壊す恐れはあります(涙)。
2012-03-30 08:24:12@mkatolithos そう謂う事態はあり得ますね。震災後の社会状況は国際的にも社会科学方面からの関心を集めているでしょうから、外国のSTS研究者に「日本のSTSの失敗事例」みたいな形で研究されたら非常に不面目ですよね。
2012-03-30 08:26:06