茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの「現時点での原発に対する見解」まとめ
- toshihiro36
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↓飯田哲也さんの反論のまとめ
さて、飯田さんからいただいたツイートも読ませていただいたことですし、今日の時点での、私の原発に対する見解をまとめて、この問題についてはしばらく沈黙したいと思います。
2012-05-06 13:48:13これからのツイートで、現時点での見解を表明したあとは、私はしばらく沈黙して「考慮時間」に入ることにします。原発は重要な問題だとは思いますが、どちらの立場の方も、使っている表現があまり論理的ではなく、そのような意味のない言い合いに巻き込まれるのはあまり好きではありません。
2012-05-06 13:50:02結論:私は、原発の現時点での再稼働を求めません。理由:福島第一原発の後の国民的議論の中で、合意が形成されていない以上、原発を急いで再稼働させる条件がないと考えます。
2012-05-06 13:52:03社会的実験:原発なしで日本の電力が支えられるのかどうか、社会実験をすれば良い。足りると主張している方々が正しいのか、足りないと主張している方々が正しいのか、その影響も含めて、実際にやってみれば結論が出るでしょう。
2012-05-06 13:53:15再稼働の準備:ただし、不測の事態に備えて、原発を可及的すみやかに稼働させる準備だけは、しておくべきだと考えます。節電しても、なお無視できない影響がある場合は、すみやかに稼働して、電力を供給する準備をしておく。
2012-05-06 13:54:44陰謀説の停止:原発と同時に、電力会社、政府、メディアに対するいわれのない陰謀説も、停止する。論理やエビデンスに基づかない感情論は、意味がありません。
2012-05-06 13:55:28エネルギー安全保障:私は、原発の停止による発電コストの上昇をもって、直ちに原発の必要性を主張するものではありません。あくまでもエネルギー安全保障を第一に考える。その意味で、原発というオプションは、維持するべきものと考えます。
2012-05-06 13:57:19徹底した透明性:電力会社、政府、メディアは、余計な陰謀史観を勢いづけさせないためにも、今後、政策決定の過程を、徹底的に透明にすべき。原発政策についての意志決定は、日本の民主主義の成熟の試金石となるべきでしょう。
2012-05-06 13:59:07現場で働いている方へのエール:福島第一原発で働いている方々、各地の原発で、保守、点検、修理等にかかわっている方々に対して、物心共にエールを送りたい。今後の困難な状況の下で、原発の現場にいる方々の元気が、日本の元気の素です。
2012-05-06 14:01:42放射線の健康被害についての透明性:客観的なデータの提供と、健康被害についての科学的知見を、徹底的な透明性の下開示することで、リスクの正しい評価と、もし過剰な不安があるならばその払拭、風評被害の防止に努める。
2012-05-06 14:03:12私の意見の要約:原発の再稼働は、国民的合意ができないうちは行わなくてもいいと考えます。不測の事態に備えて、再稼働が可及的すみやかに行える準備はしておくべき。エネルギーのコスト上昇は甘受したとしても、エネルギー安全保障は看過すべきではない。
2012-05-06 14:06:45最後に一言:脱原発、反原発を唱えている方々が、(主観的)善意に基づいていることは理解しますが、その言説はしばしば感情的で、他者に対する想像力や敬意に欠けています。目的が正しければ、手段や表現は何でも良いということにはなりません。
2012-05-06 14:07:57