宗教法人の公益性

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

ここ数日、あまりにも阿呆らしい「宗教法人課税論」を連発して目にし、当方ほとほと辟易しておるので、当方自身の備忘として、もう特に人目も意識せず、自分の考えを連続で書き綴りまとめる。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

宗教法人に課税優遇があるのは、宗教の聖性を国が尊重しているからでもなんでもなく、ただ単に宗教法人は「公益法人」に含まれるからである。だから同じ公益法人である学校法人や社団法人なども、宗教法人と同じように課税優遇があるのである。

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宗教法人に課税優遇があるのは、宗教の聖性を国が尊重しているからでもなんでもなく、ただ単に宗教法人は「公益法人」に含まれるからである。だから同じ公益法人である学校法人や社団法人なども、宗教法人と同じように課税優遇があるのである。

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「創価学会や葬式坊主に腹が立つので宗教から税金取ろう」ということで宗教法人の課税優遇を撤廃したら、法的には学校法人や社団法人の課税優遇もその根拠を失ってしまう。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

「創価学会や葬式坊主に腹が立つので宗教から税金取ろう」ということで宗教法人の課税優遇を撤廃したら、法的には学校法人や社団法人の課税優遇もその根拠を失ってしまう。

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宗教法人から民間企業並みに税金取ったら、明治神宮や靖国神社は多分固定資産税に圧迫されてつぶれる。それと同じように、仙台市内に山1個持ってる東北大学や、東京大学のスーパーカミオカンデにも固定資産税をかけるつもりなのかね、世の「単純課税派」諸氏は。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

宗教法人から民間企業並みに税金取ったら、明治神宮や靖国神社は多分固定資産税に圧迫されてつぶれる。それと同じように、仙台市内に山1個持ってる東北大学や、東京大学のスーパーカミオカンデにも固定資産税をかけるつもりなのかね、世の「単純課税派」諸氏は。

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宗教、学校、社団などの「公益法人」に税金がかからないのは、彼らの活動は「公益」、つまり結局「みんなのため」になるので、税金取らなくたって世に貢献してくれるだろうということで取らないわけだ。だから宗教課税論は「公益とは何ぞや」の話が軸になるべきで、創価や葬式の話をしても結局ズレる。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

宗教、学校、社団などの「公益法人」に税金がかからないのは、彼らの活動は「公益」、つまり結局「みんなのため」になるので、税金取らなくたって世に貢献してくれるだろうということで取らないわけだ。だから宗教課税論は「公益とは何ぞや」の話が軸になるべきで、創価や葬式の話をしても結局ズレる。

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まあ現実的に現代日本の寺の主要業務が「葬式」になってるのは否定しない。だから宗教、特に仏教への課税を語る場合は「葬式に公益性ってあるの？」という議論が必須になる。「戒名料はボッタクリか否か」という話は、関連事項ではあろうけど正面からの議論じゃなかろうよ。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

まあ現実的に現代日本の寺の主要業務が「葬式」になってるのは否定しない。だから宗教、特に仏教への課税を語る場合は「葬式に公益性ってあるの？」という議論が必須になる。「戒名料はボッタクリか否か」という話は、関連事項ではあろうけど正面からの議論じゃなかろうよ。

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以前ラブホテルを経営してる新興宗教があってえらくたたかれたが、もしあの宗教が「われわれは人類愛、人類繁栄を教団とする教団でラブホはその公益宗教施設」と強弁したらどうなったんだろう。悪いが行政にその「宗教性」の善悪を判断することは出来ないし、またしちゃいけないことだ。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

以前ラブホテルを経営してる新興宗教があってえらくたたかれたが、もしあの宗教が「われわれは人類愛、人類繁栄を教団とする教団でラブホはその公益宗教施設」と強弁したらどうなったんだろう。悪いが行政にその「宗教性」の善悪を判断することは出来ないし、またしちゃいけないことだ。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

逆に、ずっと山にこもって世間と没交渉でひたすら坐禅してるような、道元の初期曹洞宗教団のような新宗教が現代日本にできたとして、そういう集団に「公益性」はあるのかどうか、ちょっと疑問だわな。道元は宗教法人法を字面どおり解釈すると、法人格を取れない可能性が高い。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

逆に、ずっと山にこもって世間と没交渉でひたすら坐禅してるような、道元の初期曹洞宗教団のような新宗教が現代日本にできたとして、そういう集団に「公益性」はあるのかどうか、ちょっと疑問だわな。道元は宗教法人法を字面どおり解釈すると、法人格を取れない可能性が高い。

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世の「単純課税派」があまり見ようとしないことなんであるが、宗教法人格（税制優遇）の取得は、別に「宗教団体」にとっての必須条件でもなんでもない。法人格を持たず、つまり民間企業波に税金払って「宗教活動」してる団体はそれなりにあるのである。「宗教＝税金を取られてない」わけではない。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

で、いろんな条件を満たして「公益法人」であると行政が認めた宗教団体は「宗教法人格」を取得して、晴れて税制優遇をゲットできるわけだ。つまり宗教の税制優遇はそれなりの審査を経た上で行政が宗教団体に付与しているもので、宗教団体の「天賦の権利」ではない。行政は申請を却下することもできる。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

現実的に一度行政が与えた宗教法人格を剥奪するってのはすごく難しいんだけど、創価や葬式坊主から税金取りたいのなら、彼らが「公益にかなってない」というところから議論して税金を取っていく話をしていくのが筋なんじゃなかろうか。どうも「貯め込んでるから取れ！」みたいな話ばかりで辟易するよ。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

で、当方は一応中外なんて会社にいてだね、葬式仏教に公益性があるかどうかは分からんが、包括法人にはあまり公益性はないんじゃなかろうかという意見の持ち主なの。彼らの言い分はあるだろうけど、ほぼ何もしとらんよ。宗教課税は、包括法人を締め上げることが一丁目一番地だと思ってるわけだ。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

包括法人は被包括から宗費を取って運営されてるわけだから、包括に課税すれば「全国のお寺から等しく税を取っている」という構図は成り立つ。それによって包括は宗費を上げてくるかもしれんけど、それは宗議会の議決なく出来ないんだから、各教団の「民意」がどう出るかさ。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

話が戻るが、宗教法人に税制優遇を与えているのは行政の認証であって、「宗教団体が持つ固有の権利」でも何でもない。すでに認証されてる法人はちょっと横において、宗教から税金取りたいなら、この入り口を絞る方法が一番現実性がある。しかしまあ、現実的にはずいぶんザルなわけだ。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

当方はいろんな寺に取材に行って、普段寺に寄り付きもせん地元の議員や実業家なんかが、なぜ総代なんだろうか、見栄坊な住職だと感じてたんだが、そういうのを入れとくと宗教法人格を取るのにえらく有利だというんだね。つまり行政の認証現場からして「公益は何か」なんて考えておらんのよ。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

仮に宗教から税金を取ることになったとして、その「取る方」が宗教法人の「公益性」についてこんな態度なんだもの。こりゃ世論がどれだけ盛り上がろうと、なかなか難しいよ。「税金払わずぬくぬくしてる坊主」が仮にいたとして、それを生み出してるのはほかならぬ課税側なんだ。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

寺の敷地に檀家の荷物を置いてたから「倉庫業」だとか、宗内の学生を住まわせてたから「旅館業」だとかいって、その面積の固定資産税を税務署が要求するようなことが起きてるそうだが、課税側も「公益性」という正面からの問題をとらまえた話をする気は多分ないんだな。というかできないんだろう。

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

当方自身は教学の専門家じゃないんで深入りしたくないんだが、葬式に公益性はあるのかどうかと問われたら、多分あると思う。寺で喫茶店やったりするよりあると思う。すごい邪推だけど、寺で喫茶店やってる坊さんたちってのは、自分たちの葬式の公益性に自信がないのじゃないのか。だから嫌なんだ。