遅ればせながらライトノベルと少女小説について。まず歴史的にみれば各々異なる道筋を歩んできているはずなので、別個に扱われること自体は自然な流れかと思います。
2012-05-17 00:18:23問題は少女小説をライトノベルに含めるかについて。これはライトノベルをどう捉えるかによります。「マンガ・アニメ風のイラストがついた若者向け小説(特に文庫本で刊行)」というゆる~い捉え方なら、少女小説もライトノベルに包括されるはず。
2012-05-17 00:21:01ただしこの捉え方自体、かなり現代的な捉え方かなぁ~とは思います。少なくとも「ライトノベル」という名称の誕生時点では、現在とはまた違った捉え方が存在していたはずです。
2012-05-17 00:31:21新城カズマ『ライトノベル「超」入門』でも言及されていますが…「ライトノベル」という名称誕生当時の読者が必要に迫られて命名し、対象物がソノラマ文庫やスニーカー文庫であったとするなら、それはすでに存在していた「少女小説」とは別個の扱いをするための名称だったと考えられます。
2012-05-17 00:39:07そして時代を経るにつれ、ライトノベルの包括範囲体が拡張を見せていくなか、少女小説はおろか一般文芸をも含むのでは?という議論を生むだしていった…という流れになるのかなと。
2012-05-17 00:42:30@megyumi ご指摘ありがとうございます。神北氏のご意見だと、いわゆる少年向けのソノラマ文庫と少女向けのコバルト文庫が一緒にまとめて語られていた状況があったということですね。よく見ると『ライトノベル「超」入門』にも記載がありました。
2012-05-17 00:46:52「ライトノベル」という名称が誕生する前、「ソノラマ・コバルト」というまとめ方が存在していたとすれば、両者には何らかの共通点が見出されていたのかも?と考えられますね。神北氏の指摘にあるファンタジア文庫やスニーカー文庫的な「イメージ」というのは、その辺に繋がっているのかも。
2012-05-17 01:40:16それこそイメージで共通点を語るなら、マンガ・アニメ風のイラスト、若者に読みやすい文章、ほぼ同年代が書いている作品…など様々です。ただ『ライトノベル「超」入門』や神北氏のブログ記事から考えると、既存の名称では表せない「新しさ」がそこに見出されていたということでしょうか。
2012-05-17 01:47:18ただ「そういう共通点があったなら少女小説だってライトノベルじゃん!?」という結論はちょっと早急かと思います。すでに当時、例えばコバルト文庫は連綿と続く少女小説の流れで捉える動きが見られました。ライトノベルという名称誕生と同時にそちらとバッサリ関係を絶ったというわけではありません。
2012-05-17 02:03:53引き続きコバルト文庫を例にとるなら、一方では少女小説として、一方ではライトノベルとして捉える見方が当時存在していうことになります。イメージとしてはベン図の重なり合いみたいなものでしょうか?
2012-05-17 02:07:51で、ライトノベルと少女小説のベン図の重なり合う場では相互に要素を交換?あるいは一方的に摂取?するような関係を築いていった。そして後年ライトノベルの包括範囲拡大によって含まれるジャンルも拡大して…というのは、だいぶ妄想入ってきてますがどうでしょうか。
2012-05-17 02:15:24このように考えるとライトノベルと少女小説の関係性というのは、思った以上に重要なものではないかと思います。ここのところライトノベルにばかり目を向けていましたが、あらためて少女小説に目を向ける必要性を実感しています。
2012-05-17 02:21:06個人的な結論としては、ライトノベルと少女小説はやはり別個の存在として扱いつつ、その歴史や相互関係を見極めることがまずは必要かと思っています。
2012-05-17 02:27:29NiftyのFSFフォーラムで「ライトノベル」という言葉が作られた時代にまで立ち返って考えるならば、「ライトノベルにはコバルト文庫も含む「ただしSFやファンタジーでないものを除く」ですね。そもそもは、SFやファンタジーを語る会議室で使われた言葉だから。 @tomo_int
2012-05-17 09:10:33FSFフォーラム的には前田珠子や若木未生や桑原水菜はライトノベルだけど、『丘の上のミッキー』はライトノベルじゃなかったはず。だってあれは絶対にSFでもファンタジーでもないから。
2012-05-17 09:12:19こちらのTLまとめに、「ライトノベル」という言葉ができた当時のことがちょっと出てきます。 http://t.co/BtS5JSVX うさぎ屋さんと折原偲さんはニフティサーブのFSF会議室にいた人たち。私はいなかった人です。
2012-05-17 09:16:11折原偲さんがわざわざ「当時はその中でSFとかファンタジーとかホラーなもの」と注釈つけてるのは、当時はFSFフォーラムの中のみで使われていて必然的にSF・ファンタジー・ホラー以外は除外されてたからです。 https://t.co/UBbtmUtI
2012-05-17 09:21:27「ライトノベル」という言葉がニフティで使われはじめた1990年以降、コバルトはほとんどファンタジー一色になりましたから「コバルト文庫はライトノベル」でも問題なかったんですけどね。
2012-05-17 09:28:37@ailsato 丘の上のミッキーやマリみては少女小説であって、ライトノベルって言いたくないですね。でも近い時期にでていたコバルトの魔法の鍵はファンタジーだし、コバルト文庫は元々純粋に少女向けだけじゃなかったからそのあたりでいろいろあるなという印象が
2012-05-17 09:34:16この意見にだいたい同意なんだけど、「見方があった」んじゃなくて、コバルト文庫の中に少女小説作品(SF・ファンタジー・ホラー成分なし)とライトノベル作品(SF・ファンタジー・ホラー成分あり)があったということ。 https://t.co/cxkRjtVS
2012-05-17 09:41:25「ライトノベル」から言外の「ただしSF・ファンタジー・ホラー的でないものを除く」が取れるのは2chでライトノベル板ができた頃じゃないですかね。「マリみて」のスレも立ったので、範囲が拡大された。(「あんな学校実在しなからファンタジーだ」という意見は横に置く)
2012-05-17 09:35:08「ライトノベル」会議室がニティサーブのFSFフォーラム内にあった時代を知っている人は、「ライトノベル」をSFのサブジャンルだと思うし、2chでのライトノベル板設立以降に育った人は「ライトノベル」とSFは別物だと思う、って感じでは。
2012-05-17 09:52:13