- toshihiro36
- 2392
- 0
- 0
- 0
<ナレーション> 新しい東北を作るために、あらゆる知恵を結集する番組「復興サポート」。今回のテーマは「福島発エネルギーシフト」、自然エネルギーの専門家が復興への道筋をとことん語りあいます。福島県ではいま自然エネルギーの計画が続々登場。世界初の海に浮かぶ風力発電所。
2012-05-15 14:01:16<ナレーション> 温泉の豊富な熱を活用した発電。さらに農業と自然を組み合わせた事業モデルなど、注目のプロジェクトが動き始めています。はたしてどんな東北の未来が見えてくるのでしょうか。復興サポート、いよいよ開幕です。
2012-05-15 14:05:17ここから会場です
柘植:新しい東北を作るための知恵をみんなで出し合い、学び合うために始まった復興サポート。今回は福島県福島市にお邪魔しています。今季のテーマは「福島発エネルギーシフト」。福島ではいま原発に代わる新しいエネルギーを育てることで、復興につなげていこうという動きが始まっています。
2012-05-15 14:11:00柘植:今日は最新の取り組みを紹介しながら、地域再生をどう進めてゆけばよいのかたっぷりと話し合ってまいります。では今日のゲストをご紹介します、照英さんです。照英さんは福島とご縁があるそうですね?
2012-05-15 14:14:41照英:妻の実家が郡山でして、日々の苦労などすごく聞いています。そういう意味で、福島県内の方が今考えていらっしゃるエネルギーの部分だったり、自分も非常に興味があります。自分も子供が2人いるんですが、子供のためにも今日はいろんなことを勉強させていただいて、熟知したいと思います。
2012-05-15 14:20:14<ナレーション> まずは自然エネルギーの分野で国際的に活躍する、環境エネルギー政策研究所・所長の飯田哲也さん。原発から自然エネルギーへのシフトを訴え続け、国のエネルギー戦略作りにも深くかかわってきました。
2012-05-15 14:25:22<ナレーション>続いては風力発電のエキスパート、東京大学教授の石原孟さん。北京市出身で、強風に耐える高層ビルの設計を手掛けてきた石原さん。その技術を生かして日本の風力発電にもさまざまな革新をもたらしています。
2012-05-15 14:34:21<ナレーション> そして地元福島県からの参加は福島大学教授の佐藤理夫さん。バイオエネルギーの専門家として研究をしながら、震災後は福島県の自然エネルギー導入推進のリーダーとして各地を奔走しています。
2012-05-15 14:39:14柘植:さて今回のタイトルにもなっておりますエネルギーシフトなんですけれども。飯田さん、少し耳にするようにはなってきたんですが、どういうものかご説明いただけますか。
2012-05-15 14:42:39飯田:やはり去年の3月11日の東日本大震災で福島の原発事故というものに国民全員が向き合って、福島県はもう原発のない選択をしようと。しかしながら一夜にして原発がなくなるわけでもないし、逆に一夜にして新しい自然エネルギーができるわけでもないので…
2012-05-15 14:47:18飯田:時間をかけながら原子力を減らしていき、地域の自然エネルギーを増やし、同時に省エネルギーをしていくという…時間軸を持って、みんなで取り組んでいこうと。そういうものだと思いますね。
2012-05-15 14:55:20柘植:というお話ですが、佐藤さん。福島にお住まいでいらっしゃいますけど、そういう自然エネルギーの方向って、どういうふうにご覧になってるんでしょう?
2012-05-15 14:57:24佐藤:よく福島は電気のふるさとと言われまして、首都圏の大量のエネルギー消費をまかなってきているわけですね。電気を一方的に首都圏に送ってきたという役割があったんですが、今回の事故でそういう時代は終わったんじゃないかなと思っています。
2012-05-15 15:01:58佐藤:福島だけではなく、東北は再生可能エネルギー資源の宝庫でして…例えば太陽光は北の方だから弱いと思われがちなんですけれども、全国平均と比べてもまったく遜色ありません。今これだけエネルギーが不足している時期ですから、「余った電気は売ってやる」ぐらいの気概を福島県民は持って。
2012-05-15 15:06:34佐藤:逆に「売ってやるんだから、多く作ろうよ」ぐらいの勢いというのがこれからの推進に必要じゃないかと、私はそのように考えております。
2012-05-15 15:09:59石原:GreenGrowth(環境ビジネスによる経済成長)という言葉が出てくるぐらい、経済成長に関しても再生可能sエネルギーに期待しています。いま世界の風力(発電能力)は2億4000万kw。これはどういう数字かというと日本の2009年の全国の電力会社が2億400万kw。
2012-05-15 15:22:52柘植:世界はかなり進んでますからね。どこまでというのも気になりますが。ちょっと照英さん、こちらをご覧ください。福島県の自然エネルギー導入目標なんですね。2009年では21%、20年で40%、なんと2040年度には100%という目標ですよ。
2012-05-15 15:38:03