映画などの備忘録

Kosuke Niki @nikikosuke

【映画】『エレファント』（2003年 アメリカ）米コロンバイン高校銃乱射事件を題材にした作品。事件当日の学生達の様子を時間を交差させながら脈絡なくカメラで追うという作り方がとても面白かった。物語のピークはどこにもないが、事件が確実に近づいていることを徐々に察し、観ていて緊張する。

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【映画】『ブルーノ』（2009年 アメリカ）ハリウッドの大問題児サシャ・バロン・コーエンがゲイに扮し、有名になるためにアフリカでiPodと子供を交換したり、ロン・ポールを犯そうとしたりする超ゲスで悪趣味な半ドキュメンタリー。爆笑とガチのドン引きが混在。是程の変態は評価に値する。

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【映画】『おんなの河童』（2011年 日独合作）結婚を控えた明日香の前に、昔の同級生で事故で死んだ青木が河童になって現れる。青木は死神（ヒッピー風）から明日香の余命を聞かされ、彼女を守るために頑張る。っていうピンクミュージカル映画。圧倒的な説明不足で進む物語。すごすぎる。超B級！

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【映画】『ばかのハコ船』（2003年 日本）あるカップルが健康飲料「赤汁」を売るために彼氏の田舎へ帰り奮闘（？）する。山下敦弘監督らしい素朴で滑稽でほっこりする物語。大切な人と観ると多分複雑な気持ちになる。「映画だからね」という言い訳が全く聞こえない稀有な作品だと思う。オススメ。

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【映画】『刑務所の中』（2002年 日本）主人公ハナワ（山崎努）の刑務所での充実した毎日を描く。2002年とは思えないほど伊丹十三的趣きがありシュール。ハナワの独白に何度も笑う。協力隊訓練所で就寝前に流れていた音楽が、ここでも就寝時に流れていたことが大変感慨深い。満点に近い作品。

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【映画】『選挙』（2007年 日本）川崎市市議会補欠選挙を落下傘候補として戦う山内和彦を追ったドキュメンタリー。もうどこから突っ込んで良いかわからないけど、とにかくものすっっっっっっっっごく痛々しい内容。本人や妻、支援者がもらす選挙の実態が衝撃的で、深く感動した。よくできた映画。

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【映画】『ランナーズハイズ』（2011年 日本）前野朋哉の短編。次の大会でトップを目指す女子マラソンランナー小島を、自転車に乗ってひたすら声をかけながらついていくコーチ。小島が速すぎてついていけないコーチの前にもう一人の自分が現れる。息を飲まない結末が、心をじんわり温めてくれる。

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【映画】『GOGOまりこ』（2008年 日本）前野朋哉の短編。どこにでもあるか知らんが、どこにでもありそうな田舎の女子高生の一日。田舎がとてつもなく退屈すぎて、東京に淡い期待を抱く。こういう、半分に割ったスイカを種まで丸ごとバリバリ喰らう女の子、好きです。

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【映画】『モンゴル』（2007年 ドイツ・カザフスタン・ロシア・モンゴル合作）世界の半分を支配することになるモンゴル帝国を作り上げたチンギスハンの生涯を、浅野忠信が演じたことで知られる「名前しか知らない超大作」。壮大でありながら派手すぎない演出が良い。あと浅野さんゴツすぎ。好き。

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【映画】『脚の生えたおたまじゃくし』（2010年 日本）バカで従順な中三男子が繰り広げるハートフル童貞映画。我慢できそうでできない「間」が多くて何回もズッコケる。あるシーンで超吹いたのと、不良番長役の女がゴリラすぎてマジで恐いことを除けば、全体的につかみ所がなくて、かなり好き。

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【映画】『ジャポニカ・ウィルス』（2006年 日本）謎のウイルスが蔓延しつつある日本で生きる男の話だけどパニックホラーではない。リアルなのかシュールなのかずーとわからないまま話が進むけど、結末がなんかすごくて息をのんだ。斉藤陽一郎に釣られて借りたら、やっぱりよかった。希望と絶望。

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【映画】『ゴーグル』（2005年 日本）父親から虐待を受ける男の子ハルキと、クラスで仲間はずれにされる女の子カツキの小冒険。たった1時間ほどの作品。ごく普通の登場人物と柔らかい映像が、この映画に深みを与えている気がする。あと、下手な演技でしか伝えられないことは確かにある。秀作。

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【映画】『スクールデイズ』（2005年 日本）あー、森山未來はなんだかんだ面白いなー。段々現実とドラマの境が薄まっていく主人公を熱演。けどあれだ、具合悪いと映画って観れないわ。観れないというか入り込めない。表面だけすくって観た感じだ。田口トモロヲのドアップシーンは良かった。以上。

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【映画】『カラフル』（2010年 日本）森絵都原作。中学生に生まれ変わった「僕」が人生をやり直す物語。死ぬ気で生きてようやく見えるものを、これほど真に迫るものとして提示してくれたアニメ映画は初。ずば抜けた心情描写と宮﨑あおい、麻生久美子、高橋克実の演技がとても良い。涙止まらん。

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【映画】『運命じゃない人』（2004年 日本）5人の視点で描かれる恐くないサスペンス。複数の時間軸で見せる系。前半とてもハートフルで、ともすれば勇気すらもらったが、方向性が2転3転するので見応えはある。山中聡は芝居っぽくて、霧島れいかは可愛くて、中村靖日はCGみたいで良かった。

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【映画】『シーサイドモーテル』（2010年 日本）好きな俳優が２人以上出ている映画は、迷わずDVDを借りることにしている。今回は麻生久美子と古田新太と山田孝之。11人の男女が一つのモーテルで繰り広げるアレコレ。麻生と古田と山田、撮影と美術は良かった。うん、それらは良かった。

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【映画】『東京の嘘』（2007年 日本）長いMVを見ているような作品。象徴的な色相と音楽が何を伝えたいのかはよくわからなかったけど、美しい。物語の輪郭はぼやけていて、それが妙に良かった。ピーピングトムの伝説を引用していたのは何だったんだろう。次にこの映画を見るのは20年後位かも。

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【映画】『太陽』（2005年 ロシア・イタリア・フランス・スイス）終戦前後を孤独に過ごした昭和天皇の苦悩をイッセー尾形が演じる。事実か否かは置いておいて、神格を自ら放棄する天皇の姿がショッキングだった。ラストシーンの天皇の表情が頭に残る。喜劇的な要素が悲劇を一段と浮き彫りにする。

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【映画】『最低』（2009年 日本）ナチュラルな映像、日常の風景、どこにでもある最低な恋愛を描いた作品３本立て。最低だけど、ある意味ではこうあるべきっていう姿。出てくる女性が全員可愛いのがホント救いようがない。言っとくけど超面白い！久々に素晴らしい作品に出会った。全ての男女必見。

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【映画】『コスプレの人』（2006年 日本）結婚生活のマンネリ予防に旦那にコスプレをさせる妻と、駄菓子メーカーでストレスをためる旦那の物語。エロス抜きにしても内容があり爽やかな感動を味わえる作品だった。全体的に淡くコミカルで、良い。そして脇役の諏訪太朗が渋い。R-15指定。

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【漫画】『耳かき仕事人サミュエル』（2011年 堀道広）ピエール瀧が雑誌で紹介していたので飛びついた読み切り漫画。程よいナンセンスと無駄なシリアスさと個性的な画風で心をつかまれた。全編通してじんわり込み上げる心地よい不完全燃焼感。見ただけで吹き出しそうになる強烈なキャラクターも。

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【映画】『サノバビッチ☆サブ〜青春グッバイ〜』（2000年 日本）チープな映像、意味不明な音楽、キモイ演技、ゲスな内容でお送りする傑作青春映画。猫のホテル劇団の人とかが出演。全く示唆に富まない作品だけど、最後の方で脳みそが超解放して、簡単に悩みが解決する。すごい。メンス…

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【映画】『立喰師列伝』（2006年 日本）押井守監督のアニメ作品（実写との融合）。立喰師なる、無銭飲食の玄人たちの歴史を、民俗学的解説していくというもの。信じられないほどくだらない中身を、とことんシュルレアリスムな世界観で描いていてワロタ。実在の人物名や企業名も登場。秀逸！

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【映画】『DEAD END RUN』（2003年 日本）「逃げる男」を３つのストーリーで見せる石井聰亙監督作品。ほとんど意味不明だったけど、伊勢谷友介とかけ合う粟田麗の声と踊りがとっても美しかったので合格。『Shuffle』の疾走感とは違うジャンルの疾走感。ファンタジー。

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【映画】『ブルーバレンタイン』（2010年 アメリカ）ある夫婦の愛が壊れていく様と、彼らが若者だった頃の、出会って気持ちが盛り上がっていく様が交互に映される。単純に「切ない」だけでは終われない余韻が残る。男ってこうだよね、女ってこうだよね、って思う人も多いかも。一人で見る映画。