信頼できない語り手と叙述トリック
叙述トリックとは「作中人物が作中人物に仕掛けるトリック」ではなく、「作者が読者に仕掛けるトリック」である。当然、フェアな叙述トリックとアンフェアな叙述トリックが存在する
2012-04-30 02:50:31ジーン・ウルフのように「信頼できる作者」が「信頼できない語り手」の小説を書く場合、読者は「これはフェアプレイの〝はず〟である」と想定し、叙述トリックを解こうとする
2012-04-30 02:53:28一度も信頼できない語り手を使ったことがない作家は、留保付きで「信頼できる」作家群に放り込んでもいいんでしょうかね。
2012-04-30 03:06:59作中に作家が登場し、その作家が書いた小説(作中作)が登場する。作家は「この小説の中には叙述トリックが仕掛けられている」という言葉を残し死ぬ。探偵役はその小説の舞台に行き「作中作の叙述トリック」を解こうと考える。///
2012-04-30 03:02:09「叙述トリック」についての議論
うーむ、「「男だと思った? 残念。女でしたー」ってだけじゃトリックじゃないよね。」っていうのはどうなんでしょう? 「面白くないよね」ならわかるんですが……。
2012-04-30 07:54:08ちなみに、「(三人称での)地の文の嘘」は「原則的にアンフェアな叙述トリック(の一種)」だと考えています。おそらく異端だとは思いますがw
2012-04-30 07:57:06異端、というより「言葉の誤用」だと思います。RT @toru_hikawa: いや、異端じゃないでしょう。ぼくもそう思いますよ。 RT @youmoutei ちなみに、「(三人称での)地の文の嘘」は「原則的にアンフェアな叙述トリック(の一種)」だと考えています。//
2012-04-30 13:29:38作者のミスで地の文に「嘘と言われても仕方のない記述」が残ったのなら、「ここはアンフェアだね」と言うのも分かります。しかしたとえば、女である登場人物をずっと「男」「彼」と記述していて最後に「彼は実は女でした」と書いたとしたら、ここには何の「叙述トリック」も使われていない。→
2012-04-30 13:33:27→夕べの繰り返しになりますが、「叙述トリック」はプロットではなくてテクニックであり、もっと言うとミスディレクションの集合体です。「叙述トリック」という言葉の成り立ちをもう一度考えれば分かると思います。
2012-04-30 13:37:23これは同意なのですが、「嘘」も極端なミスディレクションといえるのでは。 RT @sukiyapotes →//「叙述トリック」はプロットではなくてテクニックであり、もっと言うとミスディレクションの集合体です。「叙述トリック」という言葉の成り立ちをもう一度考えれば分かると思います。
2012-04-30 13:40:31大胆な意見ですね。…う~ん。さすがにそれは納得できませんね。RT @youmoutei: これは同意なのですが、「嘘」も極端なミスディレクションといえるのでは。
2012-04-30 13:46:08@sukiyapotes いえ、納得までしていただかなくてもかまわないのですが……「地の文の嘘」そのものは「叙述」によって騙す「トリック」といえるのですから、「叙述トリック」の一種である、という見方は成立するのではないかと思います。
2012-04-30 13:49:20@sukiyapotes (続き)先にも書きましたように、「異端」だとは思いますが、「誤用」とまではいいきれないのではないかと。
2012-04-30 13:50:06「叙述トリック」を『「叙述」によって騙す』と解釈するのはどうでしょうか。だったら騙す小説は全部「叙述トリック」じゃないですか?RT @youmoutei: //「地の文の嘘」そのものは「叙述」によって騙す「トリック」といえるのですから、「叙述トリック」の一種である、という見方//
2012-04-30 13:54:03@sukiyapotes ああ、すみません。「騙す小説は全部」とおっしゃるのが、例えば「作中の犯人が他の登場人物に対して仕掛けるトリックによって読者も騙される作品」も含めて、ということでしたら、それは私も「叙述トリック」には含めません。「叙述のみによって騙す」というべきでした。
2012-04-30 14:00:09