美術批評誌の価格

memo 下記のほうがよくまとまっています。おすすめ http://togetter.com/li/304317
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永瀬恭一(一人組立) @nagasek

ええとね、インディペンデントに批評誌を作っている諸賢に言いたい。単価をあんまり 安 く す る な 。

2012-05-14 23:30:30
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

いや解りますよ。沢山読んでもらいたい。読者層は経済的に厳しい層で、100円の価格差で手にとってもらえないかもと思う。自分たちの労賃なんか考えたこともない。印刷屋はどこに出しても似た仕上がりだから1円でも安い所に。原稿料も…。しかしそれでいいのか。自分達は何に抵抗すべきか。

2012-05-14 23:35:42
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

当然、批評の意味内容には皆力を入れてるんだろう。その意味内容に現状への異議申し立てが刻まれているんだろう。しかしパッケージや流通、労働といった側面で、今「批評」は、あまりにも現状を肯定し、現状に従属していないか。

2012-05-14 23:38:18
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

正直言えば、今回「組立」を1460円で出したのだって安すぎたと思っている。前回号がA4変形で144Pで1680円。今回A5で若干ページが減ったからつい安くしてしまったけど、質量を考えて前回より下がったとは考えてない。ここは抵抗すべきだったかもしれない。

2012-05-14 23:42:14
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

寄稿先なのに言っちゃうけど、批評誌のダンピング路線、ART TRACE PRESSには疑問がある。フリード、クラウスの翻訳論文を載せ、林・松浦ががっつり対談し、沢山遼、郷原佳以らが寄稿して1680円はないだろう。3000円とったっていい。せめて2000円は超えるべきだ。

2012-05-14 23:47:46
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

リスペクトしているphotographers' gallery pressだって、フリードやユベルマン直接インタビューに行って、2520円というのは適正な価格と言い難くないか(しかもあの版形であのグラフィック)。どう考えても3000円超えるもんだと思う。

2012-05-14 23:52:56
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

長年やってるREARとかはさ、きっと収益構造が出来上がっているんだろうし、あそこはインディペンデントと言ったら失礼だろうけど、最新号の「批評家はどこにいるのか」とか、500円で売っていいのかと。土屋誠一も寄稿しててイヴ=アラン・ボワの翻訳が載ってるんだぜ。やすすぎないか。

2012-05-14 23:56:30
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

端的に言えば、こうやって皆構造に従属してしまう(ブロークンモダン!)。批評の内容ではなく、それを産み出す下部構造に誘導される。既存のプロが形骸化してて、印刷産業が値引合戦で作り手も買い手も貧しい。批評の中身は立派なこと言って(ほんとに立派だと思うよ)、しかし構造に批評がない。

2012-05-15 00:05:12
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

「ART CRITIQUE」no. 2、中身は面白かった。ART CRITIQUEというフレームで経済とか雇用が語れるなんて、他にない。しかし、その原理的な「抵抗」を伝える雑誌が230p超えて1460円て。その「抵抗」はどこに向かってるんだと。めっちゃ従属してないかと。

2012-05-15 00:10:32
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

なんでそれが問題かというと、皆「今」しか考えてない感じがするわけです。構造に従属してる、と書いたけど、例えば批評の書き手がこのまま弱体化したとき、今の水準が維持できるか。編集側の明らかな「只働き」は、どこまで維持できるのか。

2012-05-15 00:15:16
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

今批評誌なんかやってる人は、そういう刹那的な「今だけよけりゃいい」「タダが一番」という価値観に抵抗してたんじゃなかったのか。だったら最初から印刷するなと。WEBでいいじゃん、はてなでいいじゃん。

2012-05-15 00:17:59
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

ブツに落とす、印刷するっていうのは、ご当人がかんがえるかどうかに関わらず、「ある長さの期間残す」というメッセージを含むわけで、別に無駄に高く設定しろとは言わないけれど、いくらなんでも安きに流れすぎではないかと愚考しますが知ったこっちゃないですかそうですか。

2012-05-15 00:20:40
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

.@editions_azert 組立へのご諌言としては実に耳が痛いですが、pgはあのクオリティであの価格はやはり安価すぎと思いますし、ATPにしても、確かに簡素なデザインと組ですが、しかしそれにしても質量が価格がバランスしてないと思うのですよ。

2012-05-15 00:25:18
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

組立の拙論でも書いたけど、美術に限らず今は一種の批評ブームが来ていて、しかしこの価格の状況をみると、数年も待たずに見事に何も残らないだろうなと思ってしまう。無茶ができる一時のお祭りで終わる。だって構造に従属してるんだもん。構造変わったら終わるよなと。それがブロークンモダン。

2012-05-15 00:28:14
kztk_wtnb @am_not

@nagasek では、値段を上げて美術批評共同体の中で雑誌と金とを回していてください。あまりに値段が高かったら、私みたいな門外漢の外部の人間が買って読むことはなかったでしょうけど。「ある長さの期間残す」というメッセージを含む→安くてはいけないという論理もよく分かりません。

2012-05-15 00:29:21
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

ツッコミも入ったので自戒を込めていうと、あまり自分の労働を安く見るなと批評誌の作り手諸賢に言いたい。自分を安く見るのは、それだけなら自分の問題ですが、巡り巡って他人の労働も安く見ることになりますよ。いや本当。

2012-05-15 00:32:09
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

.@am_not ご意見感謝します。僕は「あまりに高」い設定にしろとは思っていないです。事は流通や印刷含めた労働問題かなと(例えば郵送は皆1冊80円のメール便を使うと思うのですが、それでいいのかという視点)。社会性の観点から持続可能なモデルになってるのか心配だという意見です。

2012-05-15 00:41:14
kztk_wtnb @am_not

@nagasek では安くして幅広い層に読んでもらうという戦略は持続可能なモデルにはならないということでしょうか。個人的にArt Critiqueの編集者さんとは知り合いですが、一時のお祭り感情でやっているとは思いませんよ。(続く)

2012-05-15 00:52:06
kztk_wtnb @am_not

@nagasek それに美術批評は今お祭りですか。モンスタークレーマーみたいになりますが、私の周囲で美術批評に金を出しているのは私だけですよ。だとしたら、美術批評を買う層の中で適切な値段を設定して持続可能にするより、より広い層にアピールする方が持続可能性の基盤になると思いますが。

2012-05-15 00:57:12
kztk_wtnb @am_not

@nagasek つまり、狭い範囲内で適切な価格を設定して金を回すのも持続可能性の確保なら、その狭い層を超えたところにアピールして買ってもらうのも持続可能性の確保なのではないですか。

2012-05-15 01:03:02
kztk_wtnb @am_not

@nagasek 外から見ていると、美術批評の世界内部でバブルになってみんな無茶しているように見えても、外にもっと開拓すべき空間が残っているように思います(空間の拡大としての市場)なので、外の人間がもっと入って行きやすい値段設定はありがたいのです。

2012-05-15 01:07:05
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

.@am_not Art Critiqueの編集の方の情熱に疑問を持っておりません(私も少し存じ上げております)。無論、Art Critiqueが持続可能な広がりを持っていらっしゃる、あるいは少なくとも可能であるというプランをお持ちなのであれば、これは素晴らしいことです。

2012-05-15 01:24:49
ヤス @ytaka0

価格と販売量がバランスするってのは、基本的な錯覚ですな。

2012-05-15 01:26:50
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

.@am_not おっしゃられる「外にもっと開拓すべき空間が残っているように思います(空間の拡大としての市場)」というのは素晴らしい、ポジティブなお話で、そういうイメージが持てるのなら(往々にして僕のように「内部」にいると見えないのです)当然薄く広く、という作戦は有効ですね。

2012-05-15 01:27:32
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