tsudaさんがRTしまくったtooorisugariさんの「動員の革命」評

まとめて読みたかったのでまとめました。
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このままなんとなく、あとウン十年も生きるなんてマジ絶望 @tooorisugari

津田大介「動員の革命 ソーシャルメディアは何を変えたのか」 アラブ諸国でSNSを背景に何が起こったか、表現の世界をSNSがどう変えたか、東日本大震災でSNSはどう使われたか等と共に、三人の人物との対談も収録。SNSの現在と未来を描く作品。 http://t.co/WMmZM6sR

2012-04-18 01:41:26
リンク t.co 黒夜行 動員の革命 ソーシャルメディアは何を変えたのか(津田大介) 諸事情あって、以前の『黒夜行 444冊目からの読書日記』をこちらに移しました。以前から見ていただいている方も、これから新しく見ていただける方も、どうぞよろしくお願いいたします。
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「動員の革命」 なかなか面白い作品だった。佐藤尚之の「明日のコミュニケーション」が、『SNSへの肌感覚のない人向け』だったのに対し、本書は『SNSへの肌感覚がそこそこある人向け』という感じがした。だから、SNSへの肌感覚があまりない人には届きにくいかもしれないけど、内容は刺激的。

2012-04-18 01:43:43
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「動員の革命」 本書で僕が特に面白いなと思った三点。それは、『「動員」というキーワード』『既存のメディアとソーシャルメディアとの関係性』『クラウドファンディングについて』の三つ。一つ目の『「動員」というキーワード』については、本書ではこんな風な文章がある。

2012-04-18 01:45:25
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「動員の革命」 『わたしたちを取り巻く情報環境は、ここ数年のソーシャルメディアの台頭によって大きく変わりました。その本質は、「誰でも情報を発信できるようになった」という、陳腐なメディア論で言われがちなことではなく、(続く

2012-04-18 01:46:15
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「動員の革命」 続き)「ソーシャルメディアがリアル(現実の空間・場所)を『拡張』したことで、かつてない勢いで人を『動員』できるようになった」というところにあるのです』

2012-04-18 01:46:34
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「動員の革命」 『その意味では、ソーシャルメディアというのは、実は人が行動する際に、モチベーションを与えてくれるもの―言い換えると背中を推してくれるメディアとして機能しているのです。(中略)ソーシャルメディア革命とは、「動員」の革命なのです。』

2012-04-18 01:46:55
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「動員の革命」 そしてその流れで本書には、デレク・シヴァーズという人がとある講演で言ったというある文章が引用される。デレクは講演で、ある一人の男が群衆の中で裸踊りを始め、次第に周囲に裸踊りをし始める人が増え、最終的にその場にいた全員が裸踊りをするという動画を見せた後で、こう言う。

2012-04-18 01:48:25
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「動員の革命」 『(この動画の)最大の教訓はリーダーシップが過大評価されているということです。確かにあの裸の男が最初でした。彼には功績がある。でも一人のバカをリーダーに変えたのは、最初のフォロワーだったのです。全員がリーダーになるべきだとよく言いますが、効果的ではありません(続く

2012-04-18 01:49:21
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「動員の革命」 続き)本当に運動を起こそうと思うならついて行く勇気を持ち、ほかの人たちにもその方法を示すことです。すごいことをしている孤独なバカを見つけたら立ち上がって最初に参加する最初の人間になる勇気を持ってください』

2012-04-18 01:49:41
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「動員の革命」 なるほど、と思わされました。確かに、初めにやった人間も素晴らしいけど、それに勇気を持ってついていった人間も素晴らしい。そして『動員』というキーワードをベースに著者はSNSは『最初のフォロワー』を生み出しやすいツールだ、と主張します。これは、本当に感心しました。

2012-04-18 01:50:59
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「動員の革命」 二つ目の『既存のメディアとソーシャルメディアの関係』について、ウィキリークスの創始者であるジュリアン・アサンジの、『不確かな情報の検証はプロの仕事。ソーシャルメディアはニュースへの多様な視点を提供するもの。そして拡声器であり、情報源である』という言葉が引用される。

2012-04-18 01:51:57
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「動員の革命」 そして著者はこう書く。『今後の情報は、速報はソーシャルメディアで、一次検証をプロが担当してマスメディアで報道を行う。そこから先はソーシャルメディアが再びいろんな視点を与え、埋もれるニュースを拾い上げ、重要度に応じてニュースを伝播させていく』 これもなるほどでした。

2012-04-18 01:52:20
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「動員の革命」 最後に『クラウドファンディングについて』。クラウドファンディングとは、援助を受けたい人がウェブ上で企画を提示、賛同してくれる人がいればその企画にお金を払う、そしてそれが成功すれば何らかのリターンがある、というようなモデルのことです(あくまで一例ですが)。

2012-04-18 01:53:24
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「動員の革命」 僕はつい最近、中公新書の「マイクロファイナンス」という本を読みました。マイクロファイナンスというのは、少額のお金を融資し貸し倒れ率を低く抑えるというモデルですが、そのマイクロファイナンスに非常に近いモデルが、既に今の日本でも存在しているということに驚きました。

2012-04-18 01:54:34
このままなんとなく、あとウン十年も生きるなんてマジ絶望 @tooorisugari

「動員の革命」 対談相手の一人である家入一真氏は、クラウドファンディングを行う「CAMPFIRE」を運営している。CAMPFIRE内では、東日本大震災に関わる企画もあれば、「中古で売られているファミコンソフトの裏に名前が書かれているものを本人へ返す」というようなお笑い企画もある。

2012-04-18 01:55:43
リンク CAMPFIRE(キャンプファイヤー) CAMPFIRE(キャンプファイヤー)- クラウドファンディング CAMPFIRE(キャンプファイヤー)とは、クリエイターが新しく個人のプロジェクトを立ち上げる際に、複数のファン(ユーザー)から少額(500円や1000円など)で支援を受け、創作活動のためのまとまった費用を得られるクラウドファンディングのプラットフォームです。
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「動員の革命」 それらに『共感』する人がお金を出し、金銭以外の何らかのリターンを得ることで双方が満足するというモデルを作り上げていて、これがもっと広まっていけばもっと面白いことになる。これは確かに、『動員』の先を行く、もっと可能性を秘めた革命になりうるな、という感じがしました。

2012-04-18 01:56:33