原発事故によって食品汚染はどうなったの?(3月~11月の傾向と分析)

原発事故から1年が経過しました。 当初食品汚染の状況は、マスコミを通じて大々的に発信されていましたが、1年が経過し、その実態はあまり聞かれません。 ネット情報を集めて、食品汚染(特に地上食品)の傾向と分析を行いました。
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■■食品汚染の傾向
原発事故からまもなく牛や野菜などで放射能汚染が発覚しましたが、その後どうなっているのでしょうか?
厚労省の審議会資料によると、3月から11月において基準値を超えた食品の割合は減少傾向にあります。農家が対策をとったことで、汚染の進行度は一定食い止めることができたといえそうですが、品目によってはバラつきがあり、キノコ類と魚介類は汚染度が強いので注意が必要です。
http://twitpic.com/9ccl0l

Wedge Infinity
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1706?page=2
食品の放射能検査データ
http://yasaikensa.cloudapp.net/Default.aspx

●米
原発から飛散したセシウムは山脈で留まっており、ふもとに溜まっているようです(参考1)。その実例としても実際に山際に接している地域において生産された米からセシウムが検出されているのはそれが理由と言えます(参考2)。また、10~11月の検出量が増えているのは、今年分の収穫からの検出と言えそうです。

http://twitpic.com/9ccm50

※参考1
http://savechild.sub.jp/archives/197.html
※参考2
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_chosa/kome_kinkyu_chosa.html

●野菜類・果実類・キノコ類
発事故直後の3~6月時点で露地栽培物の野菜・果実が汚染をもろに受けたため、高い検出率となっていますが、その後ハウス栽培などへ移行するなどの対策が取られ、全体としての検出率が低くなっていったと考えられます。 その後、露地栽培にはセシウムが蓄積され、次第に検出量が増加したものと推測されます。※キノコ類については、ハウス栽培を除いて山のふもとに生息する為、高検出率になっていると考えられます。

野生きのこの汚染記事
http://blogs.itmedia.co.jp/sakamoto/2011/09/wild-mushroom-8381.html

●牛肉、牛乳
牛の汚染に関して、肉牛は藁を食べ、乳牛は牧草を食べるため、汚染された藁を食べた肉牛は汚染されているといわれていますが、乳牛も汚染された牧草を食べているため危険度という点では変わらないと考えられます。原乳はブレンドされるため、一部が汚染されていても濃度が薄まって検出されにくいというのが実態ではないかと思います。

参照「本当の食品 放射能 汚染」
http://kaisyosite.blog135.fc2.com/blog-entry-125.html

●魚介類
原発は海沿いに立地している点、放射能物質はは最終的に下流である海に流れ出るという点からも、魚介類の汚染は他の食品と比較して進行していると考えられます。