双極性障害をめぐる最近の動向

ツイートが少ない割に、出てきそうな話題が網羅されてる。自分は参加してないけど、まとめてしまいました。
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p_shirokuma(熊代亨) @twit_shirokuma

@hotsuma ただ少なくとも、DSM-IVで定義されるところのBPDに対して精神療法だけというアプローチはそもそもあり得ないだろうなと思いますし、コンセプト的にもDSMの思想とはあんまり合致しないだろうとも思っています。

2010-06-18 22:01:55
p_shirokuma(熊代亨) @twit_shirokuma

2003年頃の精神薬理学の教科書には、BPD(DSMにおけるBPD)の薬物療法は補助的な水準のことしか書いてなかったけど、これからどうなるのかは楽しみなところ。知見が出るなら、最大限に利用し尽くそう。エビデンス的にもイデオロギー的にも。

2010-06-18 22:04:05
p_shirokuma(熊代亨) @twit_shirokuma

現時点での個人的な印象のレベルでは、BPDに対して気分安定薬や非定型抗精神病薬を出せば、自傷行為の質と量はかなりマシになるという印象はある。treatmentという次元では充分すぎるほど。だから必ずアプリケーションを考えるし、また考えるべきだと思う。

2010-06-18 22:16:44
p_shirokuma(熊代亨) @twit_shirokuma

ただ、そこで得られる自傷行為の質と量の改善という奴だけでは、コーピングの方向性や気質と因縁の紡ぎ方を変えることが出来ない、というところはあると思う。もちろんこれはDSMという思想とは相容れないところだろうけど。自分は東洋人だから、そういう事も時々意識してしまう。

2010-06-18 22:20:31
afcp @afcp_01

すみません、自分は参加してないですが、面白そうなのでまとめてしまいました。「双極性障害をめぐる最近の動向」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/30113

2010-06-18 22:28:53
p_shirokuma(熊代亨) @twit_shirokuma

@afcp_01 割と恥ずかしくて、もう少し慎重な物言いをすべきだったかもしれないと反省中なう。

2010-06-18 22:37:39
afcp @afcp_01

いえいえ、その勢いがついったのいいところ。内容も真っ当だと感じましたし。勉強させていただきました。 RT @twit_shirokuma: @afcp_01 割と恥ずかしくて、もう少し慎重な物言いをすべきだったかもしれないと反省中なう。

2010-06-18 22:41:53
p_shirokuma(熊代亨) @twit_shirokuma

@afcp_01 すいません、ちょっと安心しました。それはともかく、どこをどう見てもBPDと診断したくなるような人がバルプロ酸やリチウムで劇的に落ち着いて社会適応も広がるのを何度か経験すると、やっぱり薬物療法を意識しないわけにはいかなくなっちゃいます。

2010-06-18 22:46:26
afcp @afcp_01

リチウムはなかなか勇気が要りますけど…。確かに使いたくなります。 RT @twit_shirokuma: @afcp_01 どこをどう見てもBPDと診断したくなるような人がバルプロ酸やリチウムで劇的に落ち着いて社会適応も広がる

2010-06-18 22:52:13
p_shirokuma(熊代亨) @twit_shirokuma

@afcp_01 はい。リチウムは(こちらが望んではいなかった)入院加療という場面になった時にちょいと使ったら凄い変化を呈した、という感じでした。何も考えずに外来で処方しちゃうと、やっぱり大量服薬が怖いですから。

2010-06-18 22:54:40
ほつま @hotsuma

少しtweetを追加しました。生物学的研究をしている人は双極I型障害とその他の違いを強調する傾向がありますね。 B! http://togetter.com/li/30113

2010-06-19 07:42:40
Shin Luke Nakaji @Luke_629

1型と2型が生物学的に別物、または、無意味という説もありますね。ベルメイカー先生の講演で聞きかじりました。 RT @hotsuma: 少しtweetを追加しました。生物学的研究をしている人は双極I型障害とその他の違いを強調する傾向

2010-06-19 08:08:36
ほつま @hotsuma

@Piologue 症候学的に類似点があって、いわゆる気分安定薬に反応しやすい、という点を除くと、全然違う病気を一つのカテゴリに含めてしまっているのかもしれないですね

2010-06-19 08:43:28
Shin Luke Nakaji @Luke_629

@hotsuma しかも、2型にはリチウムより抗うつ薬の方が有効という知見が増えている印象です。そもそも、2型って、本当にあるんでしょうか?外来やりながら、そんな曖昧な集団を分類する意味がよく分からないのですが。なんてことは、怖くて発言できません。

2010-06-19 09:05:48
【世界最速うつ治療家】菊地一也 @kikuchikazuya

単極性うつと双極性うつを分けなければならなくなったのは、単に薬での治療を主体に考えているから。薬を使わないで治療するときには、分類することに大きな意味はない。

2010-06-19 09:11:44
【世界最速うつ治療家】菊地一也 @kikuchikazuya

ましてや、双極性うつを1型2型などと分類する意味合いはさらに薬で治療しない場合には意味がない。

2010-06-19 09:12:43
【世界最速うつ治療家】菊地一也 @kikuchikazuya

うつは薬を使わないで治した方が早く治る。ただし、既に飲んでいる人は急にやめてはならない。それは危険な行為だ。

2010-06-19 09:16:45
【世界最速うつ治療家】菊地一也 @kikuchikazuya

うつは薬では治らない。しかし飲んでいても治ってしまうことはある。薬を飲んでいる人を否定はしていない。処方した医者を否定しているのだ。

2010-06-19 09:39:04
ほつま @hotsuma

@Piologue 例えば軽躁病と希死念慮を伴う10代と軽躁病を20年前に経験した抑うつ的な40代では双極II型障害概念の意義が全く異なると思うのです 抗うつ薬が安全かつ有効と言われ始めているのはどちらかというと後者ですよね

2010-06-19 09:40:32
【世界最速うつ治療家】菊地一也 @kikuchikazuya

さっき、うつは薬を使わないで治した方が早く治ると言ったが、うつは薬を使わなければ治る。薬を飲んでいると治りにくいの間違いでした。

2010-06-19 09:47:28
Shin Luke Nakaji @Luke_629

@hotsuma 整理していただけると分かりやすいです。ありがとうございます

2010-06-19 09:53:19
Shin Luke Nakaji @Luke_629

@hotsuma 。ただ、前者を双極性障害に入れようとする風潮が正しいのか?とも思います。振り返れば若年発症が多く、統計的にももっと多いはずだ、ということが主要な理由になっている印象です。若年発症は難治の危険因子なので、多くの方が難治ということになってしまうのではないでしょうか?

2010-06-19 09:54:19
KEI @nafukin

@Piologue 先日の話じゃないですが、うつの回復期の軽躁を今は2型と呼んでいるだけかも?post depression maniaとかどうですか(笑)

2010-06-19 10:03:33
Shin Luke Nakaji @Luke_629

@nafukin そういう人たちも含まれているよね。薬剤発見前から、そういう報告はあるらしい。臨床症状の重症度で1と2を分ける意味が分からない。秋にGhaemi先生にぶつけてみよう。

2010-06-19 10:13:33
ぐりこさん @guriko_

私はバイポーラの概念ってか、イメージが全然わかんないから、先生方の話にピンとこない…MDIしかわかんない。何が違うのかな。MDIとBPDは重なるイメージ全然ないんだもの

2010-06-19 12:13:22