4/18の選択制カリキュラムに関する芦田先生の一連のツイート
- yamayu_7349
- 3142
- 0
- 1
- 4
今日は、どれくらいの合格率を目指して科目授業をやるのか、という点について、大学の教学部会で大議論になった。大半の議論は、そんなもの目指して授業なんてやるもんじゃないとのこと。はてさて。
2012-04-18 19:56:54議論がかみ合わない内にわかって来たのは、ほとんどの授業が選択科目の授業のカリキュラムでは、バトンタッチする科目が存在していないため、教員が目をつむればすべて済むということに慣れ切っている状態であることにはたと気づいた。
2012-04-18 20:02:30初学者のための語学講座のように科目目標が積み上がらないため、「基礎学力のない」学生はわからないまま放置され、「優秀な」学生は面白くなってきたところで放置される。
2012-04-18 20:20:34選択制カリキュラムの成れの果ては、概論講座や事例研究のオンパレードか、実務教員の自慢話か、ワークショップスタイルの発表型授業かのいずれかに終わる。こんな授業、10年学んでもろくな学生は生まれない。
2012-04-18 20:30:42要するに、科目授業は、横へ横へと広がっているだけで、上に積み上がらない。これに耐えられるのは、人に頼らない孤独な勉強を積み重ねてきた偏差値の高い学生たちだけ。
2012-04-18 20:39:20「基礎学力の低い」学生が、この横展開カリキュラムを経るとどうなるか。答えははっきりしている。“行動する”コミュニケーション派学生が生まれて来る。成れの果ては、名刺を持った起業家学生達だ。笑うしかない。
2012-04-18 20:44:12要するに、横展開カリキュラムは、高校までの時間割カリキュラムか、専門学校の資格カリキュラムとほとんど変わらない結果しか生まない。勉強嫌いはいつまで経っても勉強嫌いのままにとどまる。
2012-04-18 20:50:20その上、「基礎学力がない」からとか言って、高校や中学校の教科書まで使って、リメディアル教育とやらをやり始める。そんな授業についていけないから、“この”大学に入って来たのだのに。
2012-04-18 20:56:30冠詞や不定詞を高校の先生とは全く別の観点から深い理解を持って教えることができるのが大学教員の基礎英語ではないのか。なぜ掛け算が面積を生むのかを教えることができるのが大学教員の基礎算数ではないのか。
2012-04-18 21:00:28そもそも、基礎教育こそが、深い専門性を持ってこそ可能になる大学高等教育の意義ではないのか。基礎•基本ほど難しいものはないということを痛いほど知っている大学教員こそがそれを教えることができるのではないのか。
2012-04-18 21:03:19私が言いたいことただ一つ。バカこそ、大学へ来いということだ。大学の教員の専門性に少しでも触れないことには、バカは直らないぞ。心して進学して欲しい。今春大学へ入学した学生たち、入学おめでとう。心から諸君を歓迎します。
2012-04-18 21:12:35