- zyosehuinu
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煮わ師
@2w_a7
その言葉をきいて、「ど、どうしてそんなことを言うのさ…」とつぶやくこともなく、三男味噌カツは悲しげにこうべを垂れました。それをつぶやいてしまったら、生きていけないかもしれないと、無意識のうちにおもったからでした。
2012-04-02 01:55:27
煮わ師
@2w_a7
「燃えカスになるまで、ぐつぐつの油の中にしずんだほうがいいのかなあ…。」悲しいことを考えると、際限なくおちこんでいく性格の三男味噌カツは、考えれば考えるほど、悩めば悩むほど気分がおちこんでいきました。ついでに衣もしなしなになりました。
2012-04-02 01:58:49
煮わ師
@2w_a7
「そうだ、死のう。ぼくはもう味噌カツとして生きられない。」決心がついた三男味噌カツは、生まれ変わったらどて煮になりたいとぼんやり考えながら、ぐつぐつ油ヶ池にむかいました。
2012-04-02 02:00:58
煮わ師
@2w_a7
「ああっ、お母さんからもらった大切な衣が!」今までこんな距離を歩いたことがなかった三男味噌カツはびっくり。はげていくお腹をみて冷や汗をかきました。
2012-04-02 02:05:07
煮わ師
@2w_a7
「このままじゃ、ぐつぐつ油(略)につくまえにすっぽんぽんになっちゃうよ!」味噌カツ、切羽詰まったときほど、どうでもいいことを気にかけるものです。
2012-04-02 02:06:36
煮わ師
@2w_a7
しかし、お母さんに「一度決めたことは、しっかりとやり通すのが味噌カツだよ。」ときかされて育った三男味噌カツは、「こんなことで負けるもんか!」と奮い立ち、ふたたび歩みをはじめました。
2012-04-02 02:09:01
煮わ師
@2w_a7
ずりずり、ざりざり。油ヶ池は自転車で10分のところにありますが、味噌カツは自転車に乗れません。這いつくばりながら、地道に向かうしかありません。
2012-04-02 02:11:14