問いを排除する「パターンの固着」について ～画家・永瀬恭一氏

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

【定価21】自分の出した「組立」はＢ５でやはり表紙だけカラー印刷・中はモノクロ一版でしたが、かろうじて横版だったので少し違う場所におかれてました。胸をなでおろしたのですが、無論十分ではない。このときほどA4にしておけば良かったと後悔した事はありません。

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

【定価22】版型やカラー・モノクロの割合のほかに、並んでいた４誌、さらに組立も加えていいのですが、それらに更に共通の感覚がありました。どの雑誌も、実に買いやすい価格設定でした。

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

【定価23】この点は、先のツイートで色んな意見を頂戴し、実に様々なお考えで値づけがされていたことは理解できました。そのそれぞれのお考えに深く敬意を感じたことも表明済です。しかし、僕は買い手と作り手の狭間の状態で書店で感じた感覚が消えることは無かった。

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

【定価24】「組立」を辛うじて横にするだけでなく、A４にすべきだったと、今でも思っています。それは、もしかしたら他誌に埋没してしまう畏れから、単に目立ちたいだけかもしれません。しかしなにより、僕は組立のマニエラ化を見たのだと思います。

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

【定価25】Ｂ５の版型で表紙だけカラー印刷、内容はモノクロ一版。これです。ここに「構造」が剥き出しになっている。松浦寿夫は絵画と壁紙の分岐を、そのフレームが内的論理に規定されているのを絵画、外的論理に規定されているのを壁紙としました。組立は絵画足りえていたのか。

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

【定価26】なぜＢ５の版型で表紙だけカラー印刷、内容はモノクロ一版かと言えば安いからです。なぜ安くするかと言えば「横断的な広がり」を持つためです。しかし「広がり」のために何かが押さえ込まれていないか。

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

【定価27】ここで他誌を持ち出すのは間違っている。問題は「組立」です。「組立」は実は横断的な広がりを目指されていませんでした。画家のアトリエで実践的に機能する、言ってしまえば画家と作品（制作）にとって単に美術批評ではなく制度分析として機能するよう意図されていました。

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

【定価28】ではなんでそんなものを市場に出すのか。画家の仲間うちで回しておけばいいではないか。そう言われるでしょうが、違うのです。このオブジェクトが制度分析として機能するには、市場を経由しなければいけないのです。

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

【定価番外】ええと、どのみち画家にしか関係い、とか言わないでください。タイガーリリーも言っています。「画家は絵を描くものだっていうのかい？制度的だね」（by宮城聰『蟹は横に歩く』)

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

【定価29】美術批評が制度分析としての美術-批評の一端となるためには、端的に言って自己差異化しなければいけない。そもそも、それは「書き続けられる・読み続けられる」ルーチンに楔をうつことが求められる。そこに楔を撃つことこそ、構造への批評になる。

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

【定価30】生産の現場で機能する雑誌は市場を広く経由しなければいけない。ここにアポリアがあります。演劇において、素人の役者に「個性的なことをしろ」と言うと、皆「揃って」変なことをやりだします。差異の同一化、というやつです。

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

【定価31】いい加減長くなりすぎましたので切り上げますが組立は単に美術批評なのではなく、制度分析としての美術-批評の一端となることを考えて作りました。上山和樹論考、松浦寿夫-佐藤雄一対談等を通じ意味内容でそれは出来たと思っていますが、その存在の形もより考えていこうと思います。

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

騒がしくてすいません。住所教えてくれれば郵便振込み用紙入れておくります。販売店リストはこちら。http://t.co/utqtBhR0 よろしくお願いします。RT @dezaiso あ、「組立」買いたいんだけどどしたらいいんだっけ

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

さすがに今日はお酒呑みながらももクロ動画を見て寝よう。